　【明慧日本2025年8月30日】山東省済南市在住の劉春平さん（85歳女性）は、法輪功を実践したため、2025年7月21日、警察に不当に連行された後、山東省女子刑務所に不当拘禁された。24日、劉さんの2人の息子が面会に訪れた際、劉さんが半ズボンを履いているのを見て、2人は心を痛めた。劉さんは健康上の理由から、夏でも常に長ズボンを履かなければならなかった。劉さんの息子たちは、劉さんは歯が悪く、体調が良くないので夏でも長ズボンの着用と、やわらかくて食べやすい食べ物を与えてくれるよう刑務官に懇願した。刑務所側がこれらの要求を認めたかどうかは不明である。法輪功(ファールンゴン)は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　事件の経緯

　2021年10月に、劉さんは法輪功迫害の事実に関する情報資料を配布したとして不当に連行され、数時間後に保釈された。

　2022年7月26日に、劉さんはいわゆる「カルト組織を利用して迷信を助長し、法執行機関を弱体化させた」という罪で　章丘区（しょうきゅう-く）裁判所に出廷した。

　9月9日に懲役1年と罰金5,000元の判決を受けた。判決公判後すぐに地元の拘置所に移送されたが、身体検査が基準に満たしていないため、入所しなかった。

　裁判所は、東風派出所と東関派出所に劉さんへの監視を命じた。当初は少なくとも月に一度は劉さんに嫌がらせをし、2025年6月頃には週に一度の頻度で嫌がらせをした。さらに身体検査を受けるよう促した。

　2025年7月21日、劉さんの自宅に10人以上の警官が来て劉さんを連行した。劉さんの息子たちは2つの派出所に問い合わせた。派出所は劉さんの連行について一切知らなかったと否定した。その日の夜8時過ぎ、東関派出所は劉さんの息子たちに電話をかけ、地元の拘置所で劉さんの衣服を受け取るよう告げた。

　劉さんは翌日、済南市にある山東省女子刑務所に移送され、家族は2日後の2025年7月24日まで面会を許されなかった。

　劉さん家族は刑務所を訪れた際、劉さんは息子たちに、警察は身体検査のために連れて行くと言ったものの、実際には救急車に乗せられ、そのまま拘置所に連行されたと話した。翌日、劉さんは山東省女子刑務所に移送され、2022年に1年間の刑期を務めることになった。

　劉さんの家族が過去に受けた迫害

　劉さんは、2002年に法輪功に関する情報資料を配布したことで懲役1年の判決を受けた。

　劉さんは、2020年にも法輪功の資料を配布したことで再び不当に連行され、同日釈放された。

　劉さんの娘は、法輪功の修煉していることだけを理由に懲役10年の判決を受けていた。