　【明慧日本2025年9月3日】重慶市の退職教師である法輪功学習者・劉書栄さん（81）は2024年6月23日、龍水派出所の警察に不当に身柄を拘束され、大足区留置所に不当に拘禁されて罪に陥れられた。現在、劉さんは不当に懲役3年の判決を受けて市内の永川刑務所に拘禁され、迫害を受けていることが判明した。

　劉さんは退職教師で、重慶市大足区龍水鎮に在住。法輪大法（ファールンダーファー、法輪功とも呼ばれる）を修煉し始めてから、真・善・忍の教えに従ってより善い人になるようにし、心身ともに恩恵を受けた。中国共産党による法輪功（ファールンゴン）への狂気の迫害の中で、劉さんは法輪功の修煉を堅持したとして、2度不当に労働教養に処され、3度不当に懲役刑を宣告され、累計で12年以上も不当に拘禁された。

　2度の不当な労働教養で西山坪労働教養所で迫害を受ける

　1999年7月20日、中国共産党は法輪功への狂気の迫害を開始した。同年10月、劉さんは法輪功の冤罪を訴えるために北京へ行ったとして、1年の労働教養を科せられ、西山坪労働教養所に不当に監禁されて迫害を受けた。彼は信仰を堅持したとして、さらに8カ月間拘禁期間が延長された。

　2001年9月、警官の蒋軍は「誘導尋問」を行い、他人を陥れようと企み、劉さんを大足県留置所に監禁して1カ月間迫害した。

　2002年2月、大足県龍水鎮教員弁公室退職者グループが龍水湖でイベントを開催した際、司会者の羅文広が法輪功を攻撃したため、劉書栄は立ち上がって退職教師たちに真相を伝えたとして、再び不当に1年の労働教養を科せられ、重慶西山坪労働教養所に拘禁されて迫害を受けた。

　最初に不当に懲役3年の判決を受けた際には、永川刑務所で「人体実験」を受けた。2005年9月27日、劉さんは大足県国内安全保衛大隊の警察によって自宅に押し入られ、不当に身柄を拘束され、大足県留置所に不当に監禁されて迫害を受けた。留置所で、劉さんは断食によって迫害に抗議していた期間、看守に強制的に灌食され、手錠と足枷をはめられた。

　2006年3月、劉さんは5カ月以上の苦痛に満ちた拷問を受けた後、大足県裁判所によって不当に懲役3年の判決を受け、その後、重慶永川刑務所に拘禁されて迫害された。

　永川刑務所は法輪功学習者に対し、指を折る、物で頭を押さえつける、排泄を禁じる、殴る、立たせる、しゃがませる、徹夜させる、食事を与えない、無数の毛虫を体に這わせる、「藿麻」（訳注：皮膚に触れると炎症を起こす植物）で全身を叩く、真冬に薄着で山に立たせて凍らせる、タバコの火で脛毛を焼く、強制的な灌食、人体への薬物実験などの手段を用いて拷問を加えた。2008年5月12日正午、永川刑務所の運動場で、劉さんは、残酷な迫害の下で良心に背いて書かされたいわゆる「四書」を破棄すると声明し、「法輪大法は素晴らしい」、「真善忍は素晴らしい」、「師父お誕生日おめでとうございます」などのスローガンを高らかに叫んだとして、刑務官に体罰を加えられ、「学習」と洗脳を強要され、1週間連続して座り続けさせられた。劉さんは迫害に抗議するために断食を行い、刑務所の病院に送られたが引き続き迫害を受けた。

　永川刑務所の教育科科長である王、病院院長の李、副院長の楊らの結託のもと、卑劣な計画が立てられた。それは、劉さんの身体で人体実験を行い、彼がどれほどの耐久力を持っているかを見極めるというものだった。彼らは足枷と手錠で劉さんの身体を病床に固定し、強制的に鼻腔から胃にチューブを挿入し、毒入りの食事や毒液を注入した。毎日2000ミリリットルを、1分間に150～180滴、場合によっては200滴近い速度で注入した。ある女性警察官は「もっと早く注入して、構わない、死んでも仕方ない」と言った。

　若い李主任は劉さんに「お前が死んでも、構わない。国はせいぜい425元（黄瓜山火葬場への運搬費用）を費やすだけで済む。お前を使って人体実験をしたって何の問題がある？　これは全て国の政策で許されていることで、合法で、上の指示だ」と言った。情報によると、この毒液や毒薬は、人を瞬く間に死に至らしめる可能性があるという。劉さんは当時、刻一刻と死の淵を彷徨い、6月20日に退院するまでの丸1カ月間その状態だった。

　2度目の不当な懲役5年の判決、永川刑務所で殴打され意識不明に

　2009年3月9日、劉さんは外出中に尾行され、不当に身柄を拘束された。2009年9月、大足県裁判所によって不当に懲役5年の判決を受け、その後、永川刑務所に連行されて迫害された。

　2010年9月19日、劉さんは刑務官と受刑者に殴打され意識不明になった後、刑務所の病院に運ばれて救命措置を受け、7カ月にも及ぶ強制灌食による迫害を受けた。残酷な迫害の結果、劉さんの身体は悪化の一途を辿り、刑務所は責任を負うことを恐れ、家族に「医療のため仮釈放」の手続きをして帰宅させた。2011年10月下旬、龍水鎮の610弁公室の責任者で副鎮長の王宏が、古南街社区の書記である高亜麗、主任の蒋貴方らを引き連れて、永川刑務所から帰宅したばかりの劉さんの自宅に押し入り、嫌がらせを行った。彼らは「四書」に署名するよう迫ったが、劉さんに拒否されたため、退散した。11月11日、再び劉さんの自宅に押し入り、脅迫して劉さんに「四書」に署名させた。（蒋貴方はその後、交通事故で悪報を受け死亡し、王宏は汚職が発覚して取り調べを受け、逮捕され投獄された）

　3度目の不当な判決、渝州刑務所で迫害を受ける

　2015年7月28日、劉さんは電動バイクで法輪功の資料を配布していたところ、ある人の手に資料が渡ってしまった。彼は尾行し写真を撮った後、劉さんを電動バイクから突き落とし、劉さんは脚を負傷し出血した。彼はさらに劉さんの上に馬乗りになり、電話で双橋派出所の警官を呼んだ。警官は劉さんを拘束し、大足区留置所に拘禁した。

　2015年10月21日、劉さんは大足区で裁判にかけられ、自ら無罪を弁護した。弁護士も無罪弁護を行い、「法輪功学習者は人の経済的損失を与えておらず、人命を傷つけていない。何の罪があるのか？　むしろ法輪功が傷つけられているのだ」と言った。午前9時から昼12時30分まで、裁判官も警察も言葉を失い、ただ「あなたの事件は我々にはどうすることもできない」と言うばかりだった。その後、劉さんは不当に懲役2年の判決を受け、重慶渝州刑務所に拘禁された。