　【明慧日本2025年9月3日】（内モンゴル自治区／明慧記者）内モンゴル自治区赤峰市松山区に在住する法輪功学習者（以下、学習者）・趙桂蓮さん（82）は今年5月頃、地元の警官により連行され、内モンゴル女子刑務所に不当に拘禁された。趙さんは法輪功の「真・善・忍」の理念を堅持し続けたことを理由に、2年前に松山区裁判所から不当に懲役3年の判決を宣告され、当時は執行猶予付きとされていた。

　趙さんは、1997年に法輪功を学んでから無病状態になり体が軽やかに感じられるようになった。しかし、中国共産党（以下、中共）の江沢民の率いる集団は、1999年7月20日に法輪功に対する全面的な弾圧を開始した。趙さんは、法輪功の無実を訴えるため北京に行き陳情した。その後、2度の労働教養処分、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告され、累計6年近くも監禁され、深刻な迫害を受けてきた。

　今年5月頃、趙さんは再び赤峰市松山区の警官により連行され、内モンゴル女子刑務所に拘禁された。

　以下は、趙さんが受けた迫害の事実である。

　1999年7月21日、趙さんは派出所に連行され、24時間にわたり拘束された。

　2000年3月、趙さんを含む赤峰市の学習者9人は、法輪功の無実を訴えるために北京に行ったが、天安門広場で連行された。地元に連れ戻され、趙さんは国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の梁占廷による罵倒と暴行を受け、その後1年間の労働教養を科され、内モンゴル・フフホトの女子労働教養所に拘禁された。教養所で、趙さんは3カ月間立ったままの姿勢を強要されるという拷問を受けた。

　女子労働教養所から帰宅した後のある日、趙さんは警官に連行され、派出所の鉄製ベンチに一昼夜鎖で繋がれた。その後、園林路留置場に21日間拘束された。

　2003年、趙さんは迫害を避けるため自宅を離れ流浪生活を余儀なくされた。

　2008年6月から7月、趙さんは松山区公安局に監視されるようになり、故郷の大廟鎮に帰った。

　2008年7月20日夜10時、松山区公安局国保の徐国峰および大廟鎮派出所の21人の警官が数台の車で趙さん宅に来襲し、ドアを開けるよう強要した。趙さん夫婦はドアを開けず、夜12時まで抵抗した。警察は機動隊を呼び、室内に毒ガスを4本投げ入れ、窓ガラスをすべて割り、ドアをこじ開けて室内に侵入し、趙さん夫婦を連行した。

　翌日午後、2人は再び赤峰市へ連行され、松山区の拘置所に拘束された。夫の陳宗武さんは10日間拘留され、趙さんは1年6カ月の労働教養を科され、内モンゴルのフフホト女子労働教養所に拘禁された。

　2011年、趙さんは妹の車に乗っていた際、車内に法輪功のペンダントがあったことから交通警察に止められた。その後、趙さんは紅山区国保の警官に連行され、紅山区裁判所から懲役3年6カ月の実刑を言い渡された。

　内モンゴル女子刑務所では、趙さんは非人道的な虐待を受けた。他の受刑者に監視され、理由もなく罵られ、殴られた。また、生活のあらゆる面でいじめを受けた。

　2021年12月、趙さんともう一人の高齢学習者・張秀栄さんは街頭で警官に連行され、松山区穆家営派出所に連行された。その後、当日中に解放された。

　2022年1月19日、穆家営第一派出所の数人の警官が趙さん宅に出向き嫌がらせをした。

　その後、警官は繰り返し趙さん宅にやって来て嫌がらせをし、趙さんの息子に「公安局で署名をしろ、拒否すれば7年の刑を言い渡す」と脅かした。娘や息子も母親に（公安の言うことをきいて）妥協するよう迫ったが、趙さんはこれを拒否した。母親が何度も連行、拘禁されることで、息子は中共への恐怖心のあまり、怒り、机を叩いて「金銭の支援を断つ」と言ったが、趙さんは「たとえ乞食になっても私は署名しない」と答えた。

　その後も、松山区の公安、検察、裁判所の職員は趙さん宅を訪れその回数は8回に及んだ。ある日、検察庁職員が起訴状を届けに来たが、趙さんが不在だったため、家の鍵をこじ開けた。その後、松山区裁判所は、趙さんに懲役3年の不当判決を言い渡した。趙さんがドアを開けなかったため、警官は判決書をドアのそばに置いて去った。判決は執行猶予付きであった。

　それから2年以上経過した後、裁判所の職員が突然訪れ、署名を強要したが、趙さんはこれを拒否した。

　今年5月頃、82歳の趙さんは警官に連行され、内モンゴル女子刑務所に拘禁された。