文／海外の大法弟子

　　【明慧日本2025年9月3日】師父は、「一九九九年七月二十日以前、中国大陸のいたるところに法輪大法の弟子がいました。全国の隅々におよび、みな法輪功のバッジを付け、あちらこちらに大法の法輪図が見られ、その形は珍しい花のようでした」（『精進要旨二』「梅花詩の後ろ三連の解釈」）と説かれました。

　1992年5月13日、法輪大法は中国・長春市から広まり、瞬く間に中国全土へと伝わっていきました。私は1994年に大法の修煉に入ったのですが、学べば学ぶほど、「これほど素晴らしい大法を、なぜもっと早く知ることができなかったのだろう」と強く感じました。十数年にわたり探し求めてきましたが、書物には答えはなく、探し求めてきたものは、この法を待っていたのだとようやく悟ったのです。

　私は喜びを抑えきれず、母にすぐに伝えました。母は私以上に喜び、修煉を始めると肩の痛みが消え、足腰が軽くなり、顔にあった大きな老人斑も消えました。外地で働いていた父が帰宅した際、以前は孤独で無口だった母が明るく朗らかに変わっているのを見て、父もまた修煉を始めました。

　父は『轉法輪』を手書きで写しながら学びましたが、その過程で「まるで皮が1枚剥け、新しい肌が生まれたようだ」と不思議な体験を語りました。長年の変形性膝関節症もあっという間に治り、私の記憶ではどんな真夏でも厚い長ズボンを履いていた父が、その年の夏には短パン姿で楽しそうに談笑していたのです。大法は人を善へと導き、父は仕事にも一層真面目に取り組み、職場の上下から大いに称賛されました。あるとき父は、大きな賞与を自ら進んで同僚に譲り、「その人には大学で学ぶ子どもがいるから、自分より必要だ」と言いました。

　母は田舎に住んでいた（母方の）祖母を呼び寄せ、数カ月一緒に暮らしました。83歳の祖母も五つの功法を学び、坐禅の際には小腹に色鮮やかな法輪が回転するのを見たと語っていました。母は祖母を自転車に乗せて煉功場に連れて行き、交流会にも参加しました。その頃は心が希望で満ちあふれ、人は力が有り余るほど元気になれるものでした。家の壁には異なる色調の法輪図が2枚掛けられ、訪れる親族や友人は皆それを見て喜びの気持ちに包まれました。

　叔母もまた修煉の道に入りました。彼女が生まれたとき、中共邪党が政治運動を行っており、大人たちは恐怖のあまり正確な誕生日を記録しませんでした。叔母は「修煉を始めた日こそ本当の誕生日、生命の再生の日」と定めました。人生でどんな苦難を味わおうとも、大法に出会えたことですべてが報われる──彼女はそう感じていたのです。叔母の娘もまた学校で同級生と一緒に法輪功を修煉し、青春の盛りに大法を得たことで人生に明確な方向が生まれました。さらに、叔母の嫁ぎ先の家族も次々と大法修煉に歩みを進めました。

　伯父は気功に熱心で、1980年代初めからさまざまな気功を研究・修練していました。しかし後に肺癌を患い、二度の大手術で片方の肺葉をすべて切除したことから、気功を信じられなくなりました。化学療法で苦しむ伯父に私は法輪功を紹介しましたが、彼は首を振るばかりでした。ところが素朴な伯母が興味を示し、私は師父の説法録音テープを渡しました。最初は伯母一人で聞いていましたが、次第に二人で聞くようになり、伯父は驚嘆して、「大法の師父は格別だ。これほど高い法理を説く人は今までいなかった」と言いました。二人は近くの中学校の教師たちが開いた法輪功の映像学習会にも参加し、そこで伯母は師父の法身が赤い袈裟をまとい、画面から飛び出す光景を見ました。やがて伯父は健康を取り戻し、87歳まで長寿を全うしたのです。

　私の勤務していた会社では、何人もの同僚が「『轉法輪』の宝書をぜひお願いしたい」と言ってきました。自分で学びたい人もいれば、母親や姑のために求める人もいました。科長は大法を学んでから長年患っていたメニエール症候群が完治し、それ以来、週末になるとよくプールで泳ぐようになりました。ある若い女性の同僚は重い乾癬を患い、何年も全身をすっぽり覆って過ごしていましたが、大法を学んだ後は半袖のワンピースを身にまとい、裾をひるがえして軽やかに歩く姿がとても美しくなったのです。

　当時、煉功場には法輪の旗が掲げられ、多くの人々が胸に法輪のバッジをつけていました。そこには大学教授や教師、学生、公務員、警察官、軍人、医師、経営者、労働者や商人など、身分や職業の違いを超えた人々が集まり、互いに誠実に接し、和やかな雰囲気が満ちていました。真冬の寒さの中でも屋外で煉功を続けたおばさんは、終わった後には全身に温かな流れが行き渡り、笑顔を輝かせていました。ある老夫婦は師父が開いた講座に参加し、車の事故で寝たきりだった妻は、その講座で立ち上がり歩けるようになりました。また、交通事故に遭った警察官は、大法の書にある通りに怨まず、責めず、加害者に向かって「大丈夫です、行っていいですよ」と言いました。法輪功の場はまさに一つの清浄な土地でした。社会に溢れる数々の善行の多くは、大法弟子たちによるものでした。

　こうした受益の物語は口コミで広まり、『轉法輪』の書籍は常に不足するほどでした。私たちは大法の書と法を広める資料を携え、同修の故郷を訪れました。素朴で純粋な農家の人々は互いに声を掛け合い、皆で「炕（日本のオンドルに似ている）」に座って大法の素晴らしさと法を得た喜びを分かち合い、大学生が功法を実演して見せる場面もありました。

　ある日、友人と風に吹かれながら長椅子に座り、昔のことを語り合いました。彼女はこう言いました。「長年寝たきりだった父が立ち上がり、ほとんど失明していた母が光を取り戻した。あの年の中秋節、家族みんなで故郷の庭に集まり、笑い声が溢れ、それが隣近所にも伝わった」

　1992年から1999年までのわずか7年間で、中国では1億人を超える人々が大法を修煉しました。「真・善・忍」の法理は人々の心身を清め、社会全体の道徳を押し上げ、高い教養を持つ主流の人々を数多く育てました。大法弟子の中には官僚であっても貪らず、商人であっても欺かず、庶民は善を守っていました。もし中共邪党が焦り、全面的に迫害を仕掛けなければ、中国社会は全く異なる方向へ進んでいたことでしょう。26年にわたる「真・善・忍」への弾圧と「偽・悪・闘」の放縦は、今や完全にその悪果を顕し、社会道徳は崩壊し、混乱と災厄が絶えず、情勢は危機的となっています。

　一方、海外での神韻公演は空前の盛況を博し、各界の人々がこぞって観賞しました。多くの華人が観て深く震撼し、誇りを覚えると同時に痛惜の念に駆られました。中華の伝統文化が海外で光を放つ一方、国内では徹底的に破壊されてしまったからです。人々は「真・善・忍こそ普遍的な価値であり、法輪功は人を善へと導く」と讃え、神韻が一日も早く故郷に戻り、中華民族を復興へと導くことを切に願っています。

　法輪大法が人々にもたらすのは光明と希望であり、それはまさに1999年以前の中国に咲き誇った「一院の奇花」の光景そのものです。

　弟子の慈悲深く偉大なる師尊への感恩は、とても言葉で尽くすことはできません！