　【明慧日本2025年9月4日】（明慧ネット四川特派員報道）2025年8月初旬、四川省遂寧市の法輪功学習者である郭春芳さんは、2025年7月12日、遂寧市永興拘置所から成都市女子刑務所に移送されたことが分かった。それ以前に郭さんは、地元裁判所で不当な4年の懲役判決を受けていた。

　郭さんは現在56歳で、元々は遂寧市大英県回馬鎮第二中心小学校の教師だった。1998年7月から法輪大法を修煉し始め、「真・善・忍」の原則に従って善良な人間になることを心がけ、複数回「優秀な指導者」として表彰され、生徒の保護者からも愛されていた。

　郭春芳さんら6人が連行される

　2024年10月14日、13年以上にわたり故郷を離れて放浪生活を強いられていた郭さんは、遂寧市船山区天峰街の借家で、遂寧市国家安全局、公安、および大英県の複数の警官によって連行された。同時に、16年以上放浪生活を続けていた遂寧市の法輪功学習者(以下、学習者)肖文学さんと楊思珍さん夫妻も連行された。借家の家主夫妻も警官に連行された。さらに、60歳を超える学習者の楊義華（楊明華）さんがその場所を訪れた際、警官の待ち伏せにより連行された。

　2024年11月中旬、郭さんと楊思珍さんは、遂寧市永興拘置所に不当に拘束されていることが判明した。その後、郭春芳さん、楊思珍さん、楊義華さん、肖文学さんは地元裁判所によって訴追された。

　2025年4月末、郭さんは地元裁判所で不当に4年の懲役判決を受け、楊思珍さんと楊義華さんはそれぞれ1年10カ月の懲役判決、肖文学さんは1年の懲役（執行猶予2年）の判決を受けたことが分かった。

　2025年8月初旬、郭さんが7月12日に成都市女子刑務所に連行され、迫害を受けていることが判明した。また、楊思珍さんも8月6日に同刑務所に連行され、迫害されている。

　迫害初期に度重なる嫌がらせ、連行、不当拘禁

　これまで、郭さんは中国共産党(以下、中共)によって複数回連行され、拘禁され、労働教養や不当な判決を受け、拘置所、洗脳班、労働教養所、刑務所でさまざまな迫害を受けてきた。以下は、郭さんが受けた迫害の一部である。

　1999年7月20日、中共が法輪功に対する残酷な迫害を開始した後、大英県公安局、回馬派出所、裁判所、鎮政府は、郭さんに対して継続的な迫害を行った。中共のいわゆる「敏感日」には、必ず郭さんの自宅を訪れ、話を強要し、嫌がらせや尾行を行い、彼女の日常生活や仕事を著しく妨害した。また、彼女が勤務する学校の教育秩序も大きく乱された。

　2000年6月、郭さんが遂寧公園で集団練功に参加した際、遂寧市公安局船山分局南門派出所の警官に連行され、同日午後に回馬派出所に連行された。彼女が「保証書」の作成を拒否したため、大英県拘置所に不当に拘禁され、2日後に保釈された。

　2000年7月1日、学校が夏休みに入った直後、郭さんは大英県人民中学校の洗脳班に連行され、迫害を受けた。

　2000年末、回馬派出所と教育局政法委員会書記が郭さんの自宅に押し入り、『轉法輪』を強奪し、彼女の幼い息子を脅迫した。最終的に家族が1,000元の保証金を支払うまで嫌がらせを続けた。

　不法な労働教養：楠木寺女子労働教養所での迫害

　2001年11月11日、郭さんが遂寧市南郊で法輪功の真相資料を配布していたところ、事情を知らない人物の告発により、遂寧市公安局船山分局南強派出所の警官に連行された。翌日、遂寧霊泉寺拘置所に連行され、1カ月間迫害を受けた。その後、12月12日に呉家湾拘置所に移され、さらに迫害が続けられた。

　2002年3月7日、郭さんは四川省資中県楠木寺女子労働教養所に連行され、1年間の不法労働教養を強いられた。

　楠木寺女子労働教養所に連行された後、郭さんは信仰を放棄することを拒否したため、到着当日の夜に独房に閉じ込められ、3日3晩にわたり拷問を受けた。彼女は強制的な洗脳を受け、長時間の軍隊式姿勢での罰を強いられ、複数の女性薬物中毒者が交代で監視し、睡眠を禁じられた。目を閉じるだけで殴打され、洗濯や入浴も禁止され、食事後の食器を洗うことさえ許されず、ハエや虫がたかる状態にされた。さらに卑劣なことに、排便も禁止された。

'中共酷刑示意图：殴打、撞头'

拷問のイメージ図：殴打、頭部への衝撃

　2002年10月1日、心身ともに極端な迫害を受けた郭さんは解放され、帰宅した。彼女は回馬鎮第二中心小学校に戻り、教職を続けたが、地元派出所や司法所による嫌がらせは止まなかった。

　不当な実刑判決5年：成都女子刑務所での迫害

　2006年2月19日、学校が始まって数日後、大英県公安局国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官が学校に車で乗りつけ、郭さんのクラスの数人の生徒を騙して誘導し、彼女を陥れようとした。（当時、郭さんは遂寧市にいた）

　2006年2月20日正午、郭さんが寮で、生徒の冬休みの宿題である作文を添削していたところ、警官の一団が室内に押し入り、彼女を暴力的に連行した。その後、警官は不当な家宅捜索を行い、法輪功の書籍、MP3、録音機、携帯電話、時計などの私物を没収し、家の中の家電製品などの家財を鉄器ですべて叩き壊した。

　警官は派出所に戻り、郭さんを大英県拘置所に連行し、10日間にわたり尋問を行った。警官は家族の前で郭さんを中傷し、家族に彼女への憎悪を煽り、夫婦関係（2007年4月に刑務所で強制離婚させられた）や親子関係を離間した。

　2006年2月30日、郭さんは大英県公安局国保の警官により、遂寧市永興拘置所に連行され、迫害を受けた。彼女が迫害に抵抗したところ、警官の金輝（女性）が十数人の男性受刑者に命じて「龍椅」（人を罰するための特別な鉄の椅子）を運ばせ、郭さんをその椅子に縛り付け、3日3晩にわたり拷問した。トイレに行くことさえ許されなかった。椅子から解放された時、彼女の両足は浮腫み、立つことも歩くこともできない状態だった。それでも、彼女は奴隷労働や監獄規則の暗記を強制された。

'酷刑演示：铁椅子'

拷問の再現：鉄の椅子

　2006年9月、郭さんは大英県裁判所で不当な5年の懲役判決を受けた。その後、2007年1月15日、彼女は四川龍泉駅成都女子刑務所に移送された。

　成都女子刑務所では、学習者に対して殴打、電気ショック、手錠をかけ吊るす、背後で手錠をかける、長時間のランニング、寒冷地での放置、炎天下での曝露、長時間立たせる、軍隊式姿勢、毒薬の注射、布テープでの縛り、野蛮な強制給食、強制的な訓練、強制採血、針刺し、水をかける、壁への衝突、独房監禁、奴隷労働、面会権の剥奪、生活上の虐待など、残酷な拷問が行われた。

'示意图：中共监狱中的奴工迫害'

イメージ図：中共の刑務所内での奴隷労働の様子

　2011年2月19日、5年にわたる不当な投獄を終えた郭さんは解放され、帰宅した。この時、彼女の髪は白くなり、顔は老け込み、聴力と記憶力が低下し、反応は鈍く、身体は極度に衰弱していた。

　2011年3月8日、刑務所から帰宅してわずか19日後、大英県政府、回馬鎮政府、回馬派出所の複数の者が、彼女に低所得者支援や仕事の提供を名目に、洗脳班に連行しようとした。家族が駆けつけたことで、彼女は間一髪で逃げ出すことができた。

　郭さんは迫害を逃れるため、故郷を離れ、放浪生活を余儀なくされた。

　13年間の放浪生活の後、再び連行

　13年間にわたる放浪生活の後、郭さんは再び連行された。そして今、彼女はさらに不当な4年の懲役判決を受け、成都市女子刑務所で迫害を受けている。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）