文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月5日】明慧ネットに掲載された欧米の同修が書いた「修煉の観点から見た、神韻や飛天を離れて不満を晴らす人々（翻訳）」を読んで、自由でのんびりした海外にもそのような修煉者が現れるとは想像もしませんでした。中国大陸の過酷な圧力を経験した私は、神韻や飛天の環境にいる修煉者を羨ましく思い、あのような良い修煉環境に置かれて、あのようにお互いを高め合うことができれば、誰の修煉過程も順風満帆だろうと考えていました。今、私は自分が常人の概念で、常人の視点から修煉を見ていたのだと気づきました。

　正法修煉の厳粛さ、真に修煉・確実に修煉することの大切さ、どんなに修煉環境が整っていても、真の修煉・確実な修煉は自分に頼るしかありません、誰も自分の代わりにはなれないということを実感しています。修煉には苦しみが伴います。この世で苦しみを味わえるが故に、修煉できるのであり、修煉しない常人さえ、何か大きなことを成し遂げようと思えば、多くの苦しみを味わい、多くの困難を乗り越えなければなりません。欲望と業に満ちた人が神になりたい、更に大法が創造した偉大な神になりたいという願望を抱きながら、なんの憂いもなく、快適かつ安楽で、何事にも自己中心的で、他人を自分の心に従わせるような生き方で成就できると思うのであれば、それは人が安逸心の支配下にある妄想であり、大法弟子の集団は修煉の集団であり、上辺の幸楽や楽しみを追求する常人の倶楽部ではありません。

　修煉とは、さまざまな心性の矛盾や軋轢、さまざまな魔難の中にあっても、自分が修煉者であることを忘れず、絶えず法に照らし合わせて、内に向けて探し続け、さまざまな執着や欲望を取り除き続け、昇華・向上し続け、最終的に成就できることであります。

　海外の比較的緩やかで自由な環境では、中国大陸のような高圧的で残酷な拉致、監禁迫害はないものの、修煉の試練と法を正す時期の大法弟子の基準はいずれも極めて厳しく、比較的緩やかな対外環境であるからこそ、その要求はさらに厳しくなる可能性があり、例外を認められる人は一人もいません。長い間、正しい信念を持たず、真に修煉しない者はすべて、旧勢力に淘汰される「砂」になりかねません。

　実際、20年以上の残酷な迫害を経た大法弟子たち、特に困難な修煉の実践の中で、根本的に師父と大法への堅固たる信念を築き上げた大法弟子たちにとっては、師父と大法へのあらゆる誹謗中傷は笑い話であり、悲しく、哀れなものであり、愚かな人間の情や人心から出てくるものは、もはやそのような大法弟子たちには何の妨げにもなりません。

　しかし、なぜ長年にわたって、法を乱す者、不満を爆発させる者、法を乱し、その言動で法を破壊する者が絶えないのでしょうか。これらの人々を操っている旧勢力は何を企んでいるのでしょうか。個人的には、主に大法への正しい信念をまだ確立していない、大法を長い間、真に、確実に修めていない人が狙われていると見ています。

　以前、海外を何度も旅行したことのある同修から、ある海外の国で、大法弟子たちが運営するメディアでは、法を長い間学んでおらず、功も煉っておらず、修煉の概念もなく、基本的に明慧のウェブサイトも読んでいない若い学習者がたくさんいることを知っているという話を聞いたことがありますが、その同修は、これは決して個別な現象ではないと言います。長い間、トラブルから抜け出すことができず、関難が大きくなって、乗り越えなくなれば、師父の......を疑い、恨みを抱き始めました。

　もしあなたが長い間法を学ばなければ、あるいは法を学んでいても、法を得ておらず、修煉に対する概念がなければ、あなたが遭遇するすべての矛盾と魔難を修煉の観点から見ることができません。内に向けて探すことは尚できず、人情、人心、常人の観念を用いて、周囲の物事に対処するのです。修煉において自分を向上させてくれるはずの常人の中の「苦しみ」を、自分に対する不当なものだと受け止めてしまえば、転落していくしかありません。このように、本質的に自分を変える修煉の機会を逃し、それに対応する業力をなくすことができず、嫉妬、恨み、憎しみなどの人心も邪悪の拡大によって強まり、ますます正念を使って自分を制御することができなくなるかもしれません。

　しかし、修煉は私たちを待ってくれません。一度人が修煉に加わると、人生は、師父が変更され、新たに按排され、心性の関を乗り越えることはできず、次の心性の関がまたやって来て、関難と業力が積み重ねられます。また、法に沿って修めることができなければ、その後、乗り越えることは本当に困難で、最終的に修煉をあきらめ、完全に落第しかねません。このような例はあまりにも多くあります。この時、そのような人が法を乱す人や、邪に悟った人（長年に渡って、私たちは、旧勢力やすべての衆生を滅ぼそうとする邪悪も手を尽くして、彼らと接触させようとするのを見てきた。中国大陸でも同じである）と接触したら、さらに妄信して、完全に法の反対側に行き、邪悪に操られて法を乱し、衆生を滅ぼす様々なことをするかもしれません。彼らは悟ったその日に、自分が滅ぼした無限の衆生と自分が作った無限の罪を前にして、どうやって生命をかけて交わした誓約を果たせるのでしょうか？　それはどんな苦痛と自責の念なのでしょうか？　真に修めないことは本当に危険すぎます。

　また、私は思うのですが、あらゆる法を乱す者や邪に悟った者が作り出したものについては、国内外の全ての大法弟子は好奇心を持って見たり聞いたりしない方がよいでしょう。なぜなら、人間の次元では悪しきものにいわゆる「アクセス数」を増やすことになり、より高い次元では邪悪にエネルギーを与え、彼らをさらに「勢いづかせる」ことになるからです。同時に、私たちは自らを汚染しているのです。したがって、彼らに一切調子づかせる場を与えず、同時に正念をもって彼らを操り非理性的な悪行に駆り立てる全ての邪悪を取り除くことこそが、我々の正しい対応であります。

　個人的な見解であり、不十分な点があれば同修の慈悲なるご叱正をお願いします。