　【明慧日本2025年9月6日】山東省徳州市陵城区の法輪功学習者・谷文花さん（65歳女性）、李栄菊さん（67歳女性）、および身体に障害のある高宝良さん（50代男性）は、2025年7月に刑務所へ連行され、不当に拘禁・迫害を受けた。谷文花さんと李栄菊さんは2024年に懲役2年の不当判決を言い渡された。

　それ以前、谷さんは2025年6月24日に陵城区610弁公室により連行され、徳州市留置場に不当に拘禁された。その前にも強制的に陵城区人民病院に連行され、健康診断を受けた際、高血圧などが検出されたため、本来留置場は谷さんを受け入れてはならなかった。しかし警察は法規を無視し、強制的に谷さんを拘禁した。

　高宝良さんは2025年6月19日、陵城区610弁公室に連行され、徳州市留置場に不当に拘禁された。

　谷さんは陵城区西馮村に在住。以前は多くの疾病に悩まされ、各地の医師を訪ねて長年治療を受けていたが効果がなかった。1996年に法輪功の修煉を始めてから、これらの病気がすべてなくなった。修煉を始めて以来、谷さんの健康状態は日増しに良くなり、家族の介護を必要とせず、さらには進んで長年にわたり父や孫の世話をした。心身ともにさまざまな恩恵を受けたことから、法輪功と先生に対して深い感謝の念を抱くと共に、市民に対して自身が法輪功によって得た恩恵や、中共による法輪功への迫害の実態について語っていた。1999年7月に中共による弾圧が始まって以降、谷さんはたびたび公安警察に連行・拘禁・財産の押収・嫌がらせ・労働教養などの迫害を受け、家族も総額44,500元（約89万円）もの金銭を強要されるなど、谷さんと家族は甚大な被害を受けた。

　2023年9月8日午前7時、陵城区公安局の警官7、8人が（一般車両で、パトカーではない）、そのうち5、6人は私服、2人は制服姿で、谷さんの自宅に不当に侵入し、連行を実行した。侵入するとすぐに家宅捜索を行い、法輪功創始者の写真や法輪功の無実が書かれた紙幣、お守りなどを押収した。谷さんの血圧は260mmHgにも達し、車内や公安局で計4回測定されたが、いずれも高い値であった。谷さんは陵城区公安局に連行されたのち、今度は徳州留置場に連行されたが、血圧が非常に高かったため留置場側に受け入れを拒否され、その日の午後に自宅へ戻された。その際、李栄菊さんも陵城区公安局で拘束されていたが、いつ連行されたのかは不明である。警官らは谷さんに、「その法輪功学習者を知っているか」と尋ね、さらに「家で煉功するだけにして、外に出てはだめだ」と言った。事件の発端は、ある県長が自宅前で法輪功の真相資料を受け取ったことだった。

　2023年10月7日、陵城区公安局の警官3、4人（うち1人は女性警官）が再び谷さんの自宅に不当に入り、「どこで資料や法輪功の文字を彫った印章を配付したのか」と問い質し、その後、谷さんの手を取って取り調べ記録に強制的に指印を押させ、さらに夫に対して「もう（彼女のことを）かまうな、公安に任せろ」と脅迫した。それ以前にも谷さんの自宅の玄関に監視カメラの設置を強要したり、数回にわたり自宅に来て写真撮影を行ったりした。谷さんはこのような迫害により、精神的に緊張し、身体にも深刻な不調をきたしていた。

　谷さん、李さんは2024年4月18日午後3時ごろ、徳州市陵城区裁判所で不当な裁判を受けた。女性裁判官は2人に「まだ法輪功を修煉しているのか」と尋ね、「もうやめなさい」と言い、さらには「資料を配らないように」と求めた。2人はいずれも不当に3年の不当な判決と罰金（詳細は不明）を科された。

　裁判の数日前、谷さんは陵城区公安局に2度も強制的に連行され、血圧測定を受けたが、最高血圧は268mmHg、最低血圧は75mmHgだった。もともと法輪功の修煉によってまったく病気のなかった身体だったが、恐怖や嫌がらせによって極度の不調に陥り、「脳梗塞」と診断され、陵城区人民病院に2度入院、外来で1カ月以上点滴治療を受けていた。今回の裁判の際、家族は入院中の診療記録を法廷に提出した。

　2024年4月19日午後2時、陵城区裁判所は再び開廷し、女性裁判官が「法輪功を修煉しない」「邪教から脱退する」といった内容が書かれた1枚の紙を出し、中共の当局による脅迫のもと、谷さんはやむなくその紙に指印を押した。裁判官は判決を2年に改め、谷さんが現在も脳梗塞、高血圧、糖尿病等の病気を抱えていることから、拘禁とはせず、「執行猶予付き（監外執行）」とした。李栄菊さんも懲役2年の不当判決を受けた。

　法輪功学習者・高宝良さんは2023年10月24日、徳州市陵城区公安局の10人ほどの警官一行により自宅を家宅捜索され、プリンターなどを押収された。警官らは高さんを連行しようとしたが、身体が不自由であるため、最終的には「執行猶予付き（監外執行）」となり、自宅玄関には不当に監視カメラを設置されて生活の様子を監視された。2025年6月19日には、再び陵城区610弁公室に連行されて徳州市留置場に不当に拘禁され、その後、山東省の刑務所に監禁されたが、詳細は不明である。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）