文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月6日】私は今年87歳になります。2023年の年末、幸運にも法輪大法(以下、大法)に出会えました。以前の私は目が悪く、字を見るには老眼鏡が必要で、耳も遠く、大声で呼ばれないと聞こえない状態でした。さらに毎日お酒を何度も飲み、夜中までテレビを見続ける生活をしていました。ところが大法を学んでから、師父が私の身体を浄化してくださり、何十年も続けてきた喫煙・飲酒・テレビや携帯への依存を断つことができたのです。今では耳がはっきりと聞こえ、目もよく見えるようになり、毎日学法と修煉を続け、大法の大いなる恩恵に浴しています。

　一、家族の修煉を全力で支える

　私には大法を学ぶ子どもが3人います。当時、私はまだ大法を学んではいませんでしたが、彼女たちの修煉を全力で応援していました。1999年以降、中国共産党による迫害が始まり、娘は何度も連行され、拘束され、労働教養と刑罰を受けました。

　娘が連行され、拘束されたとき、外孫はまだ幼く、警察は外孫を父方の祖母の家に連れて行きました。しかし、そこでは誰も面倒を見ず、外孫は公道に追いやられてしまい、行き場を失ったのです。その話を聞いた私は、すぐに外孫を我が家へ迎え入れ、妻とともに育て、学校への送迎や勉強の世話をしました。私はあらゆる方面からの圧力に耐えつつ、外孫を連れて各部門へ娘の釈放を求めに行き、拘置所や労働教養所に衣類や生活費を届けました。また、娘の家にあった大法の書籍や資料、機器を大切に保管しました。迫害で娘が生活できない状態になったときには、我が家に迎えて休養させ、仕事や収入、待遇を探してあげ、健康を取り戻し、安心して修煉に専念できるようにしました。

　娘は迫害によって仕事を失い、さらに離婚を強いられ、簡素な平屋で質素に暮らしていました。それでも迫害の事実(以下、真相)を伝える資料を作ることに忙しく、経済的にも非常に苦しい状況でした。私は、たびたび食材や穀物、燃料を届け、家の修繕を手伝い、孫の世話もしました。娘の家はわずか30平米ほどで、家具や生活用品、さらには資料作りに必要な機材でいっぱいでした。そこで私は蓄えていたお金を出し、80平米の集合住宅を買い与え、より良い環境で真相資料を作れるようにしたのです。

　あるとき、警察から「娘が他所で法輪功の資料を配布して逮捕された」と告げられました。私は急いで公安局などへ出向き、釈放を求めました。彼らは私を脅し、娘の家を家宅捜索するため一緒に行けと言いました。しかし私は、家の鍵を持っていないと伝え、さらに断固として「家の扉を壊して入ることは許さない」と拒否しました。すると師父のご加護の下、警察は折れて娘を釈放しました。私はタクシーで警察署へ迎えに行き、長女を連れ出したのですが、その場で次女までも拘束されていることを知ったのです。その瞬間、血圧が急に上がりました。私は2人とも拉致されているとは知らず、長女だけを救い出していたのです。その後、同修たちの尽力により、次女も10数日間の不当な拘禁の後、解放されました。私は心の中で深く理解しました。「法輪大法は素晴らしい、中国共産党、この邪党こそが迫害をしているのだ」と。

　外孫は小学校2年生から私が住んでいる地域の学校に転校し、私は毎日食事や生活を細やかに世話し、送り迎えを欠かしませんでした。小学校を終えて中学に進むと、学校は家から3キロも離れ、橋を渡らねばならない場所にありました。それでも私は安心できず、引き続き送迎を続けました。その途中、一度交通事故に遭い、肋骨を3本も折る大怪我を負ったこともありました。

　二、善行によって大法の加護を得る

　外孫はとても努力家で、大学の合格通知を手にしました。私は日用品を買いそろえ、列車に乗って彼を大学まで送り、学費や宿舎費を納め、校長先生に掛け合って学費のローンも手続きしました。そのとき、大学に入学する学生のほとんどは両親に付き添われて来ていましたが、私のような老人はほかにいませんでした。先生や保護者たちは口々に言いました。「あなたのような年齢なら、自分こそ人に世話される立場なのに、孫を送って来るとはすごいですね」と。

　当時の私はまだ大法を学んでいませんでしたが、大法の資料を守り、家族の修煉を支えてきたことで福報をいただき、体はとても元気でした。毎日朝の3時か4時に起きて畑に出かけ、7時過ぎに家に戻り、朝食を作って食べ終えると、自転車で町にある自分の店に向かいました。昼食は簡単に済ませ、夕方になって帰宅します。家から町までは4キロの道のりで、鉄道を渡り、大きな橋を越え、2つの急な坂を上らねばなりません。それでも私は決してタクシーを使わず、大雨が降ろうと雪が積もうと、必ず自分一人で自転車を漕いで通っていました。私と同じ年代の人は、もう生きている人もほとんどいなくなっていましたが、私はまだ1人で店を切り盛りし、仕入れも販売もすべて自分で行っていました。確かに大変ではありましたが、店は繁盛し、私はとても満ち足りた気持ちでした。

　2005年、妻が脳血栓を患い、注射や薬を試しましたが、ほとんど効果がありませんでした。けれども法輪功には病を癒し健康を取り戻す不思議な力があることを知り、妻も子どもたちと一緒に大法を学び始めました。するとまもなく、妻の身体は回復したのです。

　三、私は幸運にも大法修煉に入ることができた

　2022年、娘が釈放されて家に戻ってきました。彼女は心身ともに疲れ切り、家の庭は雑草が生い茂り、屋根や壁からは土がボロボロと落ちている状態でした。私は娘を自分の家に住まわせましたが、公安局・警察署・政法委などの人間が不定期にやって来ては、話し合いと称して、娘に修煉をやめるよう迫り、写真を撮らせろと強要するなどの迫害を繰り返しました。彼らが一度来ると、私も妻も何日も立ち直れず、ドアを叩く音を聞いただけで心臓が激しく鼓動し、娘が再び連れ去られるのではないかと恐怖と不安に襲われました。こうした絶え間ない嫌がらせと迫害の中で、妻は無念のうちに世を去りました。

　妻の死は、私にとって大きな打撃でした。まるで天が崩れ落ちるように感じ、70年以上も共に苦楽を分かち合い、嵐をくぐり抜けてきた伴侶を一瞬にして失った私は、生きる気力を失いました。そんなある日、娘が言いました。「お父さんも一緒に、大法を学んでみませんか？」。こうして『轉法輪』を読み聞かせてくれたのです。その言葉を聞くうちに心が惹かれ、私は娘の手から大法の書を受け取り、自分で読み始めました。

　『轉法輪』は、まさに宝の書です、手放すことができませんでした。老眼鏡をかけては読み、店から帰ってきてもまた読みました。昼間は眼鏡をかけても読みづらく、夜は文字が見えにくくて焦るほどでした。それでも学法を続けたい一心で、昼食後は店へ行かずに午後の時間を使って、ようやくこの宝の書を最後まで読み切ったとき、私の心は大きく開かれ、「この道を最後まで修める」と決意したのです。

　以前の私は、家に帰ればすぐにテレビをつけ、大音量にしないと聞こえず、少し酒を温めて飲み、毎食欠かさず、酒を飲む生活をしていました。暇さえば、タバコも吸っていました。しかし大法を学び始めてから、何十年も手放せなかった酒やタバコをやめることができました。夜中まで見続けていたテレビもやめ、携帯での買い物など良くない習慣もすべて断つことができたのです。

　その頃、師父が私の身体を浄化してくださいました。私は頻繁にトイレに行くようになりましたが、まだ学法していない子どもたちはそれを見て、薬を飲め、点滴を受けろと強引に勧めてきました。私は「病気じゃない」と言いましたが、彼らは「こんな状態で病気じゃないなんて」と信じません。私は「法輪功を学んでいるから本当に病気じゃない」と告げましたが、彼らは「こんな年で何を学ぶの」と反対し、修煉をやめさせようとしました。強く言っても効かないと見ると、今度は優しく言いくるめ、夜遅くまで点滴や薬を勧め続け、10日以上も騒動が続きました。それでも私が揺るがないと知ると、ついに諦めました。私は悟ったのです。これは師父が、私の修煉を阻もうとする邪悪な要素を取り除いてくださったのだと、わかりました。

　大法を学んでから、私の心身は大きく変わりました。師父は私を励まし、天目を開いてくださり、師父の法身や回転する法輪など、荘厳で尊い光景を見せてくださいました。今では、目も耳もすっかり良くなり、毎日学法を続け、大法の大いなる恩恵に包まれています。