　【明慧日本2025年9月10日】遼寧省葫芦島市建昌県の法輪功学習者・朱継雨さん（50代女性）は、2024年3月13日借家の自宅にいるところを建昌県公安局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）及び城郊派出所の警官に連行され、葫芦島市拘置所に拘禁された。その後、濡れ衣を着せられ、同年11月12日、葫芦島市連山区裁判所により懲役7年の不当刑を宣告された。2025年8月中旬、朱さんは遼寧省女子刑務所に移送された。

　朱さんは、もともと敬虔な佛教の居士であった。離婚を経験後、ある高齢の法輪功学習者（以下、学習者）の家で家政婦として働いていた際、学習者の善良さと、法輪功（法輪大法ともいう）の修煉により起きた奇跡的な事象を目の当たりにした。2017年頃より、朱さんは法輪功の修煉を始め、「真・善・忍」の法理に基づき自らを厳しく律し、心身ともに恩恵を受け、人柄も一層善良になった。朱さんは過去のわだかまりを捨て、元夫の家族に親切に接していた。特にこの数年、元夫の母親が病気で寝たきりで全く身の回りのことができない状態になったため、朱さんがよく介護した。この善意あふれる行為に、元夫の家族は深く感動した。元夫も「朱継雨ほど良い人はいない」と言っている。

　2024年3月13日午後3時頃、葫芦島市建昌県公安局の国保と城郊派出所の警官が塀を乗り越えて朱さんの自宅建物に侵入し、朱さんを連行したうえで家宅捜索を行った。この理由として、「数日前、車に乗っていた者が拾ったカバンの中に『共産党についての九つの論評』3冊とプレーヤー、電子書籍が入っていたという通報があった」と警官は話した。そのカバンが朱さんの紛失物だと決めつけた警官は、朱さんを連行し、家宅捜索をした。

　朱さんは葫芦島市拘置所に拘禁され、葫芦島市連山区裁判所に冤罪で起訴され、2024年11月12日に同裁判所において懲役7年の判決を宣告された。

　2025年8月29日に判明したところによると、8月中旬に遼寧省女子刑務所に移送され、現在も拘禁されている。

　明慧ネットの報道によると、2016年1月から2018年12月までの3年間で、葫芦島市では学習者36人が不当判決を受け、最高刑期は14年にも及び、学習者から違法に奪取された罰金は総額4万7千元（94万円）だった。のべ141人が連行され、75人が嫌がらせを受けた。

　2019年から2020年の2年間には、葫芦島市の学習者2人が迫害により死亡し、17人が不当判決を受け、7人が拘留され、41人が連行され、1人が精神病院に収容され、多くの学習者が嫌がらせを受けた。中国共産党による情報封鎖のため、一部の迫害事実は隠蔽され報道につながらないため、これらの統計は中国共産党による迫害の一部に過ぎない。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）