文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月11日】修煉を始める前の私は、自分では「正直で善良で、でも人にいじめられやすく、泣き寝入りばかりしている人間」だと思っていました。健康状態も良くなく、髪の毛以外は全身が病気のようで、生まれた娘の世話さえできませんでした。大きな病院をあちこち回っても、病気は一向に治りませんでした。

　1995年に法を得たその日、師父は一夜にして私の身体を浄化してくださいました。全身が軽くなり、歩くと身体が浮き上がりそうに感じました。学法しているとき、天目には身体の周りに白いエネルギーの帯が見え、その心地良い素晴らしい感覚は言葉では言い表せないものでした。大法の素晴らしさに深く感動しました。

　ある日、『轉法輪』を学んでいると、「われわれ修煉者は慈悲心を持たなければならないのではないでしょうか？　慈悲心が現われて来れば、衆生はみな苦しんでいるのだと思い、誰を見てもこの人は苦しんでいるのだと思うようになります。そういうことが現われるはずです」（『轉法輪』）という一節が目に入りました。その瞬間、師父は慈悲の含意を私に示してくださいました。心の奥底から「衆生が皆苦しんでいる」という感覚が自然に溢れ出し、誰を見ても苦しそうに感じ、涙が堰を切ったようにあふれ、一時間以上も止まらず流れ続けました。

　それ以来、私は人に対して寛大になり、何事にも忍び、無私で他人のためを思うようになりました。嫁姑の関係も和やかになり、夫との間でも争うことがなくなりました。

　中共邪党の迫害が最も激しかった時期、本当に「家に監獄が作られた」ような状況でした。ほとんどすべての大法弟子の家の前に監視の人間が配置され、大法の書籍を家宅捜索されることもありました。大法の本をここに置いても不安、あそこに置いても不安という日々でした。ある夜、眠りについたとき、夢に2人の悪人が大きな刃物を持って現れ、「早く大法の本を出せ！　出さなければ殺す！」と言って、その刃を私の首に突きつけました。私は目を閉じ、「殺されても出さない。この大法の本は私の命よりも尊い。これは天書であり、私は自分の命をかけてお守りする！」と心の中で誓いました。すると瞬間に「カラン」という音がして、大きな刃は地面に落ち、邪悪は一瞬で解体されました。

　私たちの住む住宅区は25世帯しかありませんが、それでも1人の退職者が雇われ、ドアの前で私を監視していました。ある日、同修の家を訪ねて扉を叩くと、同修は真っ先に「あなたの職場では、誰があなたを監視しているの？」と尋ねました。私は堂々と「師父が私を見てくださっています！」と答えました。同修は驚きと疑問の表情で「その言葉、その言葉か！」と繰り返しました。私は、同修は表面の現象を真実と思い込み、虚像とは認識せず、無意識のうちに邪悪を大きく見てしまい、旧勢力の迫害を認めてしまっている、と悟りました。だから自ら戸を閉ざし、家に隠れてしまうのです。私は一念一念の中で旧勢力の按排を否定し、自分を本質的に変えました。私は法と結びついており、師父の弟子である私を管轄できる者など誰もいないのです。

　その日以来、私を監視するために派遣された人物は、1日中ドアの前にいることはなくなり、出勤時や退勤時にだけ姿を見せる程度になりました。数日後には完全に監視をやめ、誰も私の家に大法の本を探しに来ることはなくなりました。もし真相をその人に伝えなければ、彼自身が淘汰される危険があるのではないかと思いました。そこで彼に真相を伝えることにしました。彼の妻が病気だったので、『轉法輪』を1冊貸して夫婦で読んでもらいました。すると彼は本を返さず、「この本は素晴らしい。法輪功はテレビで言っているようなものではない」と言いました。彼ら夫婦は邪党組織を脱退し、さらに自宅の鍵を私に預け、旅行や外出の際には安心して留守を任せてくれるようになりました。私たちを深く信頼してくれたのです。これはすべて大法の力によって結びつけられたものでした。この体験から、自分自身をしっかり修めてこそ、衆生を救うことができるのだ、と悟りました。

　ある年の5月13日の法輪大法デーでは、私たちの県から21人の大法弟子が天安門に行き、法を実証しました。その後、私たちは不当に逮捕され、県の留置所に半年ほど拘束されました。拘束中のある日、検察院や公安局などの数人がファイルを持って留置所に来て、不法に拘束されていた大法弟子全員に向かって「転向しなければ労働教育所や洗脳チームに送るぞ」と言い、ファイルを開いて読み上げようとしました。そのとき、ある同修は「何を読むのか聞いてみよう」と言い、また別の同修は「誰の名前があるのか確認しよう」と言いました。

　その時、私は師父の説法、「たとえどのような環境にあっても、邪悪の要求や命令、指図には従わないようにしてください。皆さんがみな、このようにすれば、環境はこのようなものではなくなります」（『精進要旨二』「大法弟子の正念は威力あるものである」）を思い出しました。そこで皆に向かって「同修たち、私たちは旧勢力のいかなる按排も認めません。皆で一緒に『論語』を暗唱しましょう」と呼びかけました。すると皆で声を揃えて大きく暗唱を始めました。そして大法の力により、邪悪に操られた警察たちは一人ひとり口をあんぐり開け、息が詰まりそうになり、結局うなだれて退散していきました。邪悪の迫害はその場で跡形もなく消え去ったのです。そこから私は悟りました。私たちが確固たる一団となり、心を一つにすれば、誰も私たちを動かすことはできない。師父が必ず私たちのために主宰してくださるのだと。

　私は正念を持って留置所から出てきましたが、夫は再び迫害されるのを恐れ、「もう煉功しない方がいい」と止めました。私は真相を話しましたが、夫は耳を貸しません。ようやく同修から真相を伝える手紙を1通受け取り、私はそれを手書きで写して近所の人に読んでもらいました。そして夫にも根気よく勧めました。「明日の朝必ず読む」と約束したのですが、翌朝、手渡した手紙を見るなり、夫は怒って「読まない！」と言い、背を向けてまた眠ってしまいました。私は心の中で、「私はあなた個人のためではなく、あなたの宇宙に存在する無限の衆生のために思っているのだ」と語りかけました。その瞬間、慈悲の涙が自然にあふれてきました。すると夫は突然「ごろり」と起き上がり、「読む、読むよ！」と繰り返しました。私は、心の奥底から湧き出た慈悲が、彼の本性の一面を触発したのだと悟りました。

　昨年の夏、私は年配の同修とともに街へ出て真相を伝えに行きました。その同修は耳が遠く、話す声が大きかったため、ある警察官に見つかってしまいました。その警察は勢いよくお守りを取り上げ、通報しようとし、「俺は法輪功を取り締まる担当だ！」と威嚇しました。私は電動自転車を止め、その警察の前に立ち、すぐにUSBを差し出して言いました。「あなたは善良な方ですね。決して通報なんてしませんよね。大きな災難を無事に乗り越えられるように願っています。このUSBには天機が記されています。どうか持ち帰ってよく見てください。心からあなたとご家族の無事を祈っています」。すると警察の態度は一変し、「今日は通報しない。家に帰ってよく見てみる」と言いました。私は、彼が必ず真相を理解し、中にあるネット封鎖を突破するソフトを使って自ら「三退」するだろうと信じています。この救われた生命はきっと大法に感謝するはずです。