　【明慧日本2025年9月12日】ヨーロッパの法輪功学習者（以下、学習者）によって構成された天国楽団による演奏と歌唱のパフォーマンスは8月29日と30日、音楽の都ウィーンの人々に新鮮な感覚を与えた。

　「とても美しい音楽です。ほんの数分間聞いただけで、私の魂が別の世界にいるかのように感じました。それに瞑想している人たちを見かけましたが、ウィーンではあまり見かけることはありません。法輪大法についてもっと知りたいと思います」「音楽が素晴らしいです。彼らの規律正しさや衣装も私たちを立ち止まらせました」

　音楽の都ウィーンでは濃厚な音楽の雰囲気を味わうことができる。飛行機を降りた途端にワルツの伴奏が聞こえ、街を散策しているとたびたび楽器の演奏を耳にした。

　8月29日の夕暮れ時、ヨーロッパ十数カ国から集まった学習者による天国楽団がシュテファン広場で演奏の準備をしていると、多くの通行人が集まり、演奏を心待ちにした。

'图1～6：二零二五年八月二十九日晚来自欧洲十多个国家的法轮功学员组成的天国乐团在斯蒂芬广场的演出吸引众多路人，直至夜深'

8月29日の夜、天国楽団が、ウィーンのシュテファン広場で演奏を行い、夜遅くまで観衆が集まった

　トルコからの観光客「音楽で素晴らしいメッセージを届けている」

　観光業で働くトルコ人女性ネフィス・コックさんは、シュテファン広場で天国楽団の演奏に耳を傾けながら、音楽に合わせて拍子をとった。「とても美しい音楽で、彼らの独特な特徴を感じました。他とは異なり、私たちの印象に深く残りました」彼女は、楽団メンバー同士の見事な連携だけではなく、特に「彼らがメッセージを届けようとしていることを感じました。音楽を通じて表現し、観客にメッセージを伝えようとしているのです。それが具体的に何を意味するのかは分かりませんが、私たちが初めて演奏を聴く中で、彼らの平穏を感じ、音楽が癒しの力を持っているのが分かります」と語った。

　その夜、天国楽団の演奏以外にも、学習者が真実を伝えるための資料を配布し、署名を集める活動を行った。これによりコックさんは、「真・善・忍」を信念に持つ学習者が中国共産党（以下、中共）によって残虐な迫害を受け、とりわけ生体臓器収奪や殺害が行われていることを知った。「中国でそのようなことが起きているとは非常に驚きました。私たちはそれについて何も知らなかったのです。私たちは署名しました。これをもっと多くの人々に知ってもらい、迫害を止める手助けをしてほしいと思っています」「私たちは他の人々にも、接する団体にも伝えたい。同じように署名してくれる人が増えれば、肯定的なフィードバックが得られ、それによって迫害を止める手助けがもっと広がるでしょう」とも述べた。

　学習者の活動を通じてコックさんは、「彼らはメッセージを懸命に伝えようとしているのです。聞けば聞くほど、見れば見るほど、そのメッセージを受け取り、今何が起きているのかを理解することができます」と感じ、「彼らは非常に素晴らしく、こうした方法で迫害に抗議し、全世界に何が起きているのかを知らせています。私は、このメッセージが世界に届いてほしいと願っています」とも語った。そして、「それは簡単なことではありません。奇跡は一瞬で起きるものではなく、数日や数カ月ではなく時間がかかりますが、迫害が終わることを願っています」と締めくくった。

　音楽家「真・善・忍」はすべての人が従うべきもの

'图7：二零二五年八月三十日天国乐团在斯蒂芬广场的演出吸引众多路人，直至夜深国家歌剧院附近的赫尔穆特·齐尔克广场上演出'

8月30日、夜遅くまで国立歌劇場付近のヘルムート・ツィルク広場で演奏した

'图8～10：人们因音乐吸引而驻足观看，在了解<span class='voca' kid='62'>真相</span>后签名制止中共迫害法轮功'

真相を知った後に中共による法輪功への迫害を止める署名をする市民

　8月30日、天国楽団は国立オペラ座付近のヘルムート・ツィルク広場で演奏を行い、学習者たちはその場所で写真展やスピーチを開催し、真実の資料を配布し続けながら署名活動を行った。

　偶然通りかかった音楽家のマギット・ウルバネッツ＝ヴィークさんはこの活動に興味を持った。「演奏されている音楽はとても美しく、そして平和的です」用事を終えた後、彼女は再び活動現場に戻り、学習者と対話し、複数の異なる真実資料を持ち帰った。かつて楽団と共に中国で演奏を行ったことがあるマギットさんは、その日初めて法輪大法及び中共による法輪功への迫害について耳にした。彼女は法輪功が教える「真・善・忍」を強く支持した。「素晴らしいです。これは唯一無二であり、すべての人が従うべきものです。特に高い地位で政務を執る人々には非常に重要です。こういった価値観を実践することが求められます」

　彼女は学習者を支持する署名にも参加し、こう語った。「私はハンガリーで育ったので、共産党の厳しさを知っています。中共の迫害は非常に痛ましく感じます。私たちは皆人間であり、覇権によって支配されるべきではありません」

　若き音楽家「歌詞には重要なメッセージが込められている」

　活動期間中に、2人の学習者がオリジナルの曲を弾き、歌ったことで多くの通行人が足を止めて聞き入った。その中には、ドイツ出身の若い女性音楽家ヴィオラ・ハッカーさんもいた。彼女はウィーンで音楽の学業を終え、今後はオペラ演奏の方面でキャリアを築く予定。彼女は「ある歌の中で、『人生は富のためのものではない』という歌詞があった。こたれは非常に重要なメッセージだと思います。生活は人間同士の関係や人間性とも関わりがあり、ただお金や権力のためではないのです。現実の世界で起きていることを考えると、このメッセージは鮮明です」と語った。

　彼女は知人一家が法輪大法を修煉しているため、大法の信念について多くを理解している。「大法が教える原則は非常に素晴らしい。実生活の中で実践することができると感じます。例えば飲酒しないということも、強制的なものではなく、人々が自由に選択することができる点がとても良いと思います」

　学習者である友人について、ヴィオラさんはこう話した。「信念を持っていることから、学習者は同年代の他の若者とは異なり、非常に責任感があります。彼らは一日中お酒を飲んだりパーティをすることはなく、チーム精神が豊かで、他人を気遣うことが出来ます」

　彼女も法輪功の学習者を支持する署名に参加し、中共による法輪功への迫害について「とても残酷です。言葉では表現できないほどで、人権侵害にあたります。たとえ他者を傷つけない信念であっても、それを実践することを許さないのは、本当に酷いことです」と述べた。

　最後に彼女はこう締めくくった。「このような活動で希望を与えてくれることに感謝します」

ウィーン中心部でのパレードで、法輪大法の真実の実態を市中心部へ広める

　午後、学習者はウィーン市中心部でパレードを行い、天国楽団の演奏や功法の実演を通じて、法輪大法の素晴らしさを街角や繁華街、観光スポットにまで届けた。数々の横断幕や、中国で行われている臓器強制収奪の実演シーンも、人々に迫害の実態を知らせるきっかけとなった。

　学習者が自ら時間とお金を使い楽器を学び、資料を印刷し、横断幕や様々な道具を準備し、すべてを自主的に捧げていることを知った、金融業に従事するウクライナ出身のネオニーラさんと、物流業に従事するスペイン出身のマリアナさんは、それらの努力に驚嘆した。

　ネオニーラさんは、「正直なところ、あなた方は誇りに思うべきです。なぜなら、これは非常に勇敢なことです。皆さんは自分たちの国、そして自分たちの人々のために何かをしているのです。誰もがこのように行動するわけではありません。何もしなかったり、ただ傍観しているのがどれほど簡単か想像できますよね」さらに彼女はこう続けた。「参加しているすべての人々がどれほど勇敢であるか、彼らは本当に自分の力を捧げたいと思っている人々です。それこそが非常に重要だと思います。この活動が示すのは非常に重要なテーマであり、このテーマは真剣に受け止めるべきです。私は非常に感動しましたし、この素晴らしいパレードに本当に感謝しています」

　マリアナさんはこう述べた。「そうですよね、人々がまだ信念や価値観を持っていること、それに取り組んでいることを見るのは本当に素敵です。このことは、人々に希望を与えます、こうした活動こそ、私たちを結びつける唯一の絆なのです。皆さんがこうしたことをするのは本当に素晴らしいです」

　クラウディアさんとマリアさんという二人の女性は、署名の後こう話した。「中共が麻酔なしで臓器収奪を行っているということを聞き、とても衝撃を受けました。このような不正義に対して、私たちは何かをしなければならないと感じています」また、彼女たちは学習者の活動についても賞賛した。「とても素晴らしいです。情報と音楽を組み合わせるなんて、素敵です。これにより、私たちは愛と温かさに満ちた感情を感じることができました」

'图13：活动结束后，来自欧洲十多个国家的部份法轮功学员合影，感恩师父及大法，让更多人有机会了解真相'

活動終了後、ヨーロッパ十数カ国から集まった学習者が感謝の気持ちを込めて記念撮影

　夕方、細かい雨が降り始める中、急いで帰る必要がない学習者たちは記念写真を撮り、改めて師父への感謝の気持ちを表した。そして、大法とその活動によってもっと多くの人々が真実を知る機会を得られたことにも感謝した。