　【明慧日本2025年9月12日】（オーストリア＝明慧記者・德祥）オーストリアの法輪功学習者（以下、学習者）は8月30日の午後、首都ウィーンでパレードを開催した。パレードを観賞していた中国人留学生・王さんは、「隊列がこんなに長くて、内容も豊かで、獅子舞や龍の舞、腰太鼓の演奏まであるとは、本当に驚きました」と語った。

　当日、ヨーロッパ各国から集まった法輪功学習者は、ウィーン国立歌劇場のそばにあるヘルムート・ツィルク広場で集会を開き、功法を実演し、中国共産党（以下、中共）による法輪功迫害を明らかにした。ヨーロッパ天国楽団は演奏を行った。多くの通行人が足を止めて見物し、署名して学習者の反迫害活動に声援を送った。

'图1～5：二零二五年八月三十日，欧洲多国法轮功学员在维也纳海尔穆特·齐尔克广场举办集会、炼功活动，展示法轮功美好，揭露中共迫害。'

8月30日、ヨーロッパ各国の学習者はウィーンのヘルムート・ツィールク広場で活動を行い法輪功を伝え、功法を伝え、中共による迫害を明らかにした

'图6：法轮功学员用中文演唱歌曲《法轮<span class='voca' kid='53'>大法</span>好》。'

学習者が中国語で「法輪大法は善い」と言う歌を歌った

ある年配の観光客は杖を置いて学習者と坐禅をしている

法輪功学習者と話す人々

法輪功学習者の迫害に反対する活動を支持し署名する人々

　ヨーロッパの天国楽団、腰太鼓、獅子舞・龍の舞などがパレードに参加した。午後3時、パレードは集会の会場から出発し、環状道路に沿って内城の主要な観光名所を巡るパレードを開始した。パレードは国立歌劇場、マリア・テレジア広場、英雄広場、ホーフブルク王宮、国会議事堂、市庁舎を通過し、いくつかの有名なショッピング街を抜けて、再び出発地点へと戻った。

8月30日午後、ウィーンで行われたパレード

　中国からの留学生がパレード隊列に拍手を送り、中共組織から脱退

　前述の王さんはドイツに留学しており、街で黄色いTシャツを着た学習者に出会った際、パレードの時間と場所を尋ねた。学習者が彼を集会の会場へ案内すると、王さんはパネル資料を熱心に見て、複数の学習者と語り合った。多くの西洋人の学習者がいることに驚き、「とても感服しました」と学習者に伝えた。

　学習者が王さんに中共組織からの脱退について話すと、王さんは最初ためらっていた。しかし学習者が多くの例を挙げ、なぜ中共から距離を置くべきかを説明し、「もし脱退しなければ、将来神が中共に清算するときに、あなたも中共のために責任を負わされます」と伝えた。最終的に王さんは同意し、仮名を使って中共組織の共青団と少年先鋒隊から脱退した。

　パレードが始まると、王さんは嬉しそうにしばらく隊列について歩き、天国楽団の演奏に拍手を送った。さらに、隊列がこんなに長く、最後が見えないことに驚いた。後に、大紀元のウェブサイトで三退を手伝ってくれた学習者に再会すると、王さんは嬉しそうに「パレード隊列がこんなに長くて、内容も豊かで、獅子舞や龍の舞、腰太鼓の演奏まであるとは、本当に驚きました」と話した。

　ドイツの弁護士「もし全世界の人々が真・善・忍に従えば、社会はより良くなると信じています」

ドイツ・ハンブルクから訪れた弁護士ジェニーさんと小児科看護師ユリアンさん

　ドイツ・ハンブルクから訪れた弁護士ジェニーさんと小児科看護師ユリアンさんは、ここ数日ウィーンで何度も学習者を目にしている。今日、学習者のパレードを見て、自ら学習者から資料を受け取り、話を聞いた。2人はパレード隊列の中で中共による学習者からの生体臓器収奪の情報を目にし、揃って署名して学習者の迫害に反対する活動を支持した。

　ジェニーさんは「私たちはパレードを見て、音楽との組み合わせがとても良いと感じました。また、このような形のパレードがあること自体も素晴らしいと思います」と語った。ユリアンさんも賛同して、「私たちは、このように中共による法輪功迫害という政治的不正義に注目を集められることは良いことだと思います」と述べた。

　署名した理由について、ユリアンさんは「最初に、この整然としたパレードに感動しました。また、多くの『臓器売買（生体臓器収奪）』や宗教の自由を抑圧する標語も目にしました。こうした中共の迫害は、根本的に人道に反しています。人は信じたいものを信じ、修煉したいものを修煉する自由があり、それを犯罪とみなされるべきではありません。だから、私たちはこの請願書に署名することが重要だと考えました」と語った。

　ジェニーさんは「しかも、中共による法輪功学習者の生体臓器収奪）はもちろん犯罪です。人々が自由な見解を持っているというだけで、その権利を奪い、労働教養所に閉じ込めることはできません。これが私が署名した理由です」と述べた。

　中共が人々に真・善・忍の修煉を許さないことについて、ジェニーさんは「私たちは想像もできません。ドイツで生活し、民主主義の国で育った私たちにとって、このようなことが禁止されるなど考えられないのです」と話した。

　ユリアンさんは、法輪功の「真・善・忍」の原則について、「人類はこれらの原則に基づくべきです。他にも無視すべきでない原則はありますが、この三つの原則はとても良い出発点だと思います」と語った。

　ジェニーさんは補足して、「もし全世界の人々がこの三つの原則に従えば、社会はより良くなると私は信じています」と言った。

　オーストリアのガイド「真・善・忍はとても神聖です」

ウィーンでガイドをしているマヌエラさん（右二人目）

　ガイドのマヌエラさんは、法輪大法が「真・善・忍」に基づく修煉法であると知ると、「とても神聖です。その法理は本当に神聖だと思います。これまで聞いたことがなく、まったく新しいものです」と述べた。

　学習者がマヌエラさんに、中共は26年間にわたり人々に「真・善・忍」の修煉を許してこなかったことを伝えると、彼女は「ひどい話です。なぜ禁止するのでしょうか？　これは、中国が恐怖心からチベットの僧侶や寺院を破壊したのと同じようなことかもしれませんね」と語った。

　中共による学習者からの生体臓器収奪の犯罪を知ったマヌエラさんは、迫害を止めるため署名した。そして「私はこれを完全に信じて署名しました。臓器が利用され、そのために人が殺されるなんて、本当に恐ろしいことです。特に国家の監督下で行われているとなると、絶対に恐ろしいです。私は100％確信しています。これは本当に恐ろしいことで、いかなる場合でも決してあってはならない犯罪です」と話した。

　「私はこれに衝撃を受けました」と話すマヌエラさんは、「これは人間が想像しうる最悪の出来事です。国家がこれを認可し、合法化しているとは。絶対に恐ろしいことで、理解しがたいです。私はオーストリア出身ですが、神に感謝します。民主的で自由な国に生まれたことを。神のご加護がありますように、この国がますます重要な存在であり続けますように」と述べた。

　マヌエラさんは、中共による法学習者からの生体臓器収奪の事実が広く伝えられることを望んでいる。「誰もがこのことを知るべきです。もっと多くの人がSNSに投稿し、それを広めるべきです。オーストリアでは、私たちは中国についてほとんど知りません」とマヌエラさんは語った。

ウィーンで42年間、観光馬車を運営しているウォルフガングさん

　ウォルフガングさんはウィーンで42年間観光馬車を操っており、学習者の活動をよく目にしているという。彼は署名して学習者の迫害に反対する活動を支持した。

　オランダの学習者「法輪功は私に多くの前向きな影響をもたらしてくださいました」

オランダの法輪功学習者ゴクハンさん

　ゴクハンさんはオランダ出身で、2017年から法輪功を修煉している。天国楽団の一員として、彼は「私たちはここに集まり、ヨーロッパの10数カ国からの修煉者が参加しています。法輪功学習者は中国で深刻な迫害を受けていますが、人々は私たちの活動を通じてその状況を知ることができ、署名を通じて私たちを支持する機会も得られます。今回の活動はとても価値のあるものだと感じています」と述べた。

　天国楽団が広場で演奏していた際、ゴクハンさんは多くの人々が立ち止まり、音楽に合わせて軽やかに踊ったり、熱心に拍手を送ったりしているのに気づいたという。「私たちは前向きな方法で人々の注意を引きます。音楽は皆を一つにまとめ、まるで共通言語のように理解と共感を生みます。そのおかげで現場の雰囲気はとても温かく、歓迎されていると感じられます」と話すゴクハンさんは、「私たちが何をしているのか、何を伝えたいのかを人々に本当に理解してもらうことで、法輪功迫害の実態をより多くの人が知るきっかけになります」と話した。

　法輪功はゴクハンさんにとって、「長年継続して修煉してきて、法輪功は私の生活に多くの前向きな影響をもたらしてくださいました。体も健康になり、頭も冴えます。また、私たちは功法を修煉し、法輪功の真・善・忍の原則に沿って生活することで、大きな恩恵を受けています。これらの価値観は全人類にとっても有益であり、私はより多くの人と共有したいと思います」と語った。

　ゴクハンさんは、中国の人々が中共に惑わされ、法輪功に誤解を抱かないよう、早く迫害の実態を知ってほしいと強く望んでいる。彼は「中国の人々には深い同情の念を抱いています。彼らは共産主義政権の下で生活しており、独裁国家がメディアやあらゆる情報を管理しているため、法輪功に関する正しい情報を知ることが非常に難しいのです」と述べている。

　ゴクハンさんは、真・善・忍はすべて中国の伝統的な価値観であり、中共が人々にこれらを修煉させないことは、中国人から人間性を奪う行為だと考えている。「中共は人々に中国の伝統文化を裏切らせています。共産主義はカール・マルクスに由来します。彼はドイツ人ですが、この邪悪な思想を導入したためにドイツから追放されました」とゴクハンさんは話している。

　ゴクハンさんは、中国の人々が中共組織から脱退し、心を落ち着けて法輪功を理解できることを望んでいる。西洋人として、彼は自分が十分な教育を受け、経済的にも恵まれているという。彼は「私がこうするのはお金のためでも、名声のためでもありません。私たちの国がこの自由を守るため、そして中国の人々が自由を持ち、自分で選択できるようにするためです。たとえ法輪功を修煉することが好きでなくても、共産主義の嘘に強制されるべきではありません」語った。