文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月13日】法を実証するために私が経験した困難な年月を振り返ると、私が歩んできた一歩一歩は師父の慈悲深い加護と配慮と切り離せないものでした。以下は私が北京で大法を実証した一部です。同修の皆さんと交流したいと思います。

　私は1998年、40代の頃に法輪大法の修煉を始めました。私は毎日法の光を浴び、言葉では言い表せないほどの喜びを感じました。私はとても幸運で、自分が世界で一番幸せな人間だと感じました。

　しかし、1999年7月、中国共産党は大法への迫害を開始しました。師父も虚偽の攻撃によって激しく攻撃されました。私はただ座っていられなくなり、2000年の晩秋、大法を実証するために北京へ行くことを決意しました。

　私は家のドアを閉めた瞬間、自宅に本当に戻れるのかどうか分からず、悲しくなりました。他の数人の修煉者と北京行きの列車に乗り込んだ後、私はすべてを手放しました。神聖な使命と責任を果たそうと決意したのです。

　私が北京に滞在したのは4カ月足らずでした。私は数日ごとに場所を変えなければならず、大変でした。「『修は己にありて、功は師にあり』なのです」（『轉法輪』「第一講」）。私のすべては師父によって導かれていると確信していました。

　北京の学習者が私たちのために宿を手配してくれました。部屋には10人にも満たない人数がいましたが、皆毎日出かけ、手紙を送る人、ポスターを貼る人、資料を配る人、横断幕を掲げる人など、皆で協力しました。夜明け前に出発しました。「師父の名誉回復」のステッカーを貼った時、心が安らぎ、ついに師父を守ることができたと感じました。

　ある日、私は住宅街でシールを貼っていた時、警備室の人たちに見つかりました。私は2人の警官に派出所まで連行されました。1人の警官は私たちを見ていました。私は「ここから出してください！」と言いました。彼は同意してくれました。この警官はとても親切だったので、私は迫害の真相を話しました。彼は「煉功はどうやって行うのですか？」と尋ねました。私は第五式の煉功のやり方を教えました。彼はゆっくりと眠りに落ちました。夜明け前に私は静かにドアを開けて外に出ました。誰も気づかなかったのです。師父が私を助けてくださったと確信しました。私は滞在していた場所に戻りました。

　しかし数日後、家主は私たちに「出て行け！」と言いました。近所の警備員が、家を借りている人たちは何をしているのかと尋ねたからです。家主は怖がっていました。私たちは出て行きました。

　新しい宿舎に行きました。そこには30人ほどの同修がいました。皆とても精進して、朝は一緒に煉功し、夜は法を学び、日中はそれぞれやるべきことをしました。誰も互いの名前や出身地を尋ねたりはしませんでした。ただ2人、3人ずつで集まって出かけました。北京の環境はすでに非常に危険で、バスの中でも身分証明書のチェックが行われました。

　新しい宿舎には同修が多すぎて食事に困りましたが、皆とても親切にしてくれました。蒸しパン、漬物、ほうれん草を買い、スープも作ってくれました。食べ物と泊まる場所があり、法を実証できたことを皆で喜びました。

　北京の人々は法輪大法への迫害の真相を理解していませんでした。建物の中で見知らぬ人を見つけると、彼らは私たちをじろじろと見ていました。私たちは夜明け前に外出しました。たとえ静かにしていても、犬が吠えれば外に人がいると彼らは気づきました。一部の住宅街の警備員は特に警戒を強めていました。朝出かけた学習者の中には、夕方まで戻ってこなかった人もいました。

　私たちが横断幕を作っていると、誰かがドアをノックして何をしているのか尋ねてきました。私たちは答えることも動くこともできませんでした。彼らはしばらく待ってから出て行きました。彼らが去ったことを確認した後、私たちは静かに荷物をまとめました。数人が家を出ました。私は車に乗り込み、しばらく走りました。私はとても怖かったのを覚えています。私の体の細胞が震えるほどでした、心臓もドキドキしていました。私は後で聞いたのですが、私たちが出て行った後にパトカーが来たそうです。

　私は天安門広場まで三度行きました。最初の横断幕を掲げる計画の時、前の晩に他空間の邪悪が私を阻止しようとしました。「行けば頭が爆発するぞ」と。私は恐れませんでした。翌日の朝食後、数人の学習者と天安門広場まで歩きました。私たちは横断幕を広げ、「法輪大法は素晴らしい」と叫びました。すると私服警官がやって来て、私たちを押さえつけ、パトカーに押し込み、近くの派出所まで連れて行きました。派出所に着く前に、私は顔と白いシャツが血まみれになっている学習者を見かけました。

　派出所にはたくさんの同修がいました。廊下は二列に並んで学習者で埋め尽くされていました。彼らは皆、師父の『洪吟』を暗唱していました。しばらくすると、警官が来て書類に署名するように言われ、どこから来たのか尋ねてきましたが、私たちは答えませんでした。全員が「法輪大法の学習者」と署名しました。私は心から誇りと栄誉を感じました。法輪大法の学習者であることは、なんと幸運なことなのでしょう！

　当時、多くの修煉者が天安門広場へ行きましたが、皆次々と連行されました。私は北京市延慶県に連れて行かれ、大きな部屋に閉じ込められました。しばらくすると警察が来て、私たちを外へ連れ出しました。私たちは靴を履くことは許されず、廊下で殴打され、その後、派出所に連行されました。私は凍った道を裸足で歩いていましたが、寒さを感じませんでした。師父が私たちを守ってくださっていることを実感しました。

　駅に着くと、私は2人の警官に言いました。「私たちは皆善人です。法輪大法は人々に善良であること、真善忍の道理に従うことを教えています。世の中には『轉法輪』を読んでいる人がたくさんいます。あの本を読めば、悪を説く言葉は一つもないことが分かるでしょう」。警官の一人が警棒を手に取り、私を殴りました。私は怖がりませんでした。こう唱えました。

　「生きて求めるもの無く死しても惜しまず妄念を蕩尽すれば佛を修するは、難からず」（『洪吟』「無存」）

　私は、自分は修煉者であり、師父が守ってくださっていることを思い出しました。しばらくすると、彼らは私を殴るのをやめました。

　他の学習者たちも拷問を受けていました。殴打されて目が青黒くなった人もいれば、スタンガンで水ぶくれになった人もいました。また、屋外の寒さに晒された人もいました。食事も水も与えられず、場所も分からない拘置所に送られました。私がそこを去ろうとした時、地面に靴が一列に並べられているのを見ました。その靴の持ち主である学習者たちは戻ってきませんでした。彼らがどこにいるのか、どのような迫害を受けているのか、私には全く分かりませんでした。私は彼らのことをとても心配していました。

　その拘置所には全国から大勢の学習者が不当に拘留されていました。皆が一緒に座り、法を実証した体験を共有していました。私は他の学習者3人と共に暖房のない部屋に閉じ込められました。コンクリートの床はむき出しで、ただでさえ寒かったのですが、警察はドアの横に扇風機を置き、冷たい風を私たちに吹きつけました。

　翌日、警察は私たちを山へ連れて行きました。車が止まると、警官たちは「法輪大法を修煉する者は降りなさい。修煉しない者は車の中に居てよい」と言いました。私たちは皆車から降りましたが、どこへ行けばよいか分からず、また捕まるのを恐れて丘を駆け上がりました。しばらくして振り返ると、警官たちはもういませんでした。私たちは街へ戻ることにしました。しばらくすると、トラックがやって来て停車しました。運転手は「どこへ行くのですか？」と尋ねました。私たちは駅に行きたいと答えました。彼は「それは遠いですから、私が連れて行きます！」と言いました。私たちは嬉しくて驚きました。師父が迎えの人を按排してくださいました！　私たちは感謝し、北京行きの列車に乗りました。

　二度目は、他の学習者と横断幕（長さ99メートル、師父の『洪吟』の詩が刺繍されたもの）を掲げる計画を立てました。予定の時間になると、多くの私服警官がいて、空気が凍りついたかのように緊張が走りました。私たちは静かに学習者が到着するのを待ちました。学習者が到着すると、警官の注意を引くため、他の学習者が横断幕を掲げる機会を作ろうと、チラシを撒きました。すると、数人の私服警官が私たちに襲い掛かり、押さえつけ、蹴り、殴打しました。他の学習者が横断幕を広げ、天安門広場の中心に向かって歩いていくのが見えました。

　私たちはある場所に連れて行かれ、各部屋には法輪功学習者がいました。他の部屋からはスタンガンのパチパチという音が聞こえました。真夜中の11時、警官たちは私たち（全員ではありませんでした）を釈放するよう通告されました。私はひどく殴打されていたため（顔と脚に痣ができ、青あざだらけでした）、最初に釈放されました。

　山東省から来た年配の学習者も一緒に釈放されました（師父が彼女に私の面倒を見るように按排してくださったのだと分かりました）。私たちは宿泊先を探さなければならず、彼女がホテルまで連れて行ってくれました。フロントの女性は私たちに身分証明書を持っているか尋ねました。私たちが「いいえ」と答えると、「今はチェックが厳しくて、身分証明書がないと宿泊できません。必ず誰かがチェックに来ます」と言われました。私たちは彼女に助けを求めました。彼女はとても親切で、泊まることを許可してくれましたが、翌朝早く出発するように言われました。翌日、私たちはホテルのオーナーに迷惑をかけないように早めに出発しました。

　師父の計らいで、私は別の宿泊先を見つけました。そこは若い学習者の夫婦の家でした。その部屋には5人が泊まっていて、その中には吉林省出身の若い女性学習者がいました。彼女の夫は公共の場所に法輪大法のメッセージをスプレーで書いたため不当に連行されたことがありました。この学習者は驚くべき人で、過度に悲観することなく、やるべきことを何でもやりました。時には赤ちゃんを背負ってビラを配りに出かけることもありました。私は足の怪我のためにビラを配ることができなくなり、郵送で資料を送りました。郵便ポストの場所がわからなかったので、バスに乗って市内を回りました。師父は郵便ポストを見つけるのを手伝ってくださいました。

　私たちは真相を伝える時以外は外出しませんでした。学習者の一人が食べ物を持ってきてくれました。私たちはそこに長くいられなかったので、安全のため、学習者は私に赤ちゃんを連れてどこか別の場所に住むように頼みました。私たちは大学生が休暇を取っている間、大学の寮の一室に滞在しました。そこには他に誰もいませんでした。私は料理をするだけでなく、法を学び、煉功していました。外出できないので、他の学習者に会うこともできず、とても孤独でした。毎日同じことを繰り返していたので、孤独がどんなものか本当に実感しました。

　その後、足がよくなったとき、私は「なぜ北京に来たのだろう？　法を実証できないなら、家に帰るべきだ」と考えました。そこで、再び真相を伝えるために出かけました。北京の住民は非常に敏感で、住宅に資料を配りに行くと、私が部外者だという理由でじろじろ見てきました。そのため、急いで出入りしなければなりませんでした。ある時、ちょうど二階に上がろうとしていたとき、おじいさんが後から上がってきたのを覚えています。私は靴紐を結ぶふりをしました。彼は私に「誰を探しているのか」と尋ねました。私は悲鳴も上げず、急いで階下に降りました。彼は私を追いかけ、ようやくバスに乗ることができました。北京で法を実証するのは本当に困難でした。

　ある日の夜明け前、私は男性の学習者と住宅街へ資料を配りに行きました。すると私たちは警察に連行されました。派出所で、私はまずスタンガンで殴打され、その後、どこから来たのか、名前は何か、資料はどこで手に入れたのか、どこに泊まっているのかなど聞かれました。私は何も言いませんでした。警察は激怒し、逆立ちを強要しました。数分もしないうちに、もう耐えられなくなりました。夕方、私は拘置所に送られました。

　拘置所が混雑していたため、翌日、私たちは北京の派遣事務所に送られました。そこに着くと、数人の警官がスタンガンを持って立っていました。中に入るとすぐに、しゃがむように言われ、背中にスタンガンが当てられました。それから彼らは私たちを遊び場に連れて行き、服を脱がせて身体検査をしました。2月だったので、寒さで震えていました。検査の後、服を着ることを許されませんでした。

　そこの警察はとても厳しかったです。スタンガンを持って毎日私たちの周りを歩き回っていました。トイレに行くのに3分も与えられず、体を洗う暇もありませんでした。私たちの仕事は日中、割り箸を包むことでした。仕事がない時は歩かなければなりませんでした。おばあちゃんでさえ歩かなければなりませんでした。まっすぐ歩かないと、殴られ、叱られました。包んだ箸は倉庫に運ばれました。私は小柄なので、箸が詰まった袋を運ぶのは本当に大変でした。

　ある修煉者はスタンガンでひどくショックを受け、首が腫れてしまいました。食事の時間になると、私たちは食べ物を待たなければなりませんでした。自分の番になると、ひざまずいて両手でご飯茶碗を頭上に掲げ、「食べ物をお願いします」と言わなければなりませんでした。

　私は北京の新安女子労働収容所に1年6カ月間不当に拘禁されました。

　師父はこう説かれました。「…佛は皆さんを済度するため、かつて常人の中で物乞いをしていたのです。…」（『精進要旨』「真修」）。私が苦しんだことは、本当に些細なことでした。私は苦しみも涙も悲しみもなく、家や子供のことなど考えもしませんでした。私はなすべきことをし、大法を守り、約束を果たしたので、幸せでした。

　師父！　ありがとうございます。私を弟子として選んでくださり、慈悲と救いを与えてくださり、返本帰真の道へと導いてくださり、感謝いたします。