　【明慧日本2025年9月14日】私は少しずつ師父が教えて下さっている「内に向けて探す」「内に向かって修める」の法理を理解するようにしてきました。ここでは、日常生活の中で自分を見つめ、心を修めて執着を取り除いてきた過程を綴りたいと思います。

　一、家庭の中で心性を高める

　私と夫は、中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害を始めた後に出会い、結婚しました。結婚して3年も経たないうち、夫は重い不当判決を言い渡され、8年近くも刑務所に収容されてしまい、帰宅後修煉をやめました。夫が帰ってくる前に、私は自分にこう言い聞かせました。「彼を真相を伝え救うべき生命として考えればよい。何事も強要せず、学法も無理に勧めない。法に従って自分を律し、必ず彼に大法の素晴らしさを感じてもらおう。師父がおられ、法があるので、きっと彼の善なる心を呼び覚ませる」

　夫が戻ってきてから、私は何事も彼と言い争うことはしませんでした。夫はとても細かくて几帳面な性格ですが、私は大ざっぱでおおらかな性格なので、ほぼ毎日、何かと彼に注意されたり叱られたりしていました。しかし、自分が正しかろうと間違っていようと、私は言い返すことなく、いつも笑顔で謝っていました。これは、結婚当初の私にはとてもできなかったことです。当時の私は少しでも気に入らないことがあると、すぐに腹を立てたり、彼を無視したりしていました。

　ある時、私はふと「夫に叱られる時言い返さずにいて、忍はできたけど、いつも叱られるのも、やはり私に問題がある」と思い、それから自分のやり方や物事に対する考え方に意識を向けて、自分の問題点を探すようになりました。私は以前から男勝りな性格で、物事を深く考えず、女性らしい優しさや細やかさが足りなかったのです。「男は天、女は地」とよく言われていますが、我が家はまるで逆でした。自分の問題に気づいてから、私は改めるようにしました。

　師父は説法の中でこのようにおっしゃっています。「女性は陰に属し柔である」（『米国法会での説法』「ニューヨーク座談会での説法」）。それ以来、私は自分の言葉遣いや所作に気をつけ、できるだけ淑やかに振る舞うように努めました。料理をする際も、以前のように雑にせず、野菜を切ったらすぐに包丁を洗って包丁立てに戻すなど、勝手に置く習慣を改めました。

　中共に迫害されて修煉をやめた夫は、家族に良い生活を与えたい思いがある一方、思想の根底にはやはり「恐れ」があると思います。彼が帰宅した後、私は仕事を辞めて、5年間は専業主婦として毎日、大法の修煉に関わることをより多く行うことができました。私は夫に心配をかけないよう、法にかなった生活を心がけました。

　それでもある時、私は警察に連行され、留置場に拘束されてしまいました。「私のどこに問題があったのか？」と考え、これまでの修煉の歩みと自分の考え方を見直す中、いくつかの問題に気づき、師父に謝り、旧勢力の迫害を全面的に否定しました。結果として、不当に1年の判決を受けた私は健康診断で不合格となり、師父のご加護のもと、無事に帰宅することができました。私は法に則って物事を考えた過程を夫に話して聞かせ、さらに私を助けるために同修たちが協力し合い、兄と一緒に派出所へ迎えに来てくれたことを目にし、夫は大きな衝撃を受けたと思います。彼の中には、中共から吹き込まれた邪悪な思想も残っていたため、それに対し、私は師父の説法を引用しながら話しました。雑談の中で、私は彼の表情をさりげなく観察しながら、師父がどのように説かれているか、同修の正念正行の体験談などを伝えるようにしました。

　夫も知っている女性の同修が身分証を更新するために派出所に行った際、5時間以上も拘束され、「三書」を書くことを強要されましたが、彼女は一切応じず、写真撮影もされず、「三書」も書かずに身分証を手に入れて無事帰宅した話を夫に伝えました。また、私は明慧ネットに掲載された同修の文章もよく彼に話して聞かせ、その反応を観察していました。

　去年、私が「病業の関にある同修を前にして、自分自身をどのように修めるべきか」という話題を持ち出した際、夫は多くのことを話してくれて、そして最後に「今のあなたが以前と違うからこそ、こういう話ができた」と言ってくれました。こうして、数年間にわたって自分を絶えず修正し、師父の法に同化していく中で、夫も息子も私と周囲の同修の変化を感じ取り、夫は修煉への道を再び歩み始め、学法と煉功を再開しました。さらに、その年の冬休みには、子どもも自ら進んで法を学びたいと言い出し、今では私たち家族3人は、毎晩一講ずつ一緒に法を読んでいます。

　私は心から、内に向かって修めることが修煉の秘訣であり、師父が与えてくださった修煉の道なのだと実感しました。以前は、子どもに対して無理やり学ばせようとしていたため、子どもは逆に反発し、「あなたは修煉者に見えない」とまで言われたこともありました。しかし今では、子どもは親孝行しているだけでなく、事があれば法を用いて私と一緒に切磋琢磨して、交流し合うようになりました。また、クラスメイトや友達といる時、まず他人のことを思いやるようになっています。

　二、自分の一思一念を正す

　我が家には車が2台ありますが、駐車スペースは1台分しか契約していません。ある日、あるご家庭の車が共用スペースを占領しているのを見かけ、「なぜ管理会社は注意しないのだろう？　ああ、この家はBMWに乗ってるし、お金持ちだから、管理会社も面倒を避けたいのかも」と勝手に考えてしまい、その後、車を取りに行く度にその家の車を見て、「利己的だな」と感じていました。ある日、再びその車を目にしたとき、ハッとしました。「この心はなんだろう？　こんな良くない思いをずっと持ち続けてきたなんて。これは不公平さへの不満であり、嫉妬心ではないか！」と気づき、「こんな心を持っていては修煉なんてできない。もうこの車を見ないようにしよう。見ても何も感じないようになってこそ、法に叶うのだ」と自分に言い聞かせました。今ではその車をまったく見ず、やっと嫉妬心を少し取り除くことができました。

　内に向かって探し、内に向かって修めることを習得してから、私はこの数年間自分の向上を感じることができ、人心もずいぶんと少なくなったと感じました。困難に直面したとき、師父の法を思い出せば、関をより乗り越えやすくなります。同修と一緒に迫害の真実(以下、真相)を伝えに行く際も、私は常に自分の言動、一思一念を正すよう心がけています。同修が真相を伝えているとき、私は主に正念を発していますが、時には「同修の話がなかなか本題に入らない」と思い、焦ってしまうことがありましたが、そのとき「だめだ。同修のことを嫌がってはいけない。これはまさに私自身の心の漏れだ」と自分に言い聞かせました。法に則って考えることができれば、すぐに自分を正すことができ、考えも自然と法理に沿った良い循環の中に入っていきます。

　師父の慈悲なる救度に、心より感謝いたします！