　【明慧日本2025年9月14日】（明慧記者・章韵）「映画館は満席で、場内は水を打ったように静まり返っていました。こんなこと（生体臓器収奪）が今なお起きているなんて信じられません。信仰を理由に迫害することは、どこであっても許されないことです。人類には信仰を選ぶ権利があるはずです。法輪功の真・善・忍という信念には何の非もなく、それを迫害するのは恐ろしい犯罪行為です」と、イギリスの映画プロデューサー、オライインカ・クアドリ（Olayinka Quadri）氏は、カナダ・トロントで『国家の臓器』を鑑賞した後に語った。

　最近、中国共産党（以下、中共）の党首・習近平とプーチンが「臓器を取り換えて長生きする」という内容の会話が意外にも流出し、海外メディアやSNSで大きな議論を呼んでいる。ネットユーザーの中には「中共の『国家の臓器』は本当だった。法輪功が伝えてきたことは本当だった」と感嘆する声もある。その一方で、信仰団体に対する大規模な生体臓器収奪という中共の国家犯罪を暴くドキュメンタリー映画『国家の臓器』が、世界各国で引き続き上映されている。

　シドニーのキャッスル・ヒル、ニュージーランドのオークランド、日本の埼玉県大宮市、そしてスロバキアのニトラでの上映に続き、2025年8月末から9月初めにかけて、ドキュメンタリー映画『国家の臓器』はカナダ・トロントで開催されたTINFF映画祭で上映された。同時期にオーストラリア・メルボルンのバルウィン図書館でも上映された。法輪功学習者（以下、学習者）は20年以上にわたり、生体臓器収奪という苦難を受けながらも、慈悲と忍耐をもって試練を乗り越え、人々を目覚めさせている。その姿は世界中でますます尊敬を集めている。

9月7日、ドキュメンタリー映画『国家の臓器』は、トロントで開催されたTINFF映画祭期間中、ヨークウッド図書館シアターで上映された

　映画プロデューサー「これは真の信念だ」

　イギリスの映画プロデューサーのオライインカ・クアドリ氏は、学習者の揺るぎない姿に感動しこう語った。「彼らは命を犠牲にしてでも信仰を捨てない。これこそが真の信念だ！」

映画『国家の臓器』を鑑賞したイギリスの映画プロデューサーのオライインカ・クアドリ氏

　クアドリ氏は、共産主義によって「真・善・忍」を消し去ることはできないと考えている。同氏はこう述べた。「宗教とは選択であり、人類は生まれながらにして選ぶ権利を持っています。この映画は中国についてのものだが、人類すべてが共鳴できる内容です」

　「この映画は私の涙をさそいました。会ったこともない被害者たちのことを思うと胸が痛みます。私たちは世界的に団結し、人権がこれ以上踏みにじられないようにしなければなりません」

　オーストラリアの法律事務所のオーナー「臓器収奪の暴行は憤慨に値する」

'图4：二零二五年八月二十八晚日，《国有器官》在澳洲墨尔本巴尔温（Balwyn）图书馆放映。'

8月28日夜、『国家の臓器』がオーストラリア・メルボルンのバルウィン図書館で上映された

'图5：律师行老板兼首席律师玛丽亚·科斯塔斯（右）和姐姐观看纪录片《国有器官》后深受触动。'

法律事務所のオーナー兼チーフ弁護士マリア・コスタスさん（右）と姉は、ドキュメンタリー『国家の臓器』を鑑賞した後、深く感動した

　法律事務所のオーナー兼チーフ弁護士マリア・コスタスさんは映画を鑑賞し後、こう語った。「私は昨年、この映画『国家の臓器』のことを聞きました。当時、カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏がビクトリア大学で質疑応答の講座を開催しており、その時からずっと観たいと思っていました」

　映画の中で女性の学習者が臓器収奪される際に「法輪大法は素晴らしい」と叫ぶ場面は、コスタスさんの心に直接響いた。15年以上の国際刑法の実務経験を持つコスタスさんは、こう述べた。「私は座っていられないほどで、その場面に非常に悲しい気持ちになりました。特に法律の観点から見ても、とても憤りを感じます」

　「映画を観ている途中、後ろに行ってひどく泣きました。同時に、とても憤りも感じました」と話すコスタスさんは続けた。「拷問の場面が流れると、皆が泣きました。観客席ではすすり泣きが聞こえ、人々の不安が伝わってきます」。コスタスさんは問いかけた。「これを見て悲しくならない人がいるのでしょうか？」

　「法輪功学習者は、まったく誰にも害を与えていません」と話すコスタスさんは、「映画からも分かるように、中共は法輪功の普及が自身の政権を脅かすことを恐れており、それが恐怖の根源です」と述べた。

　コスタスさんは、法輪功が提唱する「真・善・忍」の理念は、共産主義の卑劣さと鮮明な対比を成していると考えている。

　「私は（法輪功学習者）を殉教者のように思います」「初期三百年間のキリスト教徒が経験したように、拷問を受けながらも、信仰を揺るがすことはありませんでした」とコスタスさんは言った。

　「映画で描かれている通り、あのような身心の苦痛を経験することで、法輪功学習者は別の境地へと高められ、耐えられるようになるのです」とコスタスさんは語った。彼女は続けて、「私は、法輪功の修煉が彼らの心身の健康に大いに役立ち、拷問に耐えられる境地に到達させると信じています。それはとても驚くべきことです。ほとんどの人は恐怖で死んでしまいますが、法輪功学習者者は耐え抜くことができるのです」述べた。

　映画が明らかにする真実は心を痛めるコスタスさんは、同時に「楽観的で希望に満ちていると感じます。なぜなら、これこそが真実を広める方法だからです」と述べた。

　中学校の教師、法輪功修煉者の不屈の精神に感銘

'图6：二零二五年八月二十八晚日，观看《国有器官》后，中学教师迈克尔·库尔克维茨（Michael Kulkewycz）呼吁所有国家联合起来，制止中共对法轮功的迫害。'

8月28日夜、『国家の臓器』を鑑賞した中学校教師のマイケル・クルケヴィッツ先生

　中学校教師のマイケル・クルケヴィッツ先生は、『国家の臓器』を観て、中共が自身の利益を守るために法輪功団体に対して行っている残酷な迫害を深く理解できたと語った。

　「私にとって、あの一幕一幕を見るのは本当に辛いことです。なぜなら、これはSF映画や作り話ではなく、実際に起きたことだからです。だからこれを聞くととても悲しくなります。特に、これほど多くの人々が残酷な目に遭ったのを目の当たりにすると、一層胸が痛みます」

　「中共のような政権は、人々を恐怖で支配しようとします。人々が恐怖に支配されれば、彼らは何でも好き放題にできるからです。だから私は、これは恐ろしいことだと感じます」

　クルケヴィッツ先生はオーストラリア政府に具体的な行動を取り、中共に圧力をかけるよう呼びかけた。「これはオーストラリアだけでなく、他の国々と共に行動すべきです。中共に『人権を守り、私たちの世界の公民や人々を大切にしなさい』と圧力をかけなければ、こうしたことは繰り返されてしまいます」

　クルケヴィッツ先生は、学習者が示す不屈の精神に深く感銘を受け、「これは、修煉が彼らに耐え抜く勇気と力を与えていることを示しています」と述べた。

　「法輪功は生活のあり方であり、その核心は信頼、慈悲、善良にあります。しかし、私はさらに深い部分として、すべてを支える根本的な信念と確固たる基礎があると考えています。それは自分が誰であるかを知り、個人としての影響力が他者と合わさることで大きな力になることを理解することです」とクルケヴィッツ先生は語った。

　オーストラリア在住中国人鑑賞者「オーストラリア政府は『国家の臓器』を公開上映すべきだ」

　「今日は直接観ることができて、本当に幸運でした」と上映後、中国人鑑賞者の明正さん（仮名）は感激して語った。以前はネット上でこの映画の簡単な紹介を見たことがあったが、今日この映画の全内容と真実の細部を目にして、深く心を動かされたという。

　「私は生体臓器収奪の現実を目の当たりにし、とても考えさせられ、驚きました。この事態がこれ以上続かないことを望みます。こうした状況を終わらせることは、人類全体にとって良いことです」

　映画が明らかにした真実について語り、明正さんは何度もその重要性を強調した。「一つの臓器は一つの命に等しい。人の臓器を摘み取ることは、命を奪うことです。現代文明社会において、こうした事態が起きてはなりません」

　オーストラリア政府に対して、明正さんは力強く提案した。「このような映画は大きな映画館で公開上映されるべきです。人々に真実を知ってもらい、そして中共の犯罪行為を共に阻止するのです」

　最後に明正さんは、最優先すべきは中共の虚言を打ち破り、中国の人々が真実を理解できるよう助けることだと強調した。「国際社会は共に立ち上がるべきです。まず、中国の人々にこの事実を知ってもらうことです。多くの中国人は法輪功が何なのか十分に理解していません。中共の宣伝機関による洗脳が非常に強力だからです。人々に真実を知ってもらうことが絶対に必要であり、この映画はそのために作られたのです」

　カナダ在住の中国からの移民、法輪功の不屈の精神に感動

　徐さんは映画を鑑賞した後、こう語った。「私は信じられず、涙が止まりませんでした。善良さは私たちの想像力を制限しますが、中共には全く限界がなく、同胞を残虐に扱い、殺人も平然と行います。共産党はまさに悪魔で、普通の人間を悪魔に変えてしまうのです」

　徐さんは学習者が26年間続けてきた平和的な闘争に敬意を表した。「彼らは不屈の精神で真実を伝え続けており、感動的です。私たちはより多くの人に伝え、中共を解体し、真実を知らない人々を目覚めさせる必要があります」

　中国黒竜江省出身・李さんは映画を鑑賞した後、こう述べた。「私は非常に悲しく、心が重苦しくなりました。ハルビンの「日本731部隊犯罪証拠展示館」は日本の侵略者による中国人への生体実験の犯罪行為を記録していますが、まさか我々の同胞が同胞に対してこれほど残虐な行為を行うとは思いもよりませんでした。信じたくない気持ちがありますが、事実はこうなのです。この映画は広く伝えられるべきで、より多くの人に真実を知ってもらい、国際的な影響力を高め、このような犯罪行為を防ぐべきです。最終的に中共を解体してこそ、真実は明らかになるでしょう」。李さんは、個人的な方法でこの映画を広め、より多くの人々を目覚めさせたいと語った。

　トロント在住の中国からの移民・陳さんは語った。「この映画を制作してくれた監督に心から感謝しています。おかげで、中国共産党の犯罪行為についてさらに深く理解することができました」

　「もし20世紀30年代に日本が中国を侵略し、日本軍が中国人を虐殺したとするなら、現代では中共政府、中国共産党が中国人を虐殺しています。中国共産党は非人道的な組織です」と陳さんは語った。中共は最近、9月3日の軍事パレードを開催し、国の繁栄と国民の豊かさを見せかけているが、今日この映画を観て、そのギャップは非常に大きく、実際には中国人の苦難は国際社会には見えていないと話す。

　「9月3日の軍事パレードは実に皮肉です。そしてその裏には、血にまみれた中共の軍隊があり、中国共産党が中国の一般市民を虐殺しているという事実があります」と陳さんは語った。彼女は、自分がカナダに来て中共の魔の手から逃れられたことを幸いに思い、国際社会に対して中国人の苦難を真剣に受け止めるよう呼びかけた。

　陳さんは「誰もが真実を伝える責任があり、国内の被害者の声を代弁し、国際社会に彼らの思いを届けるべきです」と述べた。