　【明慧日本2025年9月16日】黒竜江省牡丹江市綏芬河市の法輪功学習者である王磊さん（46歳女性）は、法輪功迫害の事実を伝えたことで2024年1月に警察によって連行され、2024年10月に裁判所に不当に2年6カ月の実刑判決を言い渡され、現在は黒竜江省女子刑務所の集訓第8監区に拘禁されている。監区長の肖暢、副監区長の範婷婷、および刑務官の劉は、王磊さんに対して「転向」を強要する迫害を行い、小さな椅子に長時間座らせる、法輪功を侮辱する言葉を書かせるなどの虐待を加えた。王磊さんはこれに対し2度断食で抵抗したが、刑務官により残酷な灌食を受け、また集訓監区5組の刑務官である王鑫による拷問を受けた。

　王磊さんは現在、牡丹江市綏芬河市に在住している。1999年7月以前に法輪功の修煉を始め、それ以来、仕事や生活において「真・善・忍」を実践し、心性を修め、道徳を高めてきた。

　中国共産党（以下、中共）は江沢民集団の指導の下、1999年7月20日から法輪功への激しい迫害を開始した。2000年6月、王さんは法輪功の無実を伝えるために北京に上訪し、法輪功の先生の名誉回復、法輪功への公正、学習者が修煉できる環境の回復を求めた。天安門で警察に連行され、その後、石景山体育場に移送された。当時、連行された学習者は2,000人以上に上り、その間、食事も水を飲むこともトイレの使用も許されなかった。翌日、王さんは海淀区留置場に移送され、合計9日間不当に拘禁され、睡眠を許されず、眠ろうとすればすぐに違法な取り調べを受けた。

　その後、王磊さんは牡丹江に送還され、さらに留置場に拘禁されて迫害を受け、警察は家族に対しても「刑務所に入れる」と脅迫した。王さんの父親はこの過酷な仕打ちに耐えられず病に倒れ、1年間入院生活を余儀なくされた。王さんの叔父も心労のあまり心臓発作を起こし、このを去った。

　2024年1月、王さんを含む5人の学習者は法輪功の無実を伝えたことにより警察に連行され、同年10月、海林市裁判所によって不当に2年6カ月の実刑判決を言い渡され、黒竜江省女子刑務所に移送されて迫害を受けている。

王さんら5人の学習者が連行・罪に陥られた経緯

　2024年1月18日夜、李鵬さん、王磊さんご夫妻、および姜学軍さん、申玉国さん、張鐘さん達５人の法輪功学習者は、法輪功の真実を伝えるチラシを配布したという理由で、綏芬河市公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関、以下、国保）の警察に連行された。その夜、李鵬さん・王磊さん夫妻の自宅は警察に不当に家宅捜索され、パソコン、プリンター、携帯電話、銀行カード、身分証明書、法輪功の書籍などの私物が押収された。翌日には姜学軍さん、申玉国さんの自宅も不当に家宅捜索された。王磊さんは牡丹江市留置場に不当に拘禁された。申玉国さんと張鐘さんは当時、牡丹江市東寧市留置場に不当に拘禁され、姜学軍さんと李鵬さんは綏芬河市留置場に不当に拘禁された。

　綏芬河市公安局国保は、同年2月、3月、6月の3回にわたって、５人の学習者に対するいわゆる「事件」を海林市検察庁に送致した（検察庁側は2度返却）。海林市検察庁は2024年4月22日に初めて海林市裁判所に起訴し、5月23日には2度目の書類返却、その1カ月後、再び綏芬河市の国保５人の学習者に関する書類を海林市検察庁に送付し、海林市検察庁は海林市裁判所へ不当に起訴した。2024年7月19日、李鵬さん、姜学軍さん、申玉国さん、張鐘さんの4人は、海林市留置場へ移送され、不当に拘禁された。

　2024年1月22日、李鵬さん・王磊さんの家族が雇った弁護士が、綏芬河留置場へ李鵬さんとの面会を求めて電話したが、留置場側は、「李鵬は国家安全の罪に関与している」という理由で面会拒否した（この時は捜査段階）。弁護士はその後複数回にわたり公安局、綏芬河市検察庁に申し入れを行ったが、公安局国保の張暁文ならびに綏芬河市検察庁は、同様の理由で弁護士の面会を妨害した。家族が警察に対し、李鵬さん・王磊さんの不当な刑事拘留通知書を要求したところ、2通の通知書には「邪教組織を利用し、法律の実施を妨害した」（実際には中共こそが真の邪教である）と記載されていた。2024年1月24日午後、ようやく弁護士は李鵬さんと面会することができた。

　2024年10月29日午前、海林市裁判所は５人の学習者に対する不当な法廷審理を行った。弁護人と弁護士は十分な根拠と論理をもって無罪弁護を行い、裁判官はその発言を制止しようとしたが、弁護人と弁護士は最後まで弁護意見を完全に述べた。弁護人と弁護士の厳しい質問に対し、検察官は返答に窮し、弁論に一切反論できなかった。検察官はさらに「証拠を補充」したが、その信憑性には明らかな問題があり、弁護士だけでなく、裁判官自身も検察官に「もうやめなさい」と言った。しかし、中共の圧力と操作の下、裁判官は法律を無視して、いわゆる「法律の実施を妨害した罪」で5人の法輪功学習者に不当な実刑判決を下した。張忠さんには3年6カ月、李鵬さん、王磊さん、申玉国さんにはそれぞれ2年6カ月、姜学軍さんには8カ月の不当な実刑判決が下された。５人全員に2,000元(約4万円)の罰金が科され、また姜学軍さんの家族には以前に90,000元(約180万円)の罰金が科せられていた。李鵬さん、王磊さん、申玉国さん、張忠さんの4人は控訴の準備をしている。

　王磊さんは連行後、警察の理不尽な取り調べに断固として抵抗し、一切供述せず、綏芬河市の警察により牡丹江市留置場に連行された。留置場にて王磊さんは断食で迫害に抵抗し、一時警察により公安病院に強制連行され、無理やり灌食された。李鵬さん・王磊さん夫妻が連行されたことで、家には未成年の男児2人が残され、一人は中学生、もう一人は小学生であった。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）