　【明慧日本2025年9月16日】（四川省＝明慧記者）四川省西昌市の多数の法輪功学習者（以下、学習者）が8月29日に嫌がらせ、連行、そして不当に拘束された。情報筋によれば、これは西昌市の政府部門および政法委が、中国共産党（以下、中共）による9月3日の北京軍事パレードに先立ち実施した「統一行動」であり、その理由は学習者が法輪功迫害の実態を語ったり、迫害を暴露する資料を掲示したりすることを恐れたためである。

　8月29日朝、7～8人の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の警官が、学習者・張玉涛さん（84歳女性）の自宅を家宅捜索し、家の外には2人の警官が待機していた。張さんは連行され、長安派出所に拘束された。

　同じく8月29日朝、西昌市東城派出所の一団が学習者・楊玉瓊さん（60代）の自宅を急襲し、楊さんを連行した。家宅捜索により、法輪功の書籍や資料が押収され、楊さんの夫の金庫も破壊された。楊さんの夫が朝にゴミ出した時、ドアの鍵をかけなかった隙に、警官が家に押し入り楊さんを連行し、あちこちを撮影した。理由は「資料を配布する現場を監視カメラに撮られた」というものだった。

　8月29日午前、五交化会社の元職員で学習者・唐徳瓊さんは、警官に連行され、小廟留置場に拘束された。法輪功の書籍と法輪功創始者の写真も押収された。

　8月29日、元女性教師で学習者の宋平秀さん（80歳近く）も、朝に3人の男性警官と1人の女性コミュニティ担当者が自宅に押し入り、家宅捜索を行った。法輪功の書籍や煉功用のプレーヤー、さらには息子の携帯電話などの私物が押収された。その日の午後5時、宋さんが買い物から戻った際、西昌市公安局および西城派出所の8～9人の警官に階段口を塞がれ、直接西城派出所に連行された。

　宋さんは西昌市病院に連れられ、心電図、B超音波、X線、血圧測定が行われた。医師は高血圧（上190mmHg、下100mmHg超）と診断したが、警官リーダーは「高くない」と言い、少し休憩してから再度測定させた。すると血圧はさらに上がっていた。警官は薬剤点滴で血圧を下げるよう強要したが、宋さんは「必要ない、家に戻ればよくなる。誰であれ私に点滴を無理強いすれば一家全員が不幸になる」と言い、同時に法輪功の素晴らしさを語った。最終的に警官は宋さんの息子の嫁を呼び、家に帰らせた。しかし翌日、警官が再び宋さんの息子を訪ね、母親に法輪功の資料を配布するな、そうしなければ息子を拘束すると脅した。

　ここ数日、他の学習者も次々と連行されたとの情報が届いている。その大半は70～80代の高齢女性である。たとえば、曾孃さん（85歳前後）が連行され、家宅捜索され、新村派出所に拘束された。呉才蓮さんも連行されたが詳細は不明である。二八一地区の李さんは連行されなかったが、修煉用のミニスピーカーが押収された。長寧地区の陳冬蘭さんも連行され、長安派出所に拘留された。四一〇地区の李道蘭さんは家宅捜索された。

　これ以前から、学習者によると身分不明な者による尾行や盗撮が目撃されており、また学習者の自宅周辺に監視カメラを設置する事例も確認されている。さらに、中共の関係者が依然として待ち伏せているという。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）