文／英国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月18日】

　尊敬する師父、こんにちは！

　同修のみなさん、こんにちは！

　今年は荘厳なる法会に初めて投稿させていただきました。私は最も純粋な心をもって、慈悲で偉大なる師父に最近の修煉体験を報告し、同修のみなさんと交流したいと思います。今回は、フルタイムで仕事をしながら、学法を重視し、法を実証してきた修煉体験と心得を分かち合いたいと思います。

　当初、私が2階建てバスの運転を選んだ理由は主に二つあります。第一は、将来、神韻の規模がますます大きくなっていく中で、バスの運転技術が役立つ可能性があると思ったからです。第二は、この会社の勤務時間を詳しく調べたところ、早番、中番、遅番の三種類があり、そのうち早番と遅番なら、毎日中華街での法を広め、真相を伝える活動に参加することに支障がないと分かったからです。そこで私は昨年、有給のバス運転研修コースに申し込み、すべての試験に順調に合格して免許を取得し、正式にTFL傘下のバス会社でフルタイム勤務を始めました。

　第1段階：最も簡単な路線で法を実証する

　フルタイム勤務は早番、中番、遅番に分かれているため、以前の固定された学法、煉功のリズムが乱されてしまいました。そのため、フルタイム勤務の中で三つのことをしっかり行うにはどうすればよいのかが、新たな挑戦となりました。

　私の対応策は、隙間時間を使って学法、煉功することでした。例えば、仕事を始めたばかりのころ、会社はよく最も早いシフトを新入社員に割り当てていたため、早番では毎日午前3時過ぎに起床して出勤していました。通勤途中の時間を、毎日固定の学法時間として使いました。

　次に勤務中ですが、終点駅に到着すると毎回10分から30分の休憩時間があります。この時間を最大限に活用し、法を学ぶか、第一式の動功をしました。また、昼食時間に1時間の休みがあるので、そのうちの30分を抱輪（第二式の功）の時間に充て、会社近くの小さな公園で煉功しました。勤務全体でおおよそ3時間ほどの休憩時間があり、この時間を十分に活用することで、すべての動功をやり、『轉法輪』を1講学ぶことができました。

　この一歩は私にとって非常に重要でした。まず、より十分なエネルギーをもって仕事を全うできることができました。さらに重要なことは、退勤後も十分な精力と体力を保ち、直接中華街の真相伝えの活動に参加できました。

　早番は出勤が早く、退勤も早いため、会社から中華街まで直行します。この中華街への移動時間も私の学法の時間です。中華街に着くと、大法について伝え、真相伝えに参加し、夜7時ころになると同修の片付けを手伝います。夜8時ころに帰宅し、その後に座禅を行います。この時間の使い方を整理して共有したのは、最も重要な点を伝えたかったからです。

　それは、この過程で学法や煉功の時間を無理にでも確保せず、大法から与えられるより強いエネルギーや体力がなければ、私は常人の同僚と何も変わらなかっただろうということです。同僚たちは仕事が終わるともう疲れ果てているといいました。そうなれば真相を伝える活動に参加するエネルギーは残っていないでしょう。

　仕事の中で自分の一思一念を修め、大法を実証する。

　私は、常人の働く目的は主に名利のためであり、そのために努力して成果を上げようとしていることに気づきました。最終的な目的もやはりより多くの名利を得ることであり、このことを通じて常人社会が長く存続できない根本原因、私利私欲を理解することができました。大法の指導のもとで、師父は私たちに人を先に、自分を後に、無私無我の正法正覚の生命を修めることを求められておられることを理解できました。

　そして、全く異なる思考と人生の道を体験することができました。そのため、バスを運転する過程でも、出発時には乗客に手すりをしっかり持つよう声をかけ、アクセルを踏むときには乗客の感受を考えます。特に高齢者や障害者、妊婦の乗客がいる場合は、加速をより平穏に行うよう注意します。また、道路状況を事前に判断し、ブレーキの準備をして急ブレーキを避け、乗客の不快感や怪我を防ぎます。曲がるときも乗客の安全を考えます。さらに、乗客だけでなく、特に通勤時間帯には、多くの歩行者、自転車、オートバイ、さまざまな車両に対しても、法の要求に従い、争わず譲り合い、他者の安全を考えます。大法の法理に従って、私はどの乗客にも危害を与えず、歩行者や車両にも傷を及ぼすことはありませんでした。私自身の安全も他者の安全も、大法によってもたらされたものであることを、心から理解しています。師父に感謝します！　大法に感謝します！

　仕事の過程には心を修める体験もあります。私心があると、人のために、および宇宙の特性である「真・善・忍」から逸れてしまいます。

　仕事の過程で、私は時間をやりくりして学法することが多かったため、つい終点に早く着きたいという気持ちが生まれました。そうすれば、もう少し煉功したり、法を学んだりできるからです。この人心に引きずられると、無意識のうちに運転速度を上げてしまうことがありました。

　人心が働くと、同時に問題も生じます。バス間の距離を管理する主管から、「次の停留所では3～5分待ってから発進してください」と指示が入ることもありました。私は、執着心に引きずられると目的を達成できないだけでなく、加速することで乗客が乗り遅れたり、後続の運転手に負担をかけたりすることがあると気づきました。

　このことより、これは無私無我から逸れていることに気づき、私は速度を上げて運転する癖を改めました。時には減速して、他のバスの後ろについて運転することもありました。そうすると運転は楽に感じられました。なぜなら、前の数台のバスがすでに乗客を乗せてしまっていて、自分のバスにはほとんど乗客がいないからです。しかし、これもまた怠け心という私心であることに気づきました。もし誰もがこう考えれば、人の私心はますます強くなり、宇宙の特性からますます逸れてしまいます。この心に気づいた後、私は率先して前のバスを追い越し、より多くの責任を分担するようになりました。

　ある朝のことです。私は午前4時に会社に到着しました。出勤登録を済ませ、勤務表を受け取ると、間に4時間の有給休憩時間があるではありませんか。こんな時間は今まで見たことがなく、とても興奮し、歓喜の心が湧き上がりました。「これでたくさん法を学べるし、午後は直接中華街の真相活動に参加できる」と思い、「今日は本当に素晴らしいスケジュールだ」と感じました。そこで休憩室に行き、コーヒーを買うためにスマホで支払おうとしたところ、当直のマネージャーからの未着信電話に気づき、すぐにかけ直しました。マネージャーは「ちょっと手伝ってくれないか。あなたの前の順番の同僚が遅れている。彼のシフトを代わってもらえないか」と言いました。私は「手伝えます」と答えましたが、同僚の勤務表を開くと、なんと4時間の休憩時間はなくなり、往復8回走らなければならない、最も疲れるシフトになっていました。このとき、心の中に「変わりたくない」という念が生じました。

　正直に言うと、私はすぐにはこの関を乗り越えられませんでした。マネージャーも私の迷いを察していたようです。しかし、自分は修煉者であることを思い出し、しぶしぶ引き受けましたが、心の中ではとても不本意で、「これは私の学法を妨げるのでは？」という思いがありました。

　この不本意な気持ちを抱えたまま、仕事を始めました。このとき、うちに向けて探すことで法の助けを再び得ることができました。「いったいなぜ心の中が晴れないのか？」と自問すると、法理が脳裏に浮かび、『精進要旨』「境界」の一節を思い出しました。「善人は慈悲心が常にあり、憎むことなく、恨むことなく、苦をもって楽とするのです」。その瞬間、私ははっとしました。自分は「苦をもって楽とする」ことができておらず、苦を舐めたくない心があったため、晴れない気持ちだったと気づいたのです。

　それは偽りの自分でした。この気づきにより、心が一気に軽くなりました。悟ったのは、この当直マネージャーは私の修煉を助けていることでした。一つは心性の向上を助けてくれていて、心性の不足を気づかせてくれたこと、もう一つには、より多くの苦を経験させて業力を消去させてくれたことです。これに対して感謝しないわけにはいきません。仕事を終えた後も、私はいつも通り中華街で真相を伝えましたが、何一つ支障はありませんでした。師父のご按排に感謝します。そして、当直マネージャーにも感謝します。

　テストに合格、最も簡単な路線の締めくくり

　会社では毎年、社員に対してひそかにテストが行われます。勤務中に、どの日の、どの時間に、どの人物がバスに乗って総合評価を行うのか分からないのです。このテストは非常に重要で、会社も重視しています。評価が低い場合、仕事を失うこともあります。当時、私はテストにどう対応しようかと深く考えていたわけではありません。私はただ、真・善・忍の指導のもとで、自分の一思一念を修めていました。ある日、会社のマネージャーが私のところに来て、サインを求めました。「あなたの勤務態度は非常に良い」と言われ、総合評価の結果を見ると、最高評価でした。私は、この過程でのすべての向上や良い成績は、師父と大法の指導と悟らせによるものであることを深く理解しました。すべての栄誉は師父と大法に帰します！

　私がテストで最高評価を得たとき、この最も簡単な路線は私たちの会社では終わりを迎え、代わりに最長で最も複雑な路線が割り当てられました。今、私はますますはっきり理解しています。すべては本当に正法と大法弟子の修煉にめぐって、計画的に按排されているのだと。あの最も簡単な路線の締めくぐりは、私の修煉における試練がすでに完了したことを示していました。私がその路線に完全に慣れたとき、試練は消えたのです。したがって、新しい路線とともに、新たな、より大きな試練がすぐに始まったのです。

　第2段階：最も難しい路線で大法を実証する

　私は、何十年も勤務しているベテランドライバーに「どの路線が最も難しいか」と尋ねたことがあります。すると彼は、この新しい路線だと言いました。多くのベテランもこの新路線に不満を漏らしているとのことでした。この新しい路線は、私個人にとっても非常に大きな挑戦でした。路線が長く、場所によっては道が非常に狭く、対向から大型車が来ると歩道の段差に乗らざるを得ないほどでした。さらに大きな挑戦は、全く新しい路線のため、会社にも経験がないことです。従来の経験通りに運転しても、指定された時間に終点に到着することはまったく不可能でした。多くの場合、終点に到着した時には休憩時間を逃していました。私はすぐに折り返して運転を続けなければならず、何回か連続で5時間以上運転することもありました。この強度は、私の身体的耐久力に大きな挑戦を与えるだけでなく、学法や煉功にも深刻な影響を及ぼしました。

　学法と煉功が追いつかなかったため、私は自分の身体的耐久力が限界に達していることに気づきました。また、大法の加持がなければ、このままでは長くは続けられないことも悟りました。もちろんもう一つの理由として、修煉者として、私は規定の速度を超過して運転することを避けたかったのです。多くのドライバーは速度を上げ、早く到着して少し休めますが、私は休憩時間がほとんどありません。そのとき、私は神韻のD2D（Door-to-Door）でチラシ配布を行った際の経験を思い出しました。

　あの時、私は同修たちを車に乗せてD2Dの道で運転していましたが、よく皆で先に法を暗唱し、その後一緒に正念を発していました。この経験から、現在の勤務の強度にどう対応するかが明確になりました。学法の時間を確保する方法は、以前のように隙間時間で学法するのではなく、隙間時間に法を暗唱するように変えることでした。

　私は出発点から終点までに約30個の信号機を通過することに気づきました。そのうち多くは待ち時間が長く、さらにラッシュ時には渋滞も発生します。これらはすべて、法を暗唱する絶好の機会でした。運転の安全を確保した上で、私は勤務中に隙間時間を使って法を暗唱する実践を始めました。実践の初日、行きの道中はほとんど隙間時間で法を暗唱し、帰りの道中は主に正念を発する時間にあてました。さらに折り返しでは再び暗唱、戻る途中では正念を発する、といった形です。昼食の1時間の休憩時間は主に法を読むことに使いました。勤務が終わる頃、私は自分の両脚がふわふわと浮き漂うようなことに気づきました。その前の2日間は脚がとても重かったのに、今日はどうしたのだろう、と下を見てみると、驚くほど軽いのです。そのとき、「これは法を暗唱することによって与えられた力なのだ」と突然悟りました。

　これにより、私は隙間時間に法を暗唱する時、体内のすべての細胞も法を暗唱していたと気づきました。

　そのため、勤務の間、大法は絶えず私の身体を浄化し、私の身にある業力を消してくれていたのです。これが、私の身体が非常に軽く感じられた根本的な理由です。さらに、この経験を通して、『轉法輪』にある「物質と精神は同一のものです」という法理を、より深く理解することができました。

　つまり、勤務中に正念を保っていると、我々の対応する身体も超常的な状態となり、さまざまな試練や挑戦によりよく対応できるのです。逆に、思想が人間の考えや人心に支配されていると、身体も常人と同じようになり、非常に疲れやすく、より難しく感じられます。これが、私が隙間時間に法を暗唱しなかった場合、1日の仕事の後にとても疲れてしまう理由なのです。

　一方、多くの常人の同僚は、思想が金銭や利益に支配されており、その執着に引きずられて1日働くことで、業力が絶えず積み重なります。そのため、特に疲れるのです。しかし私は、師父と大法の加持のもとで仕事をする幸運に恵まれました。勤務後でも十分な精力と体力を保ち、直接中華街に行き、真相を伝える活動に参加することができます。この超常的な力は、まさに大法から与えられたものです。隙間時間に法を暗唱する経験は、学法の重要性と、大法が与えてくださる超常的な状態を改めて証明してくれました。

　まとめ

　この仕事は、私の修煉に大いに役立ちました。師父のご按排に心から感謝しています。これにより、師父が説かれた最大限に常人に符合しながら修煉する、という意味を、より深く理解することができました。表面的には、この仕事によって、私は自分の小さな家庭の責任をよりよく果たせるだけでなく、経済的に余裕を持つことで、年長者に孝行することも可能になりました。師父はどこにいても良い人であれ、とおっしゃっています。私はさらに年長者たちにも「法輪大法は素晴らしい」と言ってもらいたいと思っています。

　修煉の観点から見ると、このフルタイムの仕事がもたらす挑戦は、決して私の毎日の学法時間を減らすものではなく、むしろ隙間時間を使って学法することで、全体的に学法時間は増え、正念を発する時間も増え、うちに向かって探す回数も増えました。忙しい仕事によって精進できなくなるどころか、むしろさらに精進することを促されました。修煉の道における一つ一つの挑戦は、決して障害にはならず、師父と大法の加持のもとで、向上する踏み台に変わりました。

　この過程を通して、私は十分に実感しました。どんなに忙しくても、学法と着実に修めることをおろそかにしてはいけません。どんなに忙しくても、三つのことを優先に行うべきです。なぜでしょうか。それは、学法と着実に修めることを重視する時、初めて絶え間なく力を得ることができると気づいたからです。

　大法の力は私を大きくさせ、困難や挑戦を小さくしてくれます。しかし、学法や着実に修めることが追いつかなければ、自分がとても小さく感じ、困難や挑戦は巨大に見えてしまいます。もし全うできなければどうなるでしょうか。私は流され、さまざまな執着の中で自分のすべてを消耗してしまうでしょう。

　以上、不適切なところがあれば、どうか慈悲深くご指導ください。

　師父に感謝します。

　同修のみなさんに感謝します。
　合掌

　（2025年英国法輪大法修煉心得交流会発表原稿）