　【明慧日本2025年9月19日】重慶市雲陽県の法輪功学習者・劉新貴さん（男性）は、永川刑務所第10監獄区で迫害を受け入院していた。2023年5月4日、永川刑務所病院で冤罪のまま83歳で死去した。第10監獄区の刑務官は責任逃れのため、刑務所病院と共謀し、劉さんが新型コロナウイルス（中共ウイルス）に感染し治療したが、死亡したと偽った。

　関係者によると、劉さんは永川区の法輪功学習者・唐豊華さん（既に迫害により死亡）と共に、2023年3月末に永川刑務所入所隊から第10監獄区3階6号監房の新しい受刑者グループに移された。新しい受刑者グループのリーダーは周才有と呼ばれ、10日余りの訓練を経てグループ分けが行われた。配属後、監視役受刑者・楊鵬は、監獄区教育担当官・馬吉豹と教育転向担当刑務官・唐一鑫、郭福丹の指示を実行し、劉さんを転向させる目的で、毎日長時間軍隊式姿勢で小さなプラスチック製角椅子に座るよう強制した。姿勢が基準に少しでも合致しない場合、強制的に矯正したり、椅子を蹴るなどの暴力的手段で対応した。

　劉さんはこの高圧的な恐怖環境下で座ることすら困難になり、病状が現れて倒れ、病状は悪化する一方だった。その後、刑務所病院に送られたが、一カ月余りで亡くなった。

　重慶市永川刑務所の第10監獄区と、第12監獄区は2018年5月、法輪功学習者（以下、学習者）を専門に迫害する「転向」基地を設立し、重慶市内の各刑務所でまだ「転向」していない男性学習者を順次この2つの監獄区に移送し、強制的な「転向」迫害を実施した。1人の学習者を４人の監視員が監視し、睡眠時間、食事量、日用品購入などを制限した。学習者たちは、毎日小さな椅子に座らされ、監視員や看守による罵倒、唐辛子スプレー噴射、スタンガンで電気ショックを与えられるなどの迫害を受けた。法輪功を誹謗する映像の強制視聴も実施された。第10監獄区には複数のパソコンと、大法を歪曲した大量の書籍、DVDが配備されていた。

　重慶市永川区の学習者・唐豊華さんは、2021年4月28日に自宅を張り込み（2時間以上）していた警官2人に連行され、永川拘置所に拘禁された。そこで、迫害により吐血し、市第二病院に送られ入院した。肺結核と診断され、10月9日に帰宅した。唐さんがその後いつ再び連行され、不当判決を受け、その刑期がどれほどだったかは不明だが、おそらく2021年末か2022年前半と推測され、刑期は4年から4年6カ月程度と思われる。唐さんは永川刑務所での迫害により入院を余儀なくされ、2025年4月17日に市第二病院で冤罪のまま死去した。享年71歳

　中国共産党による法輪功学習者への26年間にわたる迫害は、秘密裏の連行、裁判、直系親族への通知をせず、親族の傍聴禁止、さらには不当判決の判決文すら自宅への送付を認めないなど、全てが闇操作で行われてきた。そのため、劉さんの不当判決刑期など、より多くの個人情報は未だ確認できておらず、情報がわかる方は補足をお願いする。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）