文／遼寧省の大法弟子

　【明慧日本2025年9月24日】私は今年で64歳になります。2010年に修煉を始めてから、15年間修煉を続ける過程で私は深く悟ったことがあります——「三つのこと」をしっかり行うためには、大法こそが根本であり、法をしっかり学ばなければ向上は得られず、心身の大きな変化も起こらず、多くの人を救うこともできません。師父は、私たちに与えるべき智慧をすべて大法の中に込めてくださいました。道を得て、智慧を開き、悟りを得たいのであれば、何よりも法を多く学び、しっかりと学ぶことが必要です。

　一、法を暗唱する

　ある日、私は夢を見ました。内容は「まもなく中学の卒業試験がある」というもので、でも私はまだいくつも科目を復習しておらず、すっかり忘れてしまっていました。目が覚めたあと、私は悟りました——ここ数年、娘の子育てを手伝っていたため、法の学びが少なくなっていたのです。以前暗唱していた『洪吟』も、長い間背誦していなかったため、ほとんど忘れてしまい、『洪吟六』はまだ背誦できていません。この数年は、毎日『轉法輪』を通読することだけは続けていました。以前は、一字一句間違えずに暗唱できていたのに、時間が経つにつれて、言葉を抜かしたり、付け加えたり、時には順番を間違えたりするようになってしまいました。師父が近年発表された経文も、当時は暗唱しましたが、時間が経つにつれて、今ではすっかり忘れてしまい、背誦できなくなっています。各地での説法も、長い間読んでいません。自分はまだ大法の要求から大きくかけ離れていると感じ、今こそ時間を大切にして、法をしっかり学び、暗唱していかなければならないと強く思いました。

　毎日午前中は外に出て真相を伝えています。祝日であろうと、風が吹こうが雪が降ろうが雨が降ろうが、ずっと続けています。これは私の誓いであり、必ず果たさなければならないものです。午後は『轉法輪』の一講、二講を暗唱していて、だいたい1週間で一通り背誦しています。私は法を背誦するとき、必ず声に出して読むようにしています。以前は耳で聞きながら暗唱していて、比較的早く覚えられましたが、今はできるだけ一文字一文字を目の前に思い浮かべながら背誦するようにしています（とはいえ、時々意識が散ってしまうこともあります）。毎日法を背誦した後は、師父が法の中で示された心性の基準に照らして、自分がそれを実践できているかどうかを見つめ直しています。例えば—— 顕示心があるか？　「私はよくやっている」と思っていないか？　嫉妬心があるか？　心が不平衡になって、他人を見下していないか？　歓喜心があるか？　少し多く人を救えたからといって、満足していないか？　大忍の心を持てているか？　私は常に法をもって自分を測り、心を浄化し、心性を高めてきました。そして、内面から自分自身を変え、真に自分を修めるようになり、もう他人ばかりを見たり、表面的な修煉にとどまることはなくなりました。

　毎日『洪吟六』の詩を一首ずつ暗唱しています。以前は「詩が長すぎて覚えにくいし、覚えてもすぐ忘れてしまう」という観念がありましたが、今では「長さに関係なく、どれも覚えられる」と考え方を改めました。以前『轉法輪』を暗唱していたときの方法を参考にしています。そのときは、毎日一つの自然段を背誦し、まず何度も声に出して読んで、口になじんできたら暗唱に入りました。一字一句間違えずに覚えたら、次の段落へ進み、覚えた後は前の部分とつなげて通して暗唱するようにしていました。そうすることで、後の部分を覚えたことで前の部分を忘れてしまうということがなくなりました。今は『洪吟四』まで再び暗唱を進めています。また、毎日各地での説法も読むようにしています。

　少し前、私はまた夢を見ました。内容は「試験がある」というもので、でも数学がまだできないという状況でした。目が覚めてから、「師父は私に何を悟らせようとしておられるのだろう？」と考えました。数学といえば数字に関係があるはず——そう思ったとき、私は気づきました。私は数字への執着心をまだ取り除いていなかったのです。毎日どれだけ法を暗唱したか、どれだけ人を救えたかという数字にこだわっていたのです。そこでようやく悟りました。以前の夢で「いくつもの科目ができない」と言われたのは、単に法の暗唱量を示していたのではなく、私の中にまだ多くの隠れた執着心が残っていることへの警告だったのです。

　二、一思一念を修める

　ある日、街で真相を伝えていたとき、学法グループの同修と偶然会いました。彼女が私に「この前私が話したことが、あなたの心に触れたんじゃない？」と聞いてきました。私は「え？　わからないよ。あなたが何を言ったか聞いてなかったし」と答えました。すると彼女は「それならよかった。私の言葉があなたに影響を与えたかと思って心配してたの」と言いました。そのとき私は、「聞いていなかったということは、きっと自分とは関係ない話だったのだろう」と思いました。ただ、同修が私に疑念を持ったということは、もしかしたら自分の中に何か疑いの心があるのでは？　と少し考えました。でもそのときは深く考えず、そのまま流してしまいました。

　1週間ほど経ったある日、ふとあの出来事を思い出しました。どうしてあの時、同修に「どんな言葉が私に響いたの？」って聞かなかったんだろう。もしかして私に何か問題があって、彼女はそれを直接言いづらくて、遠回しに「触れた」と言ったのかもしれないと思いました。「ああ、あの時もう少し謙虚になって、ちゃんと聞いてみればよかったのに」と反省しました。さらに考えてみると、もしかしたら私は学法グループの中で少し強く出すぎていたのかもしれません。同修が学法中や発正念をする時に眠気を感じていても、他の同修は何も言わないのに、私はどうしても気になってしまい、何度も注意してしまい、その後もつい一言二言言ってしまうことがありました。もちろん、注意する時に私心はなく、同修が魔に隙を突かれないように」と思ってのことでした。時には内に向かって探すこともあります。私はあまり眠くなることはありませんが、意識が散ることはあります。「もしかして、私はいつも他人ばかり見ていて、それが長く続くと相手に不快感を与えてしまうのでは？」とも思いました。「次回の学法グループでは、同修が言っていた『触れた言葉』について聞いてみよう。これからは学法や発正念の時、顔を横に向けて誰も見ないようにしよう。他人ばかり修めるのではなく、自分を修めよう」と思いました。その時は、こうした考えに何の問題もないと思っていました。ところが、その数日間、夜の8時から9時の1時間の発正念の時間になると、心がとても苦しくなり、言葉では表せないような感覚に襲われました。足を組むと、脚が張って耐えられず、15分ほどで一度ほどいて単盤にし、少ししてまた組み直す——でもまたすぐに耐えられなくなるのです。「昼間に学法や法を書き写して長時間座っていたからかな」と思い、夜の静功もなんとか耐えながら行いました。こんな感覚は今まで一度もなかったのですが、その時は深く考えずに過ごしていました。

　ある日、真相を伝えに出かけ、2時間以上活動しましたが、退党を勧められたのはほんの数人だけでした。帰り道、私は1台の古びた小型トラックを見かけました。そこには「マンションの雨漏り修理」と書かれた、長さ2メートルほどの大きな看板が掛けられていました。その瞬間、私はハッとしました——（その看板はこの人間の空間のものではないように感じたのです）。近づいて通り過ぎたあと、振り返って看板の裏側を見ると、「平屋の雨漏り修理」と書かれていました。私はすぐに悟りました——この看板は私に向けてのメッセージで、「漏れがある」と知らせてくれていたのです。（この都市の周辺には平屋はほとんどないので、なおさらそう感じました）

　私は気づきました——自分自身を修めていなかったのです。自分の意識が散っている時と、同修が眠気に襲われている時と、何が違うのでしょう？　どちらも法をしっかり実践できていないという点では同じです。同修は私の鏡のような存在であり、そこに映る自分を見つめ直すべきなのです。同修を目覚めさせること自体は良いことですが、本当に彼女のためを思う心、慈悲の心を持って行うべきです。同修の何気ない一言が、実は私の中に隠れていた執着心を揺さぶっていたのではないでしょうか。それと同時に、闘争心、人を見下す心、嫉妬心、顕示心——そうした深く隠れていた心も露わになりました。私は「自我に執着する」という心を捨て、人心で同修を見てはいけないと決意しました。その後、学法の場で同修に会った時、私は「この前、何を言ったの？　私に何か至らないところがあって、言いづらかったのでは？」と聞きました。彼女は少し考えて「何もないよ、忘れちゃった」と言いました。私は「もし私に何か問題があれば、どうか慈悲をもって指摘してね」と伝え、彼女も「わかった」と答えてくれました。学法の時、同修が「他の人たちは法を読むから、私たちは暗唱しようか」と提案しました。（私たちは『轉法輪』を通して暗唱できます）。私は「いいよ」と答えました。これまで学法グループで暗唱したことはなく、他の同修が読んでいる時に心の中で一緒に暗唱していただけでした。同修が暗唱を始めると、流暢で時々言葉を抜かす程度でした。それを見て、私は緊張してしまい、「間違えたらどうしよう」と思ってしまいました。そして自分の番になると、実際に間違えてしまったのです。そのことで、私の中にあった顕示心、嫉妬心が露わになりました。その日、同修は学法中に眠くなることもありませんでした。そして夜、発正念をし、静功を煉る時——どこも苦しくありませんでした。それは慈悲深い師父が、同修を通して私に気づきを与え、隠れていた執着心を表に出してくださったのだと感じました。

　一思一念を修めるには、邪党文化の要素を取り除くことが不可欠です。邪党文化は、知らず知らずのうちに頭の中に入り込んできます。特に数カ月前、毛沢東やサタンのような邪霊の姿が何度も目の前に現れる時期がありました。私は発正念をしてそれらを排除しようとしましたが、完全には取り除けませんでした。そこで、食事中や家事の合間に『共産党についての九つの論評』や『党文化を解体する』を聞くようにしました。一通り聞き終えた後、そうした邪霊の影は現れなくなりました。同時に、自分自身の言動を改めるよう努めました。話すときには反語を使わず、相手を責めず、誰と話す時も笑顔を忘れず、声を抑え、穏やかな口調を心がけ、心の中に平和を保つようにしました。名利心、闘争心、嫉妬心、欲望など、さまざまな心が現れる時には、それに引きずられて争ったり、恨んだりしないようにしています。それらは時に巧妙で、思考の流れに乗せてくることもあります。「恨む」まではいかなくても、「怨み」のような感情が湧いてくることもあります。でも、そうした心に気づいた瞬間、すぐに排除するようにしています。

　私は、自分のすべての執着心を完全に取り除いたわけではなく、ただ徐々に薄れてきているだけだと分かっています。それでも、私は師父を固く信じ、大法を固く信じています。私は法の中で再生し、法の中で浄化され、絶えず自分を高めていきます。師父が私に注いでくださった慈悲深いご苦労に報いるためにも、そして、救われるのを待っている各層の天体の衆生たちの期待に応えるためにも、私は衆生を救い済度、師父にしたがって天国の家へ帰ります。

　十数年にわたる修煉の中で、私が歩んできた一歩一歩は、すべて師父の慈悲深いご加護のもとにありました。そのおかげで、さまざまな魔難を乗り越えることができ、心身にも大きな変化が現れました——それははっきりと感じ取ることができるものです。もちろん、同修の無私の助けや、明慧ネットでの同修の交流を読むことによっても、私は多くの恩恵を受けました。この交流文を書き終えた今、私の心と体が再び浄化されたように感じています。慈悲深く偉大な師父に心から感謝いたします。そして、同修の皆さんにも感謝いたします。