　【明慧日本2025年9月26日】（内モンゴル自治区＝明慧記者）内モンゴル自治区赤峰市の法輪功学習者（以下、学習者）・王鳳華さん（55）は9月8日午前、元宝山区裁判所で不当な裁判を受けた。法廷で王さんは、裁判官に対して無罪を宣告するよう求めた。

　裁判所は法輪功に関する案件を特別扱いし、王さんの家族に対して傍聴には事前申請・身分証のコピー・親族関係証明書の提出を義務づけた。午前9時、厳重なセキュリティチェックと情報照合、電話番号の登録を経て、王さんの家族6人のみが傍聴を許可された。他の親族および関心を寄せる友人の傍聴は拒否された。セキュリティチェックでは、全身・ズボンの腰や裾、腹部まで繰り返し検査され、靴まで脱がされる徹底ぶりであった。弁護を行う親族の携帯電話、腕時計、指輪なども持ち込み禁止とされた。検査の際、司法警察が王さんの所持品から「開廷時間、場所、合議体のメンバー」などが書かれたメモを発見し、押収した。

　午前9時20分、裁判が始まった。王さんは、無神論者の裁判官に対し忌避を申し立てた。王さんは、若い頃に複雑な思想を抱き、社会や未来に希望を見出せなかったことから法輪功の修煉を始め、修煉を通じて「善」を学び、他人を思いやるようになったと語った。もし法輪功を修煉していなければ、家庭はすでに崩壊していたとも述べた。

　資料の配布については、江沢民が捏造した「天安門焼身自殺」事件によって法輪功が中傷されたことを受け、人々に虚言を信じさせないための行動であったと説明した。江沢民による迫害がなければ、迫害の実態を伝える必要もなかったと強調し、裁判官に対して無罪を宣告するよう求めた。

　今回の開廷において数十人におよぶ警察力が投入された。元宝山政治安全保衛部門および平庄派出所は、大量の警官を動員し、法廷の外で傍聴を許されなかった親族や友人らを監視した。法廷内では、20〜30人の司法警察が配置されるという異常な態勢が敷かれた。

　裁判を行う過程で、王さんの兄・王国祥さんは元宝山政治安全保衛部門に連行され、平庄派出所にて取り調べを受けた。その後、5日間拘束された。また、法廷外では学習者の孟慶玲さんが連行され、同様に平庄派出所で取り調べを受けた。学習者の白勝珍さんも連行され、自宅へ同行され、家宅捜索が行われた。他の詳細については不明である。

　王さんは、赤峰市元宝山鎮八家村の住民である。2012年には元宝山区裁判所により懲役7年の実刑を言い渡され、内モンゴル女子刑務所に拘禁され、非人道的な虐待を受けた。帰宅後も、地元の中共関係者により嫌がらせ、家宅捜索、連行、洗脳班への強制収容を受けてきた。

　今年6月20日夜、王さんは再び元宝山区公安支局および雲杉路派出所の警官により連行され、元宝山区の拘置所に拘束された。

　この1カ月の間、王さんの娘は一貫して母親の冤罪を訴え続け、関係者に対して母親への連行は違法であり、法輪功の修煉は合法であることを説明し続けている。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）