　【明慧日本2025年9月27日】（吉林省＝明慧記者）吉林省長春市の法輪功学習者（以下、学習者）・鄭麗傑さん、張翠芹さん、韓玉傑さんら6人が2024年8月4日、法輪功迫害の実態を伝えていたところ、長春市奮進派出所の警官により連行された。6人は葦子溝拘留所に一時拘束された後、「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈された。その後確認したところによると、鄭麗傑さんと張翠芹さんは不当な判決を下され、韓玉傑さんは家を離れたが、今年7月に再び警官により連行されたことが判明した。

　連行と拘留の経緯

　2024年8月4日、張翠芹さん6人の学習者が長春市の公園で、奮進派出所の所長・劉茗澤ら3人の警官により連行された。警官は6人を長春中医薬大学附属病院に連行し、強制的に採血・尿検査・唾液採取などを行った。その後、身体検査の結果が基準に達していないと判明したにもかかわらず、葦子溝拘留所と共謀し、6人を2時間ほど拘留した。その後、派出所に戻してから「保証人を立てて尋問を待つ」手続きを行った。

　6人が帰宅後、奮進派出所の警官からの電話による嫌がらせが続いた。2024年11月6日には、劉茗澤らが5人の学習者（1人は出頭せず）を派出所に呼び出し、虚偽の供述調書への署名を強要したあと、長春市寛城区検察庁に連行し、写真撮影や偽証の作成を行った。

　同年11月27日午前7時過ぎ、警官は6人の自宅に一斉に侵入し再度の連行を図った。しかし、他の学習者たちはすでに家を離れており、張翠芹さんと鄭麗傑さんの2人のみが拘束された。中に鄭麗傑さんの自宅玄関は、警官らによって鉄製の道具でこじ開けられ破損した。鄭麗傑さんは健康上の問題で釈放されたが、張翠芹さんは高血圧であったにもかかわらず、葦子溝拘留所に強制収容された。

　今年3月6日、奮進派出所の警官および寛城区裁判所の関係者2人が、「保証人を立てて尋問を待つ」手続きの1,000元の保証金を返すと称して鄭麗傑さんを裁判所に呼び出し、署名を求めた。鄭麗傑さんは署名を拒否したが、鄭さんの夫が警察に騙されて代筆し、3枚の文書に署名した。

　しかし、返金は行われず、家に持ち帰られた書類の写しには、鄭麗傑さんと張翠芹さんに対する起訴状が記載されていた。

　その後（正確な日付は不明）、鄭麗傑さんは寛城区裁判所により懲役3年の不当刑を宣告されたが、健康上の理由で自宅にいる。張翠芹さんには懲役1年の判決が下された。

　72歳の韓玉傑さんは、2024年冬に奮進派出所による捏造案件に巻き込まれ、やむを得ず家を離れていた。しかし今年7月10日午後5時過ぎ、農安県で住み込みの家政婦として働いていたところを、再び奮進派出所の警官により連行された。現在、安否および所在は不明である。