　【明慧日本2025年10月16日】甘粛省白銀市の法輪功学習者(以下、学習者）李巧蓮さんは、過去に2度、不当に懲役6年と懲役5年の判決を受け、2022年1月14日に再び警官に連行され、白銀市留置場に不当に拘禁され、起訴された。そして3年9カ月の判決を下され、甘粛省女子刑務所（別名蘭州女子刑務所）で迫害を受け、2025年4月中旬に吐血の症状が現れ、9月12日に迫害により死亡、享年70歳。

　家族は医療上の理由による仮釈放を申請していたが、9月11日、李巧蓮さんがすでに息も絶え絶えであるのを見て、再び医療上の理由による仮釈放を申請した。女子刑務所の所長は「病院から重病通知が出れば、すぐに手続きを進められる。今回の通知は重病であり、要件を満たしていない」と告げた。9月12日、李巧蓮さんの妹は医者に姉の容態を確認するため主治医に面談を申し出たが、受付係は「女子刑務所から医療部門に申請し、許可を得る必要がある」と言った。医務室には男1人、女2人がおり、李巧蓮さんの妹は「姉はもう人を認識できず、昏睡状態です。重症届を出してもらい医療仮釈放を申請します」と言うと、制服を着ていない女性が「李巧蓮さんは法輪功を修煉し、転向せず、治療にも協力しない。まだ重篤の状態ではないと言った。今はまだ生命兆候があるから、重症届は出せない！」と言った。李巧蓮さんの夫が「それでは亡くなってから重症になるのですか？」と聞くと、その女性は「その通りです。私たちも彼女の余命が長くないことは分かっています。家に帰る前に亡くなるかも知れません。私たちは官民の関係ですから、あなたたちに私たちの所にくる権利はありません。女子刑務所に行くべきです」と言った。

　李巧蓮さんは1955年生まれ、白銀市白銀区の学習者で、白銀市白銀会社の退職職員である。1998年に法輪大法の修煉を始め、真・善・忍の法理に従って良い人となり、心身ともに利益を得た。

　以下は、李巧蓮さんが中国共産党（以下、中共）により迫害された一部の事例である

　1、洗脳班で迫害を受ける

2008年8月16日、李巧蓮さんは法輪功の修煉を堅持したため、白銀市白銀区武川郷洗脳班に連行され、迫害を受けた（以前に李巧蓮さんは不当拘留されていた）。武川郷洗脳班はかつて白銀地区で法輪功学習者を迫害する主な邪悪基地だった。

　2、警官による拷問：手錠をかけられ、気絶するまで殴打された

　2009年4月24日、李巧蓮さんは賃貸住宅で白銀市公安局白銀分局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官、四龍路派出所の警官が共同で連行した。同時に連行されたのは侯興忠さん、張涛さん、崔培珍さん、崔有林さん、王会さん、王慶芳さん、王小才さんなどの学習者である。警官は李巧蓮さんの家で大法書籍、DVDなどの物品を不当に押収し、李巧蓮さんを拷問した。李巧蓮さんの両手は椅子に後ろ手に手錠でかけられ、警官は李巧蓮さんの髪を掴んで頭部を殴打し、李巧蓮さんは激しい頭痛と、失神を引き起こした。さらに手錠をかけられた両手を激しく蹴り、李巧蓮さんは耐えがたい苦痛を与えた。李巧蓮さんは一昼夜にわたる拷問の後、白銀市景泰県留置場に連行され、迫害を受けた。

　3、6年の冤罪判決を受け、初めて甘粛省女子刑務所で迫害を受ける

　2010年2月21日、李巧蓮さんは白銀市景泰県裁判所により秘密裏に6年の判決を下された。李巧蓮さんは白銀市中級裁判所に控訴したが、不当に原判決が維持された。2010年6月9日、李巧蓮さんは甘粛省女子刑務所に連行され、迫害が続いた。

　法輪功学習者が刑務所に連行されると、看守は監視犯人に壁に向かって立たせ、耳を叩くなどする……その後、警官、警官の手先（監視犯人）に1、2日以内にすべての「規則」を覚えさせ、監規を暗唱させ、笑うな、頭を上げて歩くな、話すな、他者と接触するなと命じ、監視犯人が24時間監視し、わずかの動きでも報告させる。要求に合わないと、殴るか罵る。

　中共酷刑　暴力拷問

　李巧蓮さんが入監直後、思想報告が看守の要求に合わず、監視犯人に殴打され、頭に大きな腫れができ、両目が青黒く腫れた。まもなく、李巧蓮さんは牢頭包夾陳曉玲に耳を強く引っ張られ、耳からしばしば血を流すようになった。一度、陳曉玲は李巧蓮さんに24時間トイレを禁止し、1日1夜我慢した李巧蓮さんが耐えかねてトイレを要求すると、陳曉玲は李巧蓮さんの髪を掴んでトイレのドアに激しく叩きつけ、「ガン」という音がし、李巧蓮さんは気絶しそうになった。周囲の人々は驚いて止めに入った。陳曉玲は李巧蓮さんを指さして「私の言うことを聞かなければ、毎日まともな日はないよ」と悪々しく言った。

　監視犯人の陳曉玲、厳風、孟海紅、咸徳英、袁雪英らは警官の指示の下、「転向」のために李巧蓮さんが高血圧などの病気を抱えていると嘘をつき、不明の薬を強制的に飲ませた。李巧蓮さんが激しく抵抗すると、包夾らは髪を掴んで頭を連続して壁にぶつけ、殴打した。

　一度、監視犯人陳曉玲は革靴を履いて李巧蓮さんの両脚を容赦なく蹴り、李巧蓮さんの両脚は裂けるような痛みを感じ、夜寝るのも耐えがたく、1年後でもまだ疼いた。李巧蓮さんはしばしば監視犯人に全身打撲を負い、頭や顔が青く腫れるようになった。監視犯人は李巧蓮さんが少し気に入らないと、耳を叩き、唾を吐く……。

　李巧蓮さんは複数回打傷されたが、監視犯人は「殴られた」と言うのを許さず、そう言うとさらに苦しめられる。監視犯人陳曉玲は李巧蓮さんに物を買わせ、買わないと死ぬほどいじめ、李巧蓮さんはこのような苦痛の中で苦しめられる。

　李巧蓮さんが刑務所に連行された後、監視犯人は警官の指示の下、学習者への迫害を段階的にエスカレートさせた。奴隷労働、長期のトイレ清掃の罰、威迫・誘惑以外に、殴打、酷刑はより残酷で凶悪になった。警官が学習者に「談活」をすると、学習者らが信仰を守るため、残酷な迫害が始まった。

　警官は監視犯人に法輪功学習者を頻繁に暴打させた。耳を叩き、胸部を殴る。李巧蓮さんは修煉を堅持し、「転化」を拒否したため、監視犯人はしばしば殴打した。一日、警官が李巧蓮さんに「転向」するかと聞くと、李巧蓮さんは「私は法輪功を信じています。法輪功は心を修め善に向かい、善い人になるよう教えています」と言った。包夾は毒打を加え、李巧蓮さんの頭部を壁にぶつけ、顔が腫れ、青や紫のあざだらけになった。

　毎晩、1日労働した学習者は「学習」またはテレビ視聴の心得を書かされる。書かないと、警官は悪魔のように狂い、監視犯人に李巧蓮さんを毒打させ、鼻青顔腫、鼻血、顔の腫れ変形、全身青紫、激痛、特に頭痛がひどい。こうして打たれた後も奴隷労働を強制された。

　2013年8月24日、李巧蓮さんの6年拘禁が満了し、解放されて帰宅したが、年金が理不尽に停止された。

　4、5年の冤罪判決を受け、2度目の甘粛省女子刑務所で迫害を受ける

　2014年9月19日、白銀市公安局白銀分局国保は数十人の警官を動員し、学習者の李巧蓮さん、廖安安さん、陳仲軒さん、張文秀さんを連行した。その中で陳仲軒さんは4人の警官に暴力的に殴打され、1本の門歯が脱落し、左脚の大腿が打傷された。殴打された後、警官は陳仲軒さんの背中を足で踏みつけ、背中に手錠をかけ、派出所に連行した。不当な審訊期間中、警官は陳仲軒さんの両手と両足を虎の椅子に鎖で固定し、両手間の手錠を蹴って折磨し、陳仲軒さんは両手首の骨が心臓を突き刺すような痛みで汗を流した。

　2015年2月6日、李巧蓮さんは白銀市白銀区裁判所により秘密裏に5年の判決を下された。廖安安さんは5年、杨文秀さんは3年、陳仲軒さんは6年の不当判決を受けた。2015年4月7日、李巧蓮さん、廖安安さん、張文秀さんは甘粛省女子刑務所に連行され、迫害された。陳仲軒さんは蘭州刑務所に連行され、迫害された。

　李巧蓮さんが2度目に甘粛省女子刑務所に連行され、「転向」を拒否したため、看守は包夾犯人に李巧蓮さんに対するより残酷な迫害を唆した。

　2015年の1日、武山県の网上集団詐欺犯王乃（音）は刑務所のトイレで李巧蓮さんを殴打し、トイレの監視カメラの角度をずらし、李巧蓮さんの頭部、顔部に拳を浴びせ、李巧蓮さんの顔が変形した。正午に思想報告書を書くよう強制され、書かないとトイレを許さず、夜は寝かせない。李巧蓮さんは「転向」を拒否したため、毎朝、軍隊式の蹲踞を罰せられ、夜10時まで続き、蹲踞中は脚を交代せず。李巧蓮さんを立たせ、蹲踞罰をされ、長時間の蹲踞で両足が麻痺して、立ち上がって数歩歩くと転ぶほどだった。ある日、監視犯人の王蕾は中性ペンで李巧蓮さんの顔を引っ掻き、顔を傷つけた。

　5、3年9カ月の冤罪判決を受け、3度目の甘粛省女子刑務所で迫害により死亡

　2022年1月14日午後4時、白銀市公安局白銀分局の8人の警官が学習者王立貴さんの家に押し入り、李巧蓮さん、王立貴さん、廖安安さん、顧福満さん、楊岳南さん、劉玉蘭さん、劉鳳英さん、祝菊さんなど9人の学習者を連行した。警官は各人に不当な身体検査をし、私物を押収し、4人の学習者に手錠をかけた。警官は王立貴さんの自宅を家宅捜索、録画を行い、多くの私物を押収した。約2時間後、警官は9人の学習者を白銀市公安局白銀分局に連行し、不当審訊した。翌日、3人の学習者が帰宅を許され、後日さらに1人が帰宅を許された。

　李巧蓮さん、王立貴さん、顧福満さんは白銀市看守所に不当拘禁され、迫害された。87歳の廖安安さんは居住監視下に置かれた。この数人の学習者は白銀市白銀区検察庁に起訴され、検察庁から白銀区裁判所に起訴された。

　2023年3月29日、白銀市白銀区裁判所の人員が廖安安さんの家に行き、翌日裁判を受けることを通知した。廖安安さんの身体状況で裁判所に行くことができないため、オンラインによる裁判を決定した。

　2023年3月30日、李巧蓮さん、王立貴さん、顧福満さん、趙琴珍さんは不当に白銀区裁判所で裁判を受けた。2人の裁判関係者が廖安安さんの家に行き、廖安安さんを監視してオンラインによる裁判を行った。いわゆる裁判は全く形式だけで、裁判長は基本的な手続きすら無視し、学習者の弁護士の発言を一切許さず、廖安安さんは複数回発言を試みたが、裁判長に遮られ、阻止された。裁判長は2人の学習者に対し、威迫、脅し、誘惑の口調で扱い、2人に罪を認めるよう強要した。李巧蓮さん、廖安安さん、顧福満さんの3人は無罪を表明した。

　2023年9月中旬、李巧蓮さんは3年9カ月の不当判決と8000元の罰金、廖安安さんは3年9カ月の不当判決と、2015年の5年不当刑期のうち、重い心血管病で刑務所外での執行に変更され服刑しきれなかった刑期を併合し、6年6カ月の不当刑期と8000元の罰金を科された。顧福満さんは3年9カ月の不当判決と8000元の罰金、王立貴さんは3年5カ月の不当判決と6000元の罰金。趙琴珍さんは1年の不当判決、1年6カ月の執行猶予と5000元の罰金が科されたことが判明した。

　李巧蓮さんは再び甘粛省女子刑務所に連行され、拘禁・迫害が続いた。甘粛省女子刑務所の学習者の拘禁場所は、最初は邪教科と呼ばれ、2018年末に7監区に変更され、2025年過年后に6監区4分監区に学習者を不当拘禁した。新たな犯人が到着する際、他の監区は直接監区に入り、服を着替え物品を受け取るが、7監区は異なり、数人の警官と監視役が監区入口に立ち、新しい犯人に蹲踞して罪犯報告詞を打たせ、質問に答えさせる。例えば罪を認めるか、罪名は何、判決は何年かなど。罪を認めず蹲踞しないと、包夾犯人に強制的に押さえつけられ、跪かされ、罪の認識と蹲踞を強要される。それでも認めないと、看守の事務所に連行され、電気棒で電撃される。信仰により7監区に入ったすべての受刑者は、看守により包夾人が指定され、毎日の言動を監視される。

　2025年4月中旬、李巧蓮さんは長期の刑務所での迫害により吐血の症状が現れ、刑務所は検査に連れて行き、肺癌末期で脊椎に転移、手術不可、化療を提案したが李巧蓮さんが拒否したため、家族は監外就医を申請したが、李巧蓮さんが転向を拒否したため、申請が遅延・不承認となった。期間中、家族は複数回面会を求めたが、夫と娘のみ許可され、他の親族は地元派出所、コミュニティで関連証明を開示する必要があった。

　8月29日、家族は女子刑務所から電話を受け、李巧蓮さんが昏迷状態にあると通知され、8月30日、31日は週末で刑務所は休みで、面会不可。9月1日、夫、娘、3人の妹が刑務所の康泰医院で昏迷中の親族を見舞い、夫と娘のみ面会1回。9月8日、家族は接待室、監管科、刑務所医院を複数回往復したが、手続き不全、関係証明不明などの理由で難癈を受け、家族の多方面の奔走により、11日午後、家族と妹がついに昏迷中の親族を見舞い、妹が姉を呼ぶと、姉は言葉を発せず、弱々しく目を開けてすぐ閉じた。面会中、刑務所側は全過程を録画。妹は姉がいつ生命の危機に陥るかわからず、急いで女子刑務所に監外就医を要求したが、女子刑務所の所長は「泰康医院が病危通知書を発行すれば、すぐに手続き可能。現在は重病診断で条件不符。」と言った。

　9月12日、妹は主治医に姉の病状を尋ねようとしたが、受付担当者は「女子刑務所または医務室の申請と同意を得なければいけない」と言った。医務室の事務所には男1人、女2人がおり、妹は「姉はもう人を認識できず、昏迷状態です。病危通知を出して監外就医をお願いします」と言うと、制服を着ていない女性が「李巧蓮さんは法輪功を修煉し、転向せず、治療にも協力しない。まだ病危の状態に達していない。今はまだ生命徴候があるから、病危通知は出せない！」と言った。李巧蓮さんの夫が「それでは人が亡くなってから病危になるのか？」と聞くと、その女性は「まぁ、そんな感じです。私たちも彼女の時間が長くないのは知っています。おそらく家に帰る前に亡くなるかも。私たちは公対公なので、あなたたちに私たちを探す権利はありません。女子刑務所に行ってください」

　9月12日午後5時頃、家族は刑務所から電話を受け、李巧蓮さんが亡くなったと通知された。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）