　【明慧日本2025年10月16日】瀋陽市の法輪功学習者、趙桂萍さん（71）は懲役5年、罰金3万元（約62万円）の判決を宣告された。判決を不服とし、趙さんは控訴したが、2025年5月28日、瀋陽市中級裁判所に原審維持を宣告され、8月14日に遼寧省女子刑務所に送られた。9月の始め、家族が刑務所に行き、趙さんと面会した。

　趙さんは法輪功を学んでから、より一層誠実で善良になり、毎日精力的に家事をこなし、健康な身体を保っていた。いつも親戚や友人に真心をもって接し、人助けをしていた。近所や友人に何か困難があると、趙さんは必ず真っ先に相手を助けに行った。家族は趙さんについて「趙桂萍はとても善良な人だ。こうした人助けのことは彼女にとってごく当たり前のことになっている。こんな彼女が社会に害を与えるのか。まったくもって荒唐無稽だ。警官は間違っている！」と話した。

　しかし、これほど善良な人が、ただ「真・善・忍」の信仰を堅持し、真実を伝えることを貫いただけで、繰り返し迫害を受けた。2001年、趙さんは2年間の労働教養を科され、遼寧省馬三家労働教養所に送られた。2016年5月16日に大東区裁判所から懲役1年、罰金5000元（約10万円）の判決を言い渡された。

　2024年7月13日、趙さんが法輪功学習者・金暁峰さん（以下、学習者）と路上で話していたところ、瀋河区国内安全保衛部門と泉園派出所の警官に連行され、身体検査を受けた後、家宅捜索を受けた。公安局の警官は脅迫、威嚇、欺瞞、誘導などの不当な手段で趙さんと金さんの2人をいわゆる「取り調べ」にかけ「調書」の作成を強要し、さらに「正直に話せば、家に帰らせてやる。3日で帰れる」と騙した。警察、検察、裁判所の人員は、でっち上げの罪名で２人を「同案」とした。

　2025年2月20日、金さんと趙さんは大東区裁判所で裁判にかけられた。検察官・王宇は、本件の真実性・合法性に欠け、罪状との関連性が全くなく、証拠としての証明力や証拠資格を全く有していないことを承知しながらも、法律を冒涜し、でたらめを並べ立て「供述は一致し、証拠は完全である」と主張した。さらには「法輪功を邪教と認定する文書がある」とまで述べた。弁護人がその文書名を明かすよう要求すると、王宇は答えを拒み、ましてや提示することすらできなかった。証拠調べの過程において、検察官は法廷で物証・書証の原本を提示せず、案件の証拠を一つ一つ検証せず、全ての「証拠」を法廷で検証しなかった。検察官はさらに、公安機関の捜査官の捜査活動における重大な違法犯罪行為を無視し、公安機関による違法な証拠の収集行為をも無視した。当事者に違法行為はなく犯罪もなく、法的責任を問われるべきでないことを知りながら、法廷では裁判官と結託し、故意に冤罪事件をでっち上げた。裁判官・張巨涛は故意に難癖をつけ、当事者と弁護人の発言を頻繁に遮り、公然と当事者の弁護権を剥奪した。

　2025年3月31日、趙さんと金さんは大東区裁判所の一審で判決を受けた。趙さんは懲役5年、罰金3万元、金さんは懲役3年、罰金1万元（約20万円）の判決を宣告された。金さんと趙さんは法に基づき控訴した。控訴審期間中、金さんの親族弁護人と趙さんの弁護士は、それぞれ主審裁判官・姜輝に対し関連法律文書を提出し、弁護義務を履行し弁護権を行使した。しかし、姜輝及び合議廷のメンバーは公然と職権を乱用し、法廷手続きに違反して案件を審理し、親族弁護人の訴訟権を剥奪しようと企て、当事者を尋問し、公開審理を拒否した。弁護人は法に基づき関係部門に告発し、姜輝の回避を申請した。瀋陽市中級裁判所の所長・王志文は職務怠慢・不作為により、回避申請及び回避再審査申請に対し一切の回答を行わなかった。姜輝は回避を拒否し、2人の当事者の控訴理由及び2人の弁護人の弁護意見を一切採用しなかった。2025年5月28日、姜輝は案件に対し原審維持を下した。

　2025年8月14日、趙さんは遼寧省女子刑務所に送られ、引き続き迫害を受けた。9月の始め、趙さんは家族と面会した。現在、趙さんがどの監獄区に収容されているかは不明である。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）