文／日本の大法弟子

　【明慧日本2025年10月21日】

　尊敬する師父、こんにちは！

　同修の皆様、こんにちは！

　最近起きたある出来事で、集団での煉功に参加することがいかに重要かを身をもって実感しました。

　私が修煉を始めて以来、煉功の時の座禅で両足を組むことは特に大きな問題でした。幼い頃から体が硬かった私は、修煉初期には10分間、両足を組み続けるのも歯を食いしばって耐える状態でした。当時は「何年何月までに必ず両足を組み一時間の功法を行う」といった目標も立てていました。しかし、実修の基礎がなかったため、功を煉る際に心が落ち着かず、これらの目標達成は実現不可能となってしまいました。しかも、何度か修煉を続ける決意が揺らぐこともありました。

　当時の私は、まだ常人の基準で測っており、目標を定めて努力すれば達成できると思っていました。その後の修煉で次第に自分の誤りに気づき、同修と共に精進する中で、大法の威力を実感しました。

　1、実修を堅持した結果、お尻の「尖った部分」が消えた

　長年悩まされていた問題の一つが、お尻の下に「尖った」ような部分があり、座禅を組むと特に痛むことでした。おそらく大腿骨だろうと思いますが、座禅を長く続けるほど痛みは強まりました。しかも骨の形が鋭いため、座禅している最中も安定せず、時にはシーソーのように、少し気を抜くと体が動いてしまうこともありました。そこでお尻の下に柔らかいクッションを敷き、この「尖った部分」と地面を離すようにすると、痛みが少なくなります。修煉者として苦に耐えることは良いことだと理解していましたが、自身の体裁を考え、同修の前で足を下ろすのは避けたいと思い、そのようにごまかしていました。

　最近の関西でのパレードで、私の状態に突破口が開けました。パレードの出発前には長い準備時間があり、私は同修と共に集団での煉功に参加しました。地面が硬いことを考慮し、私は煉功用のシートと柔らかいクッションを用意し、お尻の下に敷きました。ちょうど煉功を始めようとした時、煉功用のシートを持っていない同修が硬い石の上に直接座っているのを見ました。きっと痛いだろうと思い、自分が持ってきたクッションをその同修に使うように言いました。

　明るい日差しの下、同修たちは静かに功を煉っていましたが、私の心は次第に落ち着かなくなりました。クッションがないため、お尻の「尖った部分」が痛み始め、特に気になりました。しかし煉功時間はまだ半分しか過ぎておらず、今足を下ろすのはあまりにも恥ずかしいと思いました。私は歯を食いしばって痛みに耐え、動かない状態を保ちました。

　約10分が過ぎた頃、突然太ももの付け根の痛みが和らいだのを感じました。さらに注意深く感じ取ると、お尻の「尖った部分」が消え、まるで無くなったかのようでした。普段座禅をするとシーソーのように揺れていましたが、今はそれもなくなり、全身が安定し、とても快適でした。大きな関門を越えたのだと分かりました。その後も座禅中に脚がひどく痛むことはありましたが、以前とは全く違うものになっていました。これは長期間の実修を通じて、業力が徐々に削られ、心性が向上した結果だと悟りました。

　2.集団煉功に参加、大法修煉への溶け込み

　昨年から、時間がある限り東京での集団煉功、特に朝の煉功に参加していました。この過程で、修煉の真の喜びを実感しました。

　私は汗をかきやすいため、普段は主に自宅で煉功し、煉功後は通常シャワーを浴びていました。しかし、周囲の同修たちが公園での朝の煉功体験を繰り返し話してくれたことで、私は決心し、煉功点での朝の煉功に参加するように決めました。

　数回参加した後、朝の煉功が実に素晴らしい体験だと気づきました。自宅で煉功する場合と比べ、集団で煉功する時は自分の主意識が強く、眠くなりづらいのです。手が疲れたり足が痛くなったりしても、特に第二功法は最後まで続けられます。最初は同修から「第二功法は1時間行う」と聞いて、内心不安でした。以前30分行った時、何度も腕が鉛を流し込まれたように重く感じ、痛くて汗をかいたことがありました。でも耐えればどうにかなると思い、きっと大丈夫だと思いました。

　煉功を重ねるごとに忍耐力が明らかに向上し、第二功法を以前のような苦労なく行えるようになり、心を静められるようになりました。時には時間を忘れて、優雅な煉功音楽を聴きながら、そよ風がそっと通り過ぎるのを感じていることもありました。

　しかし、このような良い状態を維持するのも容易ではありません。ある朝、起き上がろうとした瞬間、大量のネガティブな思考が脳裏に押し寄せました。睡眠への執着、家族への不満、恋人への不満、現状への不満——まるで自分に関わる人や物すべてが怨みの対象となりました。そしてこれらの悪い考えは、まるで同じ目的を持っているかのようでした。「起き上がって修煉するな、布団の中で寝ていた方がずっと気持ちいい」というのです。

　これは私への試練だと気づきました。自己を区別できるか、修煉者であることを自覚できるかを見るための試練だと分かりました。私は悪しき思考を懸命に排斥し始めました。これらの念は真の自分から生まれたものではなく、後天的に形成された執着心と思想業力の複合体だと理解していました。起き上がり、心の中で一念を発しました。「私はそれらを認めない。私は修煉者だ。悪い考えは要らない」この念を発すると、ネガティブな思考の大半はすぐに解消され、頭もすっきりしました。

　私は音響をオンにして煉功音楽を流し、朝煉功を始めました。穏やかで調和のとれた音楽がゆっくりと流れ出すと、私はすぐに心を落ち着かせ、音楽に耳を傾けながら、頭の中に雑念はほとんど浮かびませんでした。身体も師父が求める状態に達しました。「自分が卵の殻の中に坐っているかのような素晴らしさ、非常にいい気持ちを感じ、自分が煉功していると分かっていますが、全身が動けないかのように感じる」（『轉法輪』第八講）。功法を終えた後、私は元気いっぱいで、倦怠感は完全に消え、代わりに軽やかさと喜びが訪れました。

　このような試練を経験し、私の心は修煉に対して、より一層確固たるものとなると同時に、修煉の厳粛さも実感しました。

　3.精進して実修し、知恵を開く

　修煉の中で、私は大法のある威力を自ら体験しました。それは知恵を開くことです。

　私は大学で文系を専攻し、幼い頃から数学が苦手で、いつもうっかりミスをしていました。先生もよく「君は数学の問題を解いているのではなく、数字を並べているだけだ」と批判しました。私は、うっかりミスが多いのは主意識が弱く、気が散りやすいことの表れだと悟りました。修煉を始めてから、そのようなミスはかなり減りました。しかし、数学の能力の低さは、ずっと私を悩ませる問題でした。

　昨年、仕事の都合で、この弱点を改めて克服せざるを得なくなり、会計関連の新たな知識とスキルを学ぶ必要が生じました。大学卒業から何年も経った私は、学習習慣を失っており、仕事では常にパソコンを使用していたため、学習時にノートを取ることさえ困難で、書いた文字は自分でも見たくないほどでした。

　こうして無理やり学習を続けたものの、効果は芳しくありませんでした。基礎課程は習得できたものの、少し難しい課程になると、そこで足踏み状態になりました。講義を聞いてもすぐに忘れてしまい、練習問題も解けませんでした。私は身近な同修に、この苦境を打ち明けました。同修は核心を突いて言いました。「あなたは大法を二の次にしているのでは？　常人の中の名利だけを重視し、良い生活に憧れ、自分が誰であるかを忘れている」

　その言葉で目が覚めました。確かにあの頃、早く上達しようと夜遅くまで勉強し、法を学び功法を修める時間を削っていたのです。近道だと思っていたことが、かえって遠回りになっていたのです。心の葛藤を経て、必ず修煉を最優先にすると私は決心しました。

　こうして再び外で朝の煉功を再開し、夜は時間を作って法を学び、寝る前に第五功法をしました。次第に奇跡が起こりました。記憶力が飛躍的に向上し、数学能力も大きく伸びました。寝る前にその日の学習内容を振り返ると、時にはページ番号や書式まで鮮明に思い浮かぶようになりまた。以前は食べ物を買う時、数学が苦手で値段を正しく計算できませんでした。しかし今では、複雑な財務問題でも頭の中で概算ができるようになりました。

　日々の数学訓練の中で、私の脳内に算術のメカニズムが形成されているのを感じました。まるで小さな電卓のように、財務資料を見るとすぐにどう処理すべきかがわかるのです。しかも計算時に間違いがほとんど起こらなくなりました。

　当初は理解できず、同修とこの現象について話し合ったところ、同修が師父の教えの一節を引用しました。『轉法輪』の中で師父はこう述べています。「実は物質と精神は同一のものです。人体科学の研究において、現在の科学者は人間の脳から発せられた思惟が物質であると認識するに至っています。思惟は精神的なものではなかったのでしょうか？　それが物質的存在であるならば、精神と物質は同一のものではありませんか？」私ははっと悟り、再び大法の内包を身をもって体験しました。

　その後の仕事では、学んだことを存分に活かし、仕事の楽しさを実感しました。この経験はさらに大法への確信を深め、勇猛精進する原動力となりました。

　4.頑固な嫉妬心を取り除く

　私は幼い頃から、他人と優劣を競うのが好きで、他人が自分より良い生活を送っていると、心に不均衡を感じていました。もちろん、ここには党文化の要素もあり、中国大陸の歪んだ教育も私にある程度影響を与えました。例えば大学では、他の学生が自分より勉強できると嫉妬しました。会社では、同僚が上司に評価されたり重要なポストに就いたりすると嫉妬しました。同修の集まりでは、誰が皆に認められ、誰がプロジェクトを成功させても、無意識に嫉妬心が湧いてきました。

　法理から、嫉妬心は絶対に捨てなければならないとみんなは分かります。しかし私はこの点で一向に高められずと感じ、嫉妬心がほぼ無意識の反応になりかけていました。焦りを感じつつも、修煉に近道はなく、常に警戒を怠らず、主意識を強化し、嫉妬心が現れた瞬間にそれを捉えるしかありません。

　ある日、同修と生活上のことを話している時、ふと気づきました。自分の嫉妬心がとても弱くなり、まるで効力を失ったかのようでした。後で振り返ると、以前の自分なら必ず嫉妬心が湧いていたはずです。しかも嫉妬心が作り出す物質は心の中に長く残り、苦しみをもたらしていたのに、なぜ突然消えたのでしょうか。さらに深く掘り下げ、二つの理由をまとめます。

　一つは、この期間に学法と煉功を強化したことで、師父の法理が頻繁に脳裏に浮かぶようになったことです。常人の事物に触れる時間が減り、学法の時間が増えたため、嫉妬心が抑制されやすく、次第に弱まりました。煉功の中で、苦しみに耐えることで一部の業力が消滅し、その結果、身体に存在していた、私の心性に影響を及ぼす良くないものが少し減りました。

　第二に、精進して確実に修煉することで、私の主意識はますます強くなり、嫉妬心が湧き上がった時、自分自身を見極められるようになりました。以前は嫉妬心に動かされ、「これが私の考えだ」と感じることがよくありました。しかし今では、それを拒絶し、否定することができます。今や嫉妬心が湧き上がるたびに、自動的に「これは私ではない」と気づき、すぐにこの悪い考えを排斥できるようになりました。

　さらに悟ったのは、嫉妬心が強いことは師と法を信じない表れだということです。師が弟子に与える按排は最善であり、円満にできるはずなのに、なぜ自分にはないものに憧れるのでしょうか。そして嫉妬心を深く掘り下げてみると、この心は単一の存在ではなく、様々な執着心と繋がっていることに気づきました。

　例えば、他人が自分よりハンサムだと見た時、色欲心や羨望心、そして自分より劣っているという劣等心が反映されます。さらに掘り下げると、様々な不満や、さらには天を恨み人をとがめるような心さえ隠れていることに気づきました。ここまで書いて、私自身も思わず息を呑みました。嫉妬心はこれほどまでに悪辣なものだったのですね。同時に感謝の念を抱き、師父が多くの悪いものを取り除いてくださったことを知りました。

　5.結び

　この間の修煉を通じて、師父が説かれた「修」と「煉」の意義を身をもって実感しました。師父は『轉法輪』でこうおっしゃっています。「心性が向上すれば、あなたの功も伸びてきます。心性の高さは功の高さ、これは絶対の真理です。」以前の私は、文字通り学んでいただけでしたが、今この一節を読み返すと、心の中でより深い理解が生まれました。

　弟子は心から師父の慈悲深い済度に感謝いたします！

　同時に、周囲の同修の方々のご指導と励ましにも感謝申し上げます。

　以上が、私の修煉における所感です。法に合わない部分がありましたら、同修の皆様のご指摘を賜りますようお願い申し上げます。

　（2025年日本法輪大法修煉体験交流会の発表原稿）