　【明慧日本2025年11月3日】（明慧ネット福建通信員報道）福建省福州市の65歳の法輪功学習者（以下、学習者）左秀雲さんは、2024年5月21日に警察により拉致・拘禁され、同年12月13日に不当な裁判にかけられた。最近明らかになったところによると、左秀雲さんは福州市閩清県裁判所から不当に3年5カ月の刑を宣告された。これは彼女にとって5度目の不当な判決である。左さんは控訴する意向を示しており、現在も福州市第二拘置所に不当に拘禁されている。

　左秀雲さんは1961年1月に生まれ、もともとは福建省永安市の鉄道局付属幼稚園の教師であり、かつて上海鉄道局の優秀教師として表彰されたこともあった。大法を修煉する前、左さんは重度のめまいに悩まされ、長期間不眠症に苦しみ、体が非常に虚弱で、あちこちで医者にかかり薬を試しても効果がなかった。あるとき、めまいの発作で頭を欄干にぶつけ、頭蓋骨骨折を起こした。1か月以上入院したが改善せず、体調はますます悪化していった。1996年4月、偶然にも左秀雲さんは書店で一冊の『轉法輪』という本を見つけ、深く心を引かれた。本の中で彼女は、「無条件に善い人になり、道徳の高い人間になることによってこそ、真に健康な身体を得ることができる」と理解した。その日から、彼女は法輪功の修煉の道を歩み始めた。彼女の母親と兄もまた大法の修煉を始めた。

　中国共産党（以下、中共）は学習者の人数があまりにも多いことを恐れ、1999年7月から法輪功に対して迫害を始めた。左秀雲さんとその兄は、真・善・忍の信仰を堅持したことで、たびたび中共の人員により連行・拘禁された。左秀雲さんはそれ以前に四度、中共の裁判所により不当に判決を受けており、かつて3年、6年、3年半、5年の刑を受けた。刑務所では残酷な迫害を受け、耐え難い苦しみを味わった。兄の左福生さんもまた、二度にわたり不当に労働教養を科され（1年半と2年2カ月）、その後さらに6年の刑を宣告され、福清刑務所で暴行を受けた。彼は6時間にわたって吊るされ、一方の目を失明した。兄妹二人とも不当に職を奪われ、離婚を強いられた。

　彼らの母親・周蓮英さんは、子どもたちが中共により不当に拘留・労働教養・判決を言い渡されたことで、精神的に深刻な打撃を受けた。さらに周蓮英さんは、刑務所の子どもたちへの面会の権利を奪われた。この八十代の高齢の女性は、2015年4月25日、2人の子どもを思い続けながらこの世を去った。

　現在、左秀雲さんは再び不当に判決を受けた。

　左秀雲さんが連行・不当判決を受けた経緯を簡単に述べると──

　消息によると、左秀雲さんは2024年5月21日、真相を伝える手紙を投函していた際に、ポスト付近で待ち伏せしていた警官に連行された。同日、福州市晋安区公安分局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の劉衛平が、数人の国保警の官および地域の関係者7〜8人を率いて、左秀雲さんの住居に侵入して家宅捜索を行った。左秀雲さんは兄の家に住んでおり、警察は兄の左福生さんのパソコンとプリンターまでも押収した。左福生さんは繰り返し、「左秀雲の部屋にあるパソコンとプリンターは私の私物だ」と言ったが、警察は聞き入れず、それらを奪っていった。

　ある国保の警官は、左秀雲さんの住居の下で、周囲の人々の前で60代の左秀雲さんを暴行し、重傷を負わせた。左秀雲さんの身長は一・五八メートル、体重はわずか三十五キロにも満たない。それにもかかわらず、警官は1人の高齢女性に対して暴力を振るった。その場には、他の国保の警官や社区関係者、そして派出所の警官・黄涌もいたが、誰一人として止めようとはしなかった。警官は左秀雲さんを連行し、福州市第二拘置所に拘禁した。健康診断の結果、左秀雲さんは暴行によって尿出血・腹部の内出血などの症状があることが確認された。

　左秀雲さんの兄は両目を失明しており、左秀雲さんの介護が必要であった。この状況を踏まえ、左秀雲さんの弁護士は関係法規に基づき、裁判所に対して兄の介護のため帰宅を許可するよう申請したが、裁判所はこれを認めなかった。

　2024年12月13日、閩清県裁判所は左秀雲さんに対して不当な裁判を行い、その後二度にわたり事件記録を補充捜査のために差し戻し、さらに三度も判決を延期した。左秀雲さんが不当に拘禁されて一年余りが過ぎた後、左秀雲さんに3年5カ月の不当判決が下された。左秀雲さんは控訴の意向を示している。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）