文／中國の大法弟子

　【明慧日本2025年11月10日】修煉を始めて以来、自分の嫉妬心が常に強いことに気づきました。その根源は自己執着と勝ち気な性格にあり、それゆえ嫉妬心が強いのです。この嫉妬心は生活のあらゆる面に現れてきます。

　数年前、最も顕著に現れた例を挙げますと、例えば、他人の夫婦関係が円満で家庭が和やかだと、自分には欠けているものがあるという言いようのない辛い感情が胸に湧いてきます。他人の子供が大法を学び、修煉し、出世していると、胸が詰まるような感覚に襲われます。これも他人が自分より優れていると感じ、自分が劣っていると思ったからです。たとえ身内の親戚や友人たちが自分より裕福で恵まれた生活を送っていても、心の中に居心地の悪い落ち着かない感覚が湧いてきます。修煉においても同様で、どの同修が自分より多く法を学び、より多くの、あるいは大きな功徳を積んでいるかを見ると、他人のことを喜ぶどころか、心の中に何かを失ったような感覚が生まれます。同世代で自分より若く美しく見える人に対しても、内心では納得いかない気持ちを抱いたり、能力が自分より高い人に対しても同様の感情を抱いたりします……

　この嫉妬心はすでに自然なものとなり、私自身も慣れきって気づかなくなっていました。数年前、三つのことを実践していた中、表向きは非常に精進しているように見え、常にトップに立ちたい、先頭に立ちたいと思っていましたが、その裏に隠れていたのは、勝ち負けにこだわる心と嫉妬心でした。

　ある時、師父に啓示を受けました。頭に「賢者を妬み、智者を嫉む」という言葉が浮かび、はっと驚きました。よく考えてみると、まさに嫉妬心であり、これを重視して修めるべきだと気づきました。また、師父が『轉法輪』で説かれた申公豹の物語をしばしば思い起こし、そこから悟ったのは、神が重視するのは人の能力の大きさではなく、その問題に対する心性の向上であり、宇宙の基準に符合して初めて行いに成果が生まれるということです。

　さらに宇宙の特性と仕組みが生命に与えるのは、善くあるほど、慈悲深くなるほど、無私になるほど、他者のためになるほど、生命はより素晴らしいものを得るのです！　しかし人間は「自我」という私心を手放せず、なかなか抜け出せないものです。法を正す修煉こそが私たちが成し遂げるべきことであり、必ず克服しなければならないものです。師父は、法を正す時期の修煉過程で、私たちを旧宇宙の根本特性である「利己心」すなわち「成・住・壊・滅」の循環から一歩一歩導いてくださっています。

　ここ数年、私は絶えずこの嫉妬心を浄化してきました。もうなくなった、薄れたと思っていました。ところがある日、夫に電話すると、彼が家族と夕食を食べているのが聞こえ、「遊びから帰ってきたばかりだ」と言うのを聞いて、すぐに心に少し不快で鬱々とした感情が湧きました。これまでならそのまま流していましたが、今回はすぐに内に向けて探そうと思い立ちました。実は心のどこかに違和感を感じていて、すぐに内に向けて探し、その気持ちを掴むべきだったのです。それが嫉妬心だと気づきました。以前ならすっと流してしまい、気にも留めません。この嫉妬心が非常に巧妙に潜んでおり、すぐに掴まなければ、つい気づかぬうちに流してしまうことに今になってようやく気づきました。

　振り返ってみると、ここ数年ずっと、内に向けて探し、浄化することを重視してきませんでした。今改めて考えると、多くの衝突の根源はこれによって引き起こされていたのでした。大陸の邪悪な党文化という汚れた環境の中で生活し、汚染され浸透していることに気づかず、人と人との関係は極めて複雑になり、人の思考も複雑で狡猾になったのです。人と人は心を開かず、中国の人はよく「人を防ぐ心は持たねばならない」と言いますが、誰もが心の中に防護壁を築き、自然と内輪もめが生まれます。これは私たち修煉者の間にも隔たりを生み、全体の力を抑制しているのです。

　中国人の強い嫉妬心は、旧勢力が作り出した邪党が法を正すことに強いた妨害と魔難なのです。新宇宙の基準に符合せず、宇宙の特性に背くものです。これを徹底的に取り除かなければなりません。

　私はこの観念を変え、他者のために生きる生命となることを望んでおります。他者の成功を心から喜び、常に自覚を促し、同時に法を正す時期の妨害の魔障を取り除くため正念を発する時間を延長し、一日も早く皆と心を一つにし、強豪な一体を形成して、より実効性ある法の実証と衆生を救い済度を成し遂げなければなりません。