　【明慧日本2025年12月7日】成都市の法輪功学習者・鐘芳瓊さんは、2024年7月7日、成都市大豊南派出所の警官に連行され、成都市留置場に不当に拘禁された後、起訴された。そして、今年11月18日、新都裁判所によって不当に懲役5年、罰金1万元（約21万円）の判決を言い渡された。鐘芳瓊さんは控訴を申し立てている。

　鐘芳瓊さんは1965年8月生まれで、現在60歳。元籍は四川省簡陽市雲竜鎮楊鳴村七社。19歳の時、彼女はわずか15元（約300円）を手にもって成都へ出て事業を始めた。数年後、鐘芳瓊さんは資産70万元（1400万円）を持つ個人輸送の会社を持った。商売が順調に進む一方で、年齢を重ねるにつれ、6歳から彼女を悩ませてきた右足の先天性血管腫がますます悪化した。1997年、華西医科大学の30人以上の専門家による合同診察の結果、「先天性大面海綿状血管腫」と認定され、世界的にも有効な治療法はないと診断された。

　1999年3月、鐘芳瓊さんは法輪大法を修煉し始め、わずか2カ月で血管腫は奇跡的に消滅し、彼女は新生を得た。彼女は心から喜び、法輪大法に限りない感謝の念を抱いた。

　1999年7月20日、中国共産党（以下、中共）が法輪功に対して残酷な迫害を開始した後、鐘芳瓊さんは何度も連行され、不当に拘禁された。一度の不当な労働教養と二度の不当な懲役により、合計11年間の拘束を受け、派出所、留置場、洗脳施設、労働教養所、刑務所で残酷な迫害を被った。

　2018年10月17日、成都市女子刑務所では、鐘芳瓊さんは「転向」を拒否したため、拘禁されて半年間、食事の際に箸すら与えられず、手で掴んで食べるしかなかった。10日間、普通の量の4分の1の食事しか与えられなかったこともあった。日用品を買う権利すら剥奪され、トイレでは他人が使用した汚れた紙を拾って使うしかなかった。トイレに行くことも厳しく制限された。

　毎日朝6時の起床後から夜10時まで、高さ約10cmの、直径約17cmの小さなプラスチック製の椅子に座ることを強制された。椅子に座る際も軍隊式の姿勢を強要され、時間が経つにつれて、臀部は椅子に当たって広範囲に潰瘍化し、膿とズボンが張り付いて、ズボンを脱ぐたびに激しい痛みに苦しんだ。

　鐘芳瓊さんは解放された後、簡陽市雲竜鎮陽明村七社にある弟の家に一時的に身を寄せていたが、様々な中共関係者から絶え間ない嫌がらせを受けた。

　2022年9月26日、成都市警察、簡陽市警察、雲竜鎮政府および派出所警察、コミュニティおよび村の幹部ら20人以上が、鐘芳瓊さんの一時滞在先に押し入り、不当に家宅捜索を行った。しかし、ほとんど何も見つからなかった。上級の役人は立ち去る際、下級の役人に対し、「彼女を監視しろ。家に監視カメラを設置しろ」と命令した。

　2023年4月26日、簡陽市雲竜鎮政府、総合管理弁公室、派出所、魚茶（ぎょちゃ）コミュニティなど十数人が、鐘芳瓊さんが一時滞在する雲竜鎮陽明村七社の弟の家へ嫌がらせにやってきた。

　2023年6月2日、4日、13日には、簡陽市雲竜鎮魚茶コミュニティの邪党書記である張虎や魚茶コミュニティ職員の胡建国らが、鐘芳瓊さんの弟に何度も電話をかけ、彼女を追い出して息子の家に住まわせるよう強要した。胡建国はさらに鐘芳瓊さんの息子にも電話で嫌がらせを行い、鐘芳瓊さんを追跡し、面会を要求した。雲竜鎮の総合管理局長の劉佳も彼女の息子に対し、「鐘芳瓊に毎日我々とビデオ通話をするよう伝えろ」と言った。

　鐘芳瓊さんは迫害を避けるため、弟の家にも、そして息子の家にも行くことができなくなり、家に帰れない放浪生活を送ることとなった。

　2024年7月7日、鐘芳瓊さんの家族は、鐘芳瓊さんが再度、大豊南派出所の警官に連行されたことを知った。鐘芳瓊さんは成都市留置場に不当に拘禁され、すでに8カ月以上が経過した。2024年7月16日、彼女が不当に逮捕を承認されたことが判明した。今年3月上旬には、鐘芳瓊さんが成都市新都区裁判所に不当に起訴されたことが確認された。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）