　【明慧日本2025年12月7日】私は当初、同修たちのように北京へ行って法を実証するという意気盛んな計画や行動はなく、生まれつき臆病で事なかれ主義でしたが、大法を堅く修める心は決して揺らぎませんでした。こうして私は、母に隠れて法を学びながら、こっそりと真相ステッカーを貼り、真相資料を配っていました。邪悪な迫害は私に修煉を放棄させることはできませんでしたが、人間の情が私を迷わせてしまいました。結婚適齢期になり、紆余曲折を経て、今の夫と出会いました。彼はとても良い人で、多くの人のように大法と聞くだけで敵対心を抱くようなことはなく、大法に対して正念を持っており、大法が迫害されていることを気に掛けてくれていました。その後、私は「成行きに従って」彼と結婚しました……。

　2008年の初夏、同修が届けてくれた大法の新しい経文を両手で捧げ持ち、師父の慈愛に満ちた父のような呼びかけの一句一句を目にした時、私の涙は止まりませんでした。「師父、不甲斐ない弟子がまた戻ってきました。慈悲深い師父、私を見捨てないでくださりありがとうございます」その時から、私は精進し着実に修める道を歩み始めました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――本文より抜粋

　　中国法会がまた始まりました。これは私が修煉を始めて以来、初めてペンを執って師父に長年の修煉の過程を報告し、同修と自分の修煉体験を交流しようと思ったしだいです。私は長年修煉しているものの極めて精進していない弟子であり、文章を書くのは得意ですが、自分の修煉があまりにも酷いものであると深く自覚していたため、これまで一度もペンを執ったことがありませんでした。今回の法会の荘厳さと神聖さを意識し、自分の修煉経歴を整理しようとペンを執ろうとした時、突然、師父に報告できるようなものが何一つないことに気づきました。その恥ずかしさから、私は突然、もっとしっかり修煉しなければ本当に駄目だと痛感しました。

　そこで、修煉の状態がどうであれ、師父に答案用紙を提出することに決め、同時に不足を探し、精進して着実に修めることを決意しました。

　一、大法を喜びの内に得て、幸福に修煉する

　私は1997年、仲の良い中学時代の同級生から大法を紹介され、喜びの内に大法を得ました。長年、無神論の教育を受けており、あらゆる気功を鼻で笑っていましたが、同級生から大法の紹介を聞いた時、なぜか好感を持ちました。その日『法輪功』の本を家に持ち帰り、数日で読み終えました。この功法は人に善に向かうよう教えるだけでなく、その理由も分かりやすく説明しており、本当に素晴らしいと感じました。神を装い、狂ったように金銭を貪るようなデタラメな気功とは全く違うと感じました。

　当時私は若く、人間社会のことで忙しかったため、そのままにしてしまいました。しかし、大法が良いという種はその瞬間に静かに植え付けられました。

　1998年、大法を学んでいる別の同級生と交流した際、彼が「俺はしっかり法を学ばなきゃいけない。この法は凄すぎる。君もしっかり修煉しなきゃだめだ！」と言いました。私はなぜか突然、本当に修煉の道を歩むべきだと感じました。それ以来、20歳だった私は正式に修煉を始めました。師範学校を卒業して就職した後、私は学法グループに参加し、同修たちと一緒に法を学び、煉功しました。

　1999年に迫害が始まるまでのこの1年間の修煉の中で、私は以前の怠惰で寝坊ばかりしていた悪い癖を改め、毎朝5時過ぎに起きて煉功場所での朝の煉功に参加し、その後急いで朝食をとって出勤しました。夜帰宅して夕食を済ませると、大法の本を持って学法グループに行きました。普段は学校で厳しく自分の心性を律し、真剣に授業を行い、クラスの全ての生徒に善をもって接しました。優秀で善良な子であれ、やんちゃな子であれ、心から彼らに良くしました。私はクラスで子供たちに洪法（法を広めること）し、人としての道理を教え、煉功も教えました。

　子供たちは皆、私のことが大好きでした。ある保護者会で、鄭さんという生徒の母親が特に興奮して私にこう言いました。「先生、うちの子は今学期とても変わりました。すごく聞き分けが良くなりました。先生が大法のことや人としての道理、親孝行について話してくれたと言っていました。これからはしっかり勉強して、もうお母さんを怒らせないと言っています。以前は私と父親が離婚したことで非常に敏感になり、よく癇癪を起していましたが、今はとても聞き分けが良くなりました。放課後家に帰ると宿題をして、手伝いをしてくれます」

　この1年間の平穏な個人修煉は、今思えばとても充実して幸福でした。法の理解はまだ浅く、修煉も始まったばかりでしたが、大法の素晴らしさは私の心に根付いていました。

　二、血の雨が降る中、肉親の情に揺さぶられながらも、大法を堅く修める

　情勢は急変し、1999年7月20日、江沢民の邪悪な政治ゴロつき集団が大法に対する残酷な迫害を開始しました。無数の大法弟子が帰る家を失い、無数の衆生が悲惨な毒害を受けました。私の母は、もう煉功してはいけないと厳しく言い、泣きながらオンドルに横たわり、食事もとらず、肉親の情を使って私を動揺させようとしました。

　私は「テレビで言っていることは本当じゃない。私たちの大法は自殺しろなんて言ったことは一度もないし、薬を飲むなと言ったことも一度もない。テレビは嘘を言っている」と言いました。当時私は新しい学習者で、同修たちとの交流も不足しており、北京へ行って法を実証するという考えは全くありませんでした。ただ大法が良いということ、テレビが中傷していることだけを知っていたので、誰が煉功を禁止しようと、私の心は動じませんでした。

　その間、村委員会が家に来たり、校長が家に来たりしましたが、ちょうど私は不在でした。母は怖がっていましたが、知恵を使って対応し、私の戸籍が村にないことを理由に村委員会の嫌がらせを免れました。校長も私の家が貧しいのを見て同情し、上級機関へ報告しませんでした。今思えば、もし当時迫害が深刻だったら、修煉の基礎が浅い私は耐えられなかったかもしれません。これは慈悲深く偉大な師父が、私の心性に基づいて密かに守ってくださったのだと思います。師父の密かなご加護がなければ、私は今日まで歩んでこられなかったでしょう。

　その後、同修たちとの交流を続ける中で、私は何かをすべきだと気づきました。そこで粘着シートを買い、マーカーで大法の真相を書き（当時は書き方がわからず、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」、「法輪大法は正法だ」や正法の口訣などを書いていました。後に正法の口訣を外に貼ってはいけないと知りました。昼休みの時間を利用して電柱や壁に貼りました。その後、真相資料が手に入ると、自転車で各家庭の門の外に配りました（後に、これは法に対して敬意を欠く行為だと悟り、ジッパー付きの袋に入れてから配るようにしました）。家族の視線から離れる機会があれば、法を実証することをしました。夜はこっそりと大法の本を取り出し、真剣に読みました。

　私は当初、同修たちのように北京へ行って法を実証という轟々たる壮挙はなく、生まれつき臆病で事なかれ主義でしたが、大法を堅く修める心は決して揺らぎませんでした。

　三、苦難の中から戻り、精進し着実に修める

　こうして私は、母に隠れて法を学びながら、ひっそりと真相ステッカーを貼り、真相資料を配っていました。邪悪な迫害は私に修煉を放棄させることはできませんでしたが、人間の情が私を迷わせてしまいました。

　あっという間に結婚適齢期になり、紆余曲折を経て、今の夫と出会いました。彼はとても良い人で、多くの人のように大法と聞くだけで敵対心を抱くようなことはなく、大法に対して正念を持っており、大法が迫害されていることを気にかけてくれました。その後、私は「成行きに従って」彼と結婚しました。

　常人の情に迷い、徐々に私は落ちていきました。法も学ばなくなり、真相ステッカーも貼らなくなり、常人の生活を送るようになりましたが、生活の中では依然として大法弟子の基準で自分を律していました。

　ある時、校長から区の政治協商会議の委員になるよう言われ、教育局へ行くと、法輪功学習者ではないこと、および大法に対して悪念を持った保証書を書く必要があると知らされました。法から離れて数年経っていましたが、大法の種は常に私の心の中にありました。私は突然これが師父による試練だと気づき、きっぱりと拒否し、バスに乗って家に帰りました。

　師父は、私が長年法から離れていても、法に対する正念がまだ残っているのをご覧になり、村のおばさん同修と偶然出会うように按排してくださいました。

　そして私は再び修煉の中に戻ることができました。それは2008年の初夏のことでした。同修が届けてくれた大法の新しい経文を両手で捧げ持ち、師父の慈愛に満ちた父のような呼びかけの一句一句を目にした時、私の涙は止まりませんでした。「師父、不甲斐ない弟子がまた戻ってきました。慈悲深い師父、私を見捨てないでくださりありがとうございます」

　その時から、私は精進して着実に修める道を歩み始めました。

　(一) 内に向けて探す

　修煉に戻った後、私は長年家を離れていた子供のように、一時も大法から離れたくないと思いました。学法グループに参加し、関門を乗り越えようとしている同修と一緒に法を学び、当時とても精進していると思われたグループを探して法を学びました。少しでも時間があれば、決して無駄にせず、大法の本を捧げ持って貪るように学びました。学べば学ぶほど好きになり、学べば学ぶほど理解が深まりました。

　その後、法を学ぶことの緊迫性に気づき、夏休みを利用して法の暗記（暗唱）を始めました。朝寝坊だった私が、朝6時の発正念を終えると『轉法輪』の暗記を始めました。最初は一段落を覚えるのに2時間かかりましたが、後には十数分で覚えられることもありました。師父の法理が私に層々と展開され、心性は急速に向上しました。その間、法の指導のもと、師父の慈悲なるご加護のもと、一つの関また一つの関を乗り越えていきました。

　1、ぶつかり合いを恐れる心を取り除き、冷静に謝る

　私は人間関係において、もめ事を極端に恐れていましたが、あいにく夫は短気な性格で、そのため私はよく彼と対立し、針と麦の穂先のように鋭くやり合っていました。学法が深まるにつれ、この心は取り除かなければならないと気づきました。しかし、取り除くのが少し不本意で、徹底的ではありませんでした。ある時、私に責任のない些細なことで夫がまた雷を落とし、屋根を吹き飛ばすかのような勢いで怒りました。私はすぐに我慢できなくなり、「なんて奴だ、言いがかりをつけるのが上手いな。それに、こんな些細なことでそこまでするか……」と思いました。私が憤慨して彼とやり合おうとした時、ふと気づきました。「違う、私は修煉者じゃないか。どうして彼と同じになれるだろうか！」と、しかし心の中の怒りはどうしても抑えられませんでした。

　私はこれが本当の私ではないと気づきました。本当の私はこんなものではありません。心の中で自分の名前を呼んで言いました。「〇〇、言い返さないと死ぬのか？　お前は修煉者になりたいのか、それとも常人でいたいのか？　自分で選びなさい」。私は自分に固く言い聞かせました。「私は修煉者になる。今日、この関門は必ず乗り越えなければならない。このもめ事を恐れる心は、必ず取り除かなければならない、断固として要らない」

　こうして何度も心の中で唱えていると、心がますます落ち着いていき、最後には完全に手放して、心から夫に言いました。「私と同じレベルにならないで、私が間違っていました。怒らないで、体に悪いから」、夫はすぐに口をつぐみ、叫ぶのをやめ、しばらく呆気にとられていましたが、驚いた様子で言いました。「どうしてお前は言い返さないんだ？　今日はどうして間違いを認めたんだ？　自分が間違っているとわかっているのか？」。私は、「わかっている。私にはたくさんの欠点があるから、これからは指摘してほしいの」と言いました。

　彼は少し理解できない様子でしたが、私は「私たちの師父は、内に向けて自分の心を探して修めるようにとおっしゃっています。トラブルを他人に押し付けてはいけない、そうしてこそ修煉者であり、そうしてこそ心性が向上するの」と言いました。

　夫は笑って、何も言わなくなりました。その後、夫との間で似たようなことが何度もありましたが、私はその都度、平穏に関を乗り越えました。不思議なことに、ある時、夫が怒った後、私が家事をしていると、夫の方から私に謝ってきました。「今日は怒るべきじゃなかった、俺が悪かった。俺もお前のように内に向けて探して、俺も向上しなきゃな！」。私たちは二人で楽しく笑いました。

　2、冷静に「第三者」に向き合う

　ある時、夫が夜勤で、翌朝帰宅したばかりの時、彼の携帯にショートメールが入りました。「旦那様、昨夜はよく眠れた？」。私は雷に打たれたようなショックを受け、涙がこぼれ落ちました。夫がどうしたのかと聞くので、「メールを見て」と言いました。彼は「これは誰だか全く知らない。誰かの間違いだ。信じないなら電話して問い詰めてやる」と言いました。私は「あなたが彼女と口裏を合わせているに決まってる、信じない！」と言って泣き続けました。夫は長い間私をなだめましたが、私は泣き止まず、「出て行って、一人になりたい」と言いました。彼は心配そうに「変な気を起こすなよ！」と言いましたが、私は「安心して、変な気は起こさないから」と言いました。

　その後、私はわざとその番号に電話をかけました。その女性は、妹が自分の携帯を使って彼氏に送ろうとして間違えたのだと言いました。私はもちろん信じず、また泣きました。泣いているうちに突然泣き止み、自分に「今日のこの事は本当かもしれないし、嘘かもしれない。もし本当だとして、〇〇（自分の名）、この事だけで修煉をやめるのか？　お前はこの修煉者になることを選ぶのか、それとも常人になるのか？」と言いました。

　そこで私は心を静めて『明慧週刊』を読み始めました。読んでいるうちに、先日ある同修が交流していた話を思い出しました。その同修の夫には確かに第三者（愛人）がおり、長年二重生活をしていました。しかしその同修は怨むどころか、逆に夫に「第三者も大変なのだから善く接するように」と言いました。後に彼女は、その「善」にはまだ「私（し）」の部分が隠されていると気づき、夫に対し、「やはりその不当な関係は早めに断つべきだ。それは第三者にとっても良くないし、夫自身にとっても良くない」と忠告しました。彼女の夫は同修の強大な善に深く心を打たれ、最終的にその不当な関係を断ち切り、家庭に戻り、大法修煉に入ってきました。

　私はこの同修の修煉体験を思い出し、自分の至らなさに顔が赤くなりました。心の中で密かに自分に言いました。「私は今日、ここから修めなければならない。堂々たる修煉者になろう」。私は涙を拭き、おびえている夫を呼び入れました。彼は私が何事もなかったかのように泣き止んでいるのを見て驚きました。私は落ち着いて率直に言いました。「もう大丈夫。今日のことが本当か嘘かはわからないし、悩みたくもない。もし嘘ならそれに越したことはないし、もし本当だとしても、私は怒らない。なぜなら私は修煉者だからです。全てには因縁関係があるのだから。もしこれが本当なら、あなたが自分の立場を認識することを望みます。あなたは夫であり、父親なのです。私はあなたが正しい選択をし、この件を適切に処理すると信じています」

　夫は呆気にとられていました。かつて常人だった頃、泣きわめいていた私が、このような事態にこれほど冷静に対処できるとは予想外だったようで、興奮して言いました。「妻よ、あなたはすごすぎる！　どうしてそんなに良い人なんだ！」。私はすぐに言いました。「私が良いんじゃなくて、この大法が素晴らしいのよ。考えてみて、大法がなければ、私がこの事に対してこんな風に対処できると思う？　こんなに簡単にあなたを許せると思う？」と。彼は心から頷いて言いました。「うん、この大法は本当に素晴らしい！」

　(二) 正念を発して人心を解体し、良い選択をすれば、人間社会の全ての仮相は消える

　修煉が深まるにつれ、次元が上がり、心性が向上していきました。ある時、私は師父の『二〇〇三年元宵節での説法』を学びました。最初は全く理解できませんでしたが、度重なる関門を乗り越える中で、師父の法に対する理解が深まりました。私が悟った私の次元における法理、それは関門を乗り越える際、人心と正念の前で、私たちが断固として人心を取り除き、確固として正念を選択し、大法の基準で自分を量ることができるかどうかを見ているのだということです。

　1、正念で嫉妬心、怨恨心を解体し、夫の正規雇用が解決

　私の夫は軍隊からの転業（除隊後の再就職）で現在の職場に来ましたが、ずっと正規雇用の枠（編制）がなく、ただの一般労働者でした。当時の正規雇用の枠は、邪党（共産党）政府によって1枠10万元で、その年に卒業してコネを使った大学生たちに売られていました。

　ある時期、邪党政府はこの復員軍人たちがこれ以上陳情に行かないようにするため、形式的な試験を通じて彼らの正規雇用の問題を解決しましたが、夫の職場への通知だけが忘れられていました。

　ずっと給料が上がり続ける中、夫の給料はいつも足踏み状態で、ますます少なく惨めに思え、私の心はどんどん不公平感でいっぱいになりました。夫に甲斐性がないと恨み、夫がこの件をしっかり追求しないと恨み、金を稼ぐ方法を知らないと恨み、家のことは何でも私が取り仕切らなければならないと恨みました。その後、それはますます激しくなり、毎日頭の中は彼の様々な悪いことばかりで、心は彼に対する軽蔑で満たされていました。

　長時間の学法によって、私は静かに変わり始めました。内に向けて探す過程で、これは名利を求める心が作用していると気づき、断固として人心に従ってはいけないと思いました。

　私は夫を責めてはいけないだけでなく、逆に彼に感謝しなければならないのです。ある夜、学法から帰宅した時、ふと気づきました。「夫は長年経済的な迫害を受けてきたけれど、これは彼の過ちではない。これは邪党の過ち。どうして私が彼を責めるの？　私は彼に同情すべきだ！」「夫は長年私の大法修煉を支持してくれた最も貴い生命だ。どうして彼を嫌うことができるの？　私のこれはどんな心？　そうだ、怨恨心、嫉妬心だ。私は要らない、私は修煉者だ、大法弟子らしくあるべきだ」と考えました。

　それ以来、怨恨心や嫉妬心がまた湧き上がってくるたびに、私は正念を発し、断固としてそれに従わず、それを取り除き、解体し、法に従うことを確固として選択しました。ある日、「夫の給料はどう考えても3000元はあるべきだ」という念が浮かびました。不思議なことが起きました。夫と職場の復員軍人たちが一緒に陳情に行き始めたのです。その過程で、私はもう夫を嫌ったり恨んだりせず、彼を励まし、肯定しました。彼は大きな自信を得て、十分な正念を持って邪党政府と理を尽くして争い、最終的に夫の給料は1000元余りから3000元に上がりました。

　その後、私は自分の正念がまだ不足していると気づきました。大法弟子の家の金は大法の資源であり、大法弟子が良い暮らしをすることは法の実証の一つです。なぜ他の人は5000元以上なのに彼は3000元なのか、彼も他人と同じであるべきであり、それだけでなく、かつて不足していた金銭も必ず補填されなければなりません。旧勢力の迫害を、私は断固として認めません。するとまた不思議なことが起きました。間もなく夫の給料は同級職と同じレベルまで上がり、一銭の差もなくなり、さらに長年の差額である20万元以上が全額一括で支給されました。

　私は大法の不思議さ、内に向けて探すことの不思議さ、正念の不思議さに深く感嘆しました。この時、私は師父の『二〇〇三年元宵節での説法』の中の一節について、少し悟りを得たように感じました。

　2、正念を発して闘争心と父娘の情を解体し、舅と婿が和睦する

　母が亡くなった後、父はずっと私たちと一緒に暮らしていました。父は短気で、周囲の人の一挙手一投足にとても敏感でした。時間が経つにつれ、どうしても小さな摩擦が生じるようになりました。

　ある時、夫が借家へ家具を運びに行った時のことです。表面的な原因は、父が夫に手袋を渡してはめるようにと言った際、夫が家具を運ぶのに忙しく、返事をした態度が不愛想だと父が感じ、すぐに我慢できなくなったことでした。父はすぐに家に戻り、私に向かって雷を落とし、婿のあらゆる欠点を嵐のように並べ立てました。電話をして一緒に作業していた夫の父親（私の舅）もろともすぐに呼び戻し、この件が解決しなければ済まさないという勢いでした。家に戻ると、父はいきなり平手打ちを夫に見舞いましたが、幸い夫は怒らず、父にどうしたのかと尋ねました。父は暴れ回るように怒鳴り散らし始めました。

　この光景を見て私は呆然とし、「これはどういうこと？　こんな些細なことでここまで？　何をするつもり？」と思いました。突然起きた理不尽なトラブルに、私は父の剣幕に怯えて泣き出し、どうしていいかわかりませんでした。

　私は「この出来事が突然現れたのは、きっと私に問題があるからだ。何の問題だろう？」。父のこの争う姿、目をむいて大声で叫ぶ場面を見て、ふと気づきました。「これは闘争心ではないか？　そしてこれは私の闘争心に対応しているのではないか？　普段、枕の中が豆だらけになる夢を見るのは、師父が私の心の中が『闘（豆と同音）』でいっぱいだと示唆されているのではないか？　これは邪悪な党文化ではないか？　だめだ、この闘争心は要らない！」と思いました。

　私の闘争心がいつまでも取り除かれないため、衆生にこのような振る舞いをさせ、衆生をこんなにも苦しめている、これはまさに私の一面の鏡ではないか？　そこで私は黙って心の中で正念を発し、自分の宇宙体系の空間場の闘争心と闘争心の業力場を解体しました。そしてまた、私と父の間にある父娘の情を見つけました。

　普段、夫が父の悪口を一つでも言おうものなら、私はすぐに反撃し、彼を説き伏せて黙らせるまでやめませんでした。そして私は同時に、自分の宇宙体系の空間場の父娘の情への執着を解体しました。しばらくすると、父が次第に冷静になり、突然、婿を殴ったことを後悔していると言い出し、さらに舅の前で婿に謝罪しました。夫は怒ることなく、笑って言いました。「お義父さん、大丈夫です。打たれても怒りませんよ」。舅も「自分の子供なんだから、一回くらい打っても大丈夫だ」と言いました。

　勢いよく押し寄せた家庭内のトラブルは、闘争心と父娘の情への執着を正念で解体する過程で、静かに解消されました。

　その後、私はふと思い出しました。以前起きたことも皆、私が内に向けて探し、その後、人心と大法の正念の間で正しい選択をしたからこそ、上手く関を乗り越えられたのではないか？　これこそまさに、私が師父の法の中で悟った「選択」という一層の法理ではないか？

　私は突然、醍醐味を味わったように感じました。それ以来、良くない念が浮かんでくるたびに、私は正念で解体し、断固としてそれを認めず、要らないとしました。私は正念を選択し、大法を選択し、あの汚い人心は断固として要りません。1カ月余り後、夫と父の対立は完全に消え、二人の仲は以前よりも良くなり、家庭の雰囲気はとても調和のとれたものになりました。

　また別の時、娘が子宮筋腫になり、何度も病院で検査や治療を受けましたが、最終的に私が内に向けて探し、自分の宇宙体系の空間場の色欲心を解体する正念を発し、断固としてそれを取り除き、要らないと選択し、確固として法に従いました。最終的に、色黒で太っていた娘は健康的で美しくなり、会う人誰もが変化の大きさに驚きました。これもまた、私が法の中で正しい選択をしたことがもたらした人間社会での変化ではないでしょうか？

　(三) 自分自身を最高の真相にする

　私は、師父の『北米での巡回説法』を学ぶことを通じて、真相を伝えることは大法弟子が必ず行わなければならない三つのことの一つであると認識し、必ず良く行おうと決心しました。

　絶えず法を学ぶ過程で、私は大法弟子自身が常人社会でどのように振る舞うかが、衆生の大法に対する評価に影響していると深く感じました。他の人は大法を理解しておらず、大法弟子自身の振る舞いを通じて大法を理解します。たとえ私たちが口で真相をどれほど上手に語っても、普段の行いが悪ければ、衆生に大法に対して悪い見方をさせ、衆生の救済に影響を与えてしまいます。

　2008年に修煉に戻った後、教師である私は、教育指導技術を熱心に研究し、自分の教育レベルを向上させると同時に、全ての子供の心に入り込み、一人の大法弟子としての広大な度量で全ての子供の成長に関心を持ちました。なぜなら、保護者は子供の成績が上がったか、自分の子供を大切にしてくれているかで教師の良し悪しを判断することを知っているからです。

　私は学年最下位のクラスを学年トップに導いた経験が何度もあり、さらに問題のある生徒たちを勤勉で向上心があり、感謝を知る礼儀正しい生徒に変えた経験もあり、生徒、保護者、教師、上司から高く評価されました。保護者たちは子供が私のクラスで学ぶことを誇りに思い、コネを使ってまで私のクラスに入れたがりました。地元の教育研究室の主任はかつて私を称賛して、「これほど多くの学校を回ったが、あなたのような教育指導思想には出会ったことがない」と言いました。校長も私を非常に重用し、評価してくれました。これにより、かつて私が修煉していることでいつも奇異な目で見ていたある年配の教師も、私に対して丁寧に接するようになりました。私は衆生に、大法弟子は敗北した臆病者や仕事のできない無能者ではなく、誰にも負けないエリートであることを認識させたかったのです。

　今の社会では、教師が生徒の保護者から贈り物を受け取るのは日常茶飯事であり、特に私が受け持つようなクラスでは、多くの保護者が権力を持っていたり、裕福だったりします。私は当初とても抵抗があり、大法弟子として断固として保護者からの贈り物を受け取りませんでしたが、恐れる心や懸念する心から、身分を明かして説明することができず、その結果、多くの保護者に理解されず、「謝礼金が足りないから嫌なのか」「うちの子に良くしてくれないのではないか」と疑われることさえありました。

　その後、私は自分が良い先生であることを衆生に実証するためではなく、大法を修煉しているからこそこのような高尚な道徳を持っているのだということを実証する時だと気づきました。

　私は贈り物や謝礼金を送ってきた保護者に手紙を書き、含みを持たせて婉曲に理由を説明し、私の人生の原則は「真実、善良、寛容、忍耐（真・善・忍の言い換え）」であることを伝え、品物やお金を返しました。保護者は当然、察してくれました。同時に、私はその子供たちに対してより一層愛情を注ぎ、保護者を安心させ、保護者たちは皆とても感動しました。

　あるヤクザのボスの息子は、かつて手に負えないほどやんちゃで、誰が見ても頭を抱えるような子でしたが、私のクラスに来てからは、厳しさと愛情を併せ持って接したことで、物分かりが良く勉強好きな子に変わり、期末試験では94.5点を取りました。母親は感謝の気持ちから、旧正月に私の子供へのお年玉だと言って2000元を送ってきました。そこで私はこの子の母親に手紙を書き、含みを持たせて私の処世の原則を伝え、お金を返しました。最終的に、このヤクザのボスは感動して「〇〇先生は最高の先生だ！」と言い、いつも自分の子を庇う彼が、先生を怒らせてはいけないと子供に命じました。その後、彼らはまたお金を持ってきましたが、仕方なく私は、高価な海南島の果物や本、服などを買ってその子供に返すことで保護者に報い、最後には非常に良い友人となりました。

　その後、私はこのように婉曲に真相を伝えるだけでは効果が十分ではなく、いつもまだ恐れる心、懸念する心、保護者に理解されないことへの恐れ、通報されることへの恐れが隠されていることに気づきました。私はこれらが非常に良くない心だと気づき、これらの汚い人心を取り除くことを決意しました。私は自分自身を、私の一言一行を最高の真相にするのです。そこで、再び保護者が贈り物や謝礼金を持ってきた時は、直接自分が大法修煉者であることを説明し、全面的に大法の真相を伝えるようにしました。

　ある時、クラスのある女の子の祖父が私の家に来て、ナッツ2箱と500元のギフトカードを置いていき、何も言わずに急いで帰ってしまいました。そこで私は彼女の保護者に真相の手紙を書き始めましたが、今回は心が動揺しました。「書くのはやめようか。子の父親は派出所の警官で、たしか所長か副所長だったはず。もし私を連行したらどうする？　もし今後私がその子の担任でなくなったら、嫌がらせに来るのでは？」「違う、何を恐れているの？　彼が所長だから何だと言うの？　ちょうど彼に真相を聞かせ、大法弟子の風格を見せる良い機会じゃないか。もし彼が真相を理解し、今後二度と大法弟子を迫害しなくなれば、どれほど素晴らしいことか！　それに彼は私の衆生なのだから、私を通報するはずがない。書こう、必ず書かなければならない。しかも、より全面的に、徹底的に書く必要がある」と考え直しました。

　そこで私は、法輪功とは何か、大法弟子がいかにして法を学び心を修めて良い人になるか、江沢民の邪悪な政治ゴロつき集団がいかにして「偽りの天安門焼身自殺」をでっち上げ法輪功に罪を着せたか、三退して平安を保つことから大法が世界に広がっている情勢まで、さらには大法弟子がなぜ命の危険や逮捕・暴行の危険を冒してまで世人に真相を伝えるのか、そして私が普段いかに厳しく大法の基準で自分を律しているかなどを書き、大法の件に関してはくれぐれも正しい選択をするよう善意を持って伝え、360度死角なしの真相全集を書き上げました。

　私は大法の力に満ちたこの真相の手紙を持ち、900元近くかけて買った子供用の服やカバンなどを持って、この子の母親の職場へ届けました。夜、母親からショートメールが届きました。私は今でも彼女の最初の一文をはっきりと覚えています。「先生、私は涙を流しながら、このお手紙を読み終えました。これが（迫害が）陰謀であることは知っています」

　続けて彼女は正義感あふれる言葉をたくさん述べ、私たち大法弟子への敬意を含みを持たせて表現してくれました。彼女の警察官である夫がこの手紙を見れば、同様に震撼し、邪念は解体されると私は信じています。私は自分の衆生が本当に救われたことに安堵と幸福を感じ、慈悲深く偉大な師父により一層感謝しました。なぜなら、私が衆生のために行ったこの僅かなことは、法に対して大海の一滴のようなものであり、私たちの師父が衆生を救うために、どれほどの心血を注がれたかは、常人の言葉では形容し難いものだからです。

　ここで説明しておきたいのですが、法から離れていた数年間、最初は厳しく真・善・忍に従って人として振る舞い、断固として保護者からの贈り物や謝礼金を受け取らないようにしていましたが、後には保護者に私が大法を学んでいると知られるのを恐れ、流れに任せて受け取るようになってしまいました。修煉に戻ったばかりの頃も、保護者に理解されないのを恐れて受け取ったことがありました。これらの贈り物や謝礼金は、後に一つ一つ返したものもありますが、忘れていたり、恐れる心、懸念する心、怠惰な心から返していないものもあります。ここで厳粛に師父にお詫び申し上げます。今後は断固としてこの面において、人心によって大法に泥を塗るようなことはいたしません。

　(四) 『洪吟』を暗唱し、外に出て口を開いて真相を伝える

　私は恐れる心、懸念する心がとても重く、特に真相を伝える面において、常人に理解されないこと、精神病だと言われること、通報されて捕まることを恐れていました。同時に私は人間社会において、知らない人と接するのが苦手で、教師であり表現能力に問題はないものの、どうしても口が開けませんでした。しかし、これは極めて大きな「私心」によるものだと分かっており、大量の学法を通じてこの関門を乗り越えようと何度も試みました。

　しかし、何度試みてもだめでした。毎回、家で十分に法を学び、自信満々で外に出るのですが、口が糊で貼り付けられたようになり、どうしても開きませんでした。そのたびに私はひどく落ち込み、心の中で自分を罵りました。「〇〇、お前はどうしてこんなに馬鹿なんだ、どうして口が開かないんだ、お前の口は何のためにあるんだ」。ひたすら自責の念に駆られましたが、毎回その後も同じ過ちを繰り返していました。

　このことで、私はどうしていいか分からず悩んでいました。同修は「外に出ただけで第一歩で、よくやったよ。それ（恐れる心）はあなたではないと否定しなさい」と励ましてくれました。しかしどうしても効果がなく、やはりその恐怖や懸念を自分自身だと思ってしまうのでした。

　ある時、私は『洪吟四』の暗記を試み始めました。当時は真相を伝えるためとは思っていませんでした。しかし、毎日数首の詩を暗記していくにつれ、頭の中の邪念がどんどん減り、正念が強くなっていきました。十数首まで暗記した時、突然心に慈悲が生じ、私心や衆生が災難に遭うことへの無関心さがなくなりました。

　その日、私は『洪吟四』を暗唱し終えると自然と家を出て、電動バイクに乗って真相を伝えに行きました。向こうから自転車に乗った80歳くらいの男性が来たので、私は自然に彼が買った白菜の値段を尋ね、その後心から彼に邪党組織からの脱退を勧めると、彼は快く承諾してくれました。

　あの心から慈悲が湧き出る状態は、今でも忘れられません。この成功体験により、私は大法の威力を深く感じました。法を暗記することで正念と慈悲に満たされ、衆生はその慈悲を感じて、自然と数分で脱退してくれたのです。

　その後、私は一人で伝えるだけでなく、車を持っている夫婦の同修や他の数人の同修と一緒に、市場を回って真相を伝えるようになりました。伝えれば伝えるほど伝えたくなり、伝えれば伝えるほど正念を持ち、伝えれば伝えるほど慈悲心が生まれました。

　調子が良い時は、2時間あまりで19人を三退させたこともあります。これはすべて慈悲深く偉大な師父のご加護によるものであり、師父のご加護がなければ、私はあの「私のために」という旧宇宙の特性を持った古い自分から抜け出すことはできなかったと分かっています。

　結び

　長年の修煉には得るものも失うものもありました。私が師父に報告したのは私が比較的良くできた部分だけであり、胸に手を当てて問えば、私にはまだ多くの不足があり、様々な人心が頻繁に現れ、多くの関門をうまく乗り越えられず、甚だしきに至っては非常にお粗末なこともありました。修煉においても良かったり悪かったりで、自分に対する要求が厳しくありません。

　特にここ数年、疫病の影響で様々な集計報告のため、やむを得ず再びスマートフォンを使い始めました。これが大変なことになり、旧勢力の罠にはまり、多くの時間、携帯電話に夢中になり、常人のショート動画を見て多くの時間を無駄にし、さらに恐ろしいことに精進し着実に修める意志が削がれ、学法が心に入らず、発正念で気が散り、煉功さえついていけなくなりました。

　ここで私は同修の皆さんに善意を持って注意を促したいと思います。携帯電話への依存は本当に断ち切らなければなりません。さもなければ、私たちの修煉は本当に台無しになってしまいます。その時になって、私たちのために全てを捧げてくださった慈悲深く偉大な師父に、私たちを苦しく待ち望んでいた衆生に、どの面下げて会わせることができるでしょうか。

　ここで私も師父に保証いたします。必ず携帯電話への依存を修め去り、背後にある安逸心、安楽な生活を求める心を取り除きます。同時に私は必ず師父のおっしゃる通りに三つのことを良く行い、精進して着実に修め、師父について家に帰ります。

　以上は個人の体得であり、法に符合しない点がありましたら、同修の皆様からの慈悲なるご指摘をお願いいたします。

　（明慧ネット第22回中国法会原稿）