文／韓国の大法弟子

　【明慧日本2025年12月9日】

　尊敬する師父、こんにちは！
　同修の皆さん、こんにちは！

　私は韓国の水原市で修煉している華僑（かきょう：中国国籍を持ったまま海外に居住する中国人）です。修煉の道を振り返ると、今日まで歩んでこられたのは、師父の幾度にもわたる慈悲深いご加護と加持のおかげであり、それなしには到底ここまで来られませんでした。道のりの中でつまずくことも多くありましたが、私が大法を第一位に置き、思考が法に合ったとき、必ず暗闇が晴れて光が差すような神奇を目にしてきました。偉大なる師父を讃え、大法を実証するために、この法会の機会をお借りして、修煉の中での私のささやかな体験と悟りを同修の皆さんと分かち合いたいと思います。不足な点がありましたら、どうか慈悲をもってご指摘ください。

　一、生きる意味を見つける

　私が17歳のとき、母が突発性の脳血栓を起こし、それ以来まるで別人のようになってしまいました。時には大笑いし、時には大泣きし、生活の自立はほぼ不可能となり、知能も幼児のように退行してしまいました。家族はあちこちからお金を借り、病院を巡り、民間療法にも頼りましたが、それでも母の病状の悪化を止めることができませんでした。

　生活に追われた父は、私が17歳のときロシアへ出稼ぎに行き、家には一日中泣き叫ぶ母と、小学4年生の弟、そして高校1年生だった私が残されました。こうして私は家族を支える「一家の主」となり、母と弟の世話をしながら学業をこなし、さらに家計のためにアルバイトや家庭教師をして収入を得なければなりませんでした。

　ある日の夜、学校を出ると土砂降りの雨でした。私はいつものように急いで家に帰り、母の夕食を準備しようと思っていました。しかし家に着くと、母がまたこっそり外へ出てしまっていました。私は雨の中を自転車に乗って、母が行きそうな場所を片っ端から探し回り、ようやく豆腐店の前で母を見つけました。やっとの思いで母を家に連れて帰ると、今度は弟が帰っておらず、また外に探しに行きました。こうしたことは私にとって日常茶飯事で、さらに私は「母がいつ突然亡くなるかもしれない」という恐怖の中で生きていました。夜寝るとき、母の気配が少しでも感じられないと、母の鼻に指を当てて呼吸があるかどうか確かめていました。

　私はよく「人は何のために生きるのだろう？　なぜこんなにも辛いのだろう？」と自問していました。教会にも行き、聖書も読みました。キリスト教徒の方々の優しさや助けには深く感謝しましたが、それはあくまで人間のレベルの話であり、私の心の根底にある疑問はどうしても消えませんでした。2001年末、答えが現れました。その頃、ある親戚が法輪功の信仰を守ったことで家を追われ、身を隠しながら我が家に辿り着きました。この親戚は法を得た経緯を語ってくれました。

　この親戚は、もともと強い無神論者で、神仏の存在など荒唐無稽だと思っていたと言います。しかしあるとき、彼女は別の空間からの声を聞くという、不思議な出来事を体験しました。その声の主は、自分が500年前の同じ家系の祖先であり、先祖が積んだ徳のおかげで、彼女のそばで守り導いてきたのだと言ったそうです。親戚はこの声を聞くことはできても、その姿を見ることはできませんでした。

　祖先の助けにより、親戚は数年間、人の運命を占うようになりました。来る人が何を尋ねても、祖先が答えを告げ、的中率があまりにも高かったため、次第に評判は遠くまで広がり、人々が夜明け前から列をつくって訪れるようになりました。この間に、この親戚の無神論は完全に覆されました。因果応報、宿命通、天目、附体、別空間の生命、殺された霊魂、元神、死後の行き先……多くのことを実際に体験し、書き切れないほどの事がありました。ある失踪者が見つかったのも、祖先の知らせによるものでした。

　当時、中国は気功ブームの最中で、親戚も身体が悪かったため何か気功を学びたいと考えていました。しかし祖先は「それはあなたの学ぶものではありません、まだ時期ではありません」と言って許しませんでした。ところが、1994年6月、親戚は街で一枚のチラシを受け取りました。そこには「法輪功の創始者・李洪志先生が8月に当地で講習会を開く」と書かれていました。親戚は「法輪功」という三文字を見た瞬間、強烈に学びたいと感じ、祖先に「これは学んでもいいのでしょうか？」と尋ねました。すると、祖先は次のように言いました。「あなたがこの世に生まれて生きてきた意味は、この法を得るためです。幾世にもわたって苦しみを味わってきたのも、この法のためです。私はあなたを導き、無神論を打ち破り、命を占わせてきたが、それはこの法を得させるためでした。あなた自身が修煉するだけでなく、周りの人にも伝えなさい。この家系の人々は皆、この法を得るために縁があって集まっているのです」

　こうして親戚は周囲の人々にこの知らせを伝え、その年、数10人が、師父の当地での講習会に参加することができました。そして親戚が法輪功の修煉に入った後、祖先は彼女のもとを離れました。去る前に祖先はこう伝えました。「もう占いをしてはならない。あなたを法輪功修煉へ導いたことで、私の役目は終わりました。最後に一つだけ言います。人が言うことを鵜呑みにしてはなりません。自分の頭をしっかり肩に載せなさい。修煉の道は荊棘（いばら：苦難）に満ちていますが、堅く歩み続ければ、必ず光明（こうみよう：明るく輝く光）な道が待っています」

　親戚がこれらを語ってくれたとき、私はまさに目が覚めるような衝撃を受けました。特に「この人生は法を得るために待ってきた」という言葉を聞いた瞬間、長年探し求めてきた答えがようやく目の前に現れたと感じました。そして2002年3月、当地の迫害が最も激しい時期でしたが、私は迷うことなく修煉の道を歩み始めました。

　２、弟は大法を得ました

　私が大法を得て学法を深めていくにつれ、大法の尊さと、修煉の機縁の得がたさを次第に理解するようになりました。私はずっと弟にも修煉してほしいと勧めてきましたが、弟はいつもただ笑って「姉さんがしっかり修煉していればいいよ」と言うだけでした。

　2005年11月のある日、私は非常に鮮明な夢を見ました。夢の中で弟の骨の内部が真っ黒になっており、陰気に包まれたような暗い場に覆われていました。その時、誰かの声が聞こえました。「あなたの弟は骨がんになっており、余命は3カ月。しかし家族が真剣に修煉しているため、一つチャンスを与えます。この3カ月の間に彼が心から修煉できれば、希望があります」

　あまりにもはっきりした声だったため、私は夢の中で大声で泣き叫び、弟の名前を呼び、その声の方向に向かって3回頭を下げました。そこで目が覚めました。目覚めてもなお泣き続け、しばらく心が落ち着きませんでした。

　私は、弟に最近体調はどうかと尋ねました。すると弟は「最近、全身の骨が痛くてつらい。痛みで力が抜けるし、たまに痛みで眠れない。でも心配かけたくなくて、ずっと黙っていた」と言いました。

　私は夢の内容を弟に話すと、弟も驚きました。当時、弟は高校3年生で、数カ月後には大学入試がありました。毎晩の自習が終わって家に帰るのは夜10時。それから宿題や復習をするので、学法や煉功の時間など取れるはずもありません。そこで弟は担任の先生に「夜の自習には参加せず、自宅で自習します」と伝えました。

　その後の数カ月、毎晩弟は帰宅すると、私たちと一緒に『轉法輪』を一講を学び、続いて第１〜第五功法を煉功しました。特に第五套功法の時は、痛みによって汗が滝のように流れ、全身がびしょ濡れになっても、弟はずっと耐えて続けました。

　弟は英語がいつも苦手で「どうしても覚えられない」と言っていました。ところが修煉を始めてからは、夜の自習にも行かず、塾にも通わなかったのに、成績が急上昇し、まるで頭が開いたようでした。「英単語がそのまま頭に飛び込んでくるみたいで、しっかり覚えられる」と弟は言いました。大学入試前の最後の模擬試験では、高校生活で最高の成績を取り、担任の先生は弟が個人レッスンを受けているのだと思い込んでいました。

　しかし、入試が近づくと妨害も多くなりました。私は弟の夢を何度も見ました。ある時は、公園裏山に埋められている弟を見たり、またある時は「寿命が尽きたから大学へ行く資格がない」と言われて学校から追い出される夢も見ました。入試当日、母は誤って弟の眼鏡を壊してしまいました。初日の試験後、弟は「よくできなかった。頭がぼんやりして、妨害がひどかった」と落ち込んでいました。

　私は弟に「あなたの命は師父がくださったもので、師父が伸ばしてくださった命なんですよ。幸運が足りなければ師父がくださいます。すべては師父がお決めになることです。私たちがすべきことは、全部を師父にお任せして、他のいかなる按排も認めないことです」と言い、一緒に学法し、煉功しました。

　2日目の試験の間、私は近くの静かなネットカフェで発正念を続けました。弟の実力の発揮を妨害するすべての邪悪を取り除き、弟が大学へ進むのは、将来、より良く法を実証し、衆生を救うために必要な知識を身につけるためだと強く念じました。すると弟は残りの科目で驚くほどの実力を発揮し、過去最高の成績を納めました。そして志望大学に、4年間学費全額免除、さらに毎月の生活費支給付きで合格しました。そうでなかったら、当時の我が家の経済状況では、大学に入れても学費を払うことは到底不可能でした。合格できても通えませんでした。

　絶望に見える状況下でも、何も持っていないように見えても、師父を信じ、法を信じ、すべてを師父にお任せすれば、必ず道は開ける。すべての決定権は師父にあるからです。

　（続く）