　【明慧日本2025年12月14日】フィンランドのヘルシンキで「法輪大法修煉体験交流会」が12月7日、開催された。法会では14人の学習者が発表し、貴重な修煉体験を共有した。異なる言語の学習者が交流の内容が理解できるように、中国語・フィンランド語・英語・ベトナム語の同時通訳を行われた。

　発表者は、それぞれが法を学んだあとどのように試練を乗り越えたか、トラブルの中でどのように内に向かって探し自分を修めたか、また仕事・生活・法輪大法プロジェクトにおいて真・善・忍の原則に従い、言行を正し、さまざまな機会を用いてより多くの縁のある人々に迫害の実態を伝えたことなどを語った。

2025年フィンランド法会で修煉体験を発表する学習者

　共産党文化を取り除き、真に着実に修め法を正す時期の大法弟子になる

　学習者のジャンさんは、修煉の中で自身に存在する共産党文化を見つけ、取り除いた体験を共有した。「法を得る前の私は、人生に疲れ、落ち込み、失望していて、どんなに努力しても他人に追いつけないと感じていました。法を得た当初はとても嬉しくて、大法を修煉すれば、もう名利を求めて苦労しなくて済む、修煉していれば自然と欲しいものが手に入ると思っていました。権力や利益への執着は、自分の利己心に動かされ、さらに共産党文化によって強化され、まさにこれが私の根本的な執着でした」

　長年修煉しているにもかかわらず、これらの執着は本当に放下していなかったという。「私は大法を自分の地位を高める、自分を円満成就させるための道具としていました。修煉環境の中でも、有名な大法プロジェクトに参加することを望み『自分は重要な存在』だと見せたかったのです。自分が印象づけたい人にいったん好印象を与えると、実務をこなす意欲を失い、実際の作業は他の人に押しつけてしまいました。最初は熱心でも、最後まで続けることができなかったのは、すべての動機が名と利のためだったからです」

　「法会の文章を書きながら、私は自分の中にまだ完璧を求める心、面子を気にする心、顕示心、より奥深く書こうとする心、そして早く成果を得ようとする心、および『大きな執着」『根本的執着』を見つけて一気に問題を解決したいという心があることに気づきました」

　「最終的に、これらの心を放下し、自分が悟ったことを大小にかかわらずそのまま書き出しました。修煉とは、日々のごく細かなところに現れるものなのだと分かったのです。そして、師父のご啓示の中で、ついに私は共産党文化という問題を見つけ、今後どのように歩むべきかを理解しました。私にとってこれは大きな突破でした。法会の文章を書くこと自体が神聖な修煉のプロセスであり、師父が弟子に与えてくださった貴重な向上の機会なのです」

　「万全に準備できてから行動する」という観念を放下する

　趙さんは、トゥルク市で迫害の実態を伝えたときの体験を分かち合った。その時はちょうど北ヨーロッパ法会の期間であり、多くの学習者がスウェーデンに集まった。趙さんは2人の学習者と共にトゥルクへ迫害の実態を伝えることになったが、出発前夜になって、主催側へのブース申請をしていなかったことに気づいた。それでも3人は、予定どおり出発することを決めた。

　到着後、3人はイベントエリアの端に空いている場所を見つけ、署名の資料配布の準備をした。ちょうど近くで3人の警備員が話しており、そのうちの1人が主催側のスタッフに連絡してくれた。ほどなくして、学習者は一つの場所へ案内された。それは本来誰かが申請していたものの来場しなかったブースのようで、テントを二張り設置できるほど十分な広さがあり、まるで最初から3人のために取っておいてくれたかのようだった。

　資料料を配っている最中、趙さんの心に深く残った場面があった。「私は資料を受け取りに来た人に手渡していた時、目の前に1人の女性が静かに立っていることに気づきました。なぜそこに立ったまま動かないのか分からずにいましたが、資料を受け取る人たちが離れたあと、その静かに待っていた女性がこちらへ歩いて来たのです。実はその女性は、資料を受け取るために待っていたのです！　他の学習者にとっては普通のことかもしれませんが、私にとっては初めての出来事でした。資料を配って4年になりますが、私の資料を受け取るために並んで待つ人が現れたのは初めてでした。私は悟りました。『心を込めて行えば、師父が縁のある人を私のもとへ導いてくださるのです』。その時、私は『今日ここに来たことは無駄ではなかった』と分かったのです。実際、衆生はみな救われるのを待っているのです」

　趙さんはさらにこのように分かち合った。「私は何かをする前に、できる限り十分な準備をしないと行動しないので、準備が整っていなければ『無謀』だと思っているほどでした。この観念に何十年も左右されてきたのです。ところが今回のトゥルク行きは、まったく準備がない状態だったにもかかわらず、想像を超えるほど順調でした。事前にブース申請をしていなかったのに、スタッフの方が、申請しても必ずしも取れるとは限らないような場所を用意してくれました。さらに、私たち3人は言葉が通じない部分もあったのに、協力はとてもスムーズで、意見の違いもなく、責め合うこともなく、不愉快なことも一切なく、すべてがとても穏やかでした。そして人を救う効果もとても良かったのです」

　仕事の中で「真・善・忍」に基づいて自分の言行を正す

　フィンランドの学習者トミさんは、職場でどのように「真・善・忍」の原則に従って自分を律したかを共有した。「会社が組織再編を進めていて、多くの人が不安や緊張を感じていました。私たちの部署のリーダーでさえ、朝会で不満や無力感をあらわにしていました。皆が薄氷を踏むような思いで、不安と愚痴が満ちていました。すると突然、上司が私を見て、『お前、まだ笑ってるのか！？』と大声で言ったのです。皆がこちらを見るので、私は『このことでは悩んでいません』と言うしかありませんでした。法輪功を修煉しているので、どんな状況でもできるだけ『忍』と『善』を保つようにしていると説明しました」

　この日、トミさんは自然な形で数人の同僚に、法輪功がどのように心性を高めるかを紹介することができた。同僚らは驚くほど真剣に耳を傾けてくれたという。その後、同僚たちのトミさんへの接し方はとても友好的になった。

　午後、4人用のオフィスが3人用の部屋に縮小されるという知らせが入り、全員から不満が高まりました。そこで私は、自ら共用PCエリアへ移ることを申し出ました。「同僚たちは驚きました。誰も既得権益を手放そうとはしなかったからです。何人かは『共用エリアを独り占めしたいのか』と聞いてきました。私は、固定の場所は占有せず、空いている時だけ使うことにしました。その後、私は共用エリアを掃除し、自分の物を移動しました。すると二つ分の棚が空き、雑然としていた部屋全体がすっきりしました。上司もマネージャーもその変化をとても喜んでくれました。もし私が修煉者でなければ、きっと他の人と同じように争っていたと思います」

　内に向けて探し　心の容量を広げる

　学習者のタオさんは、2024年にフランス・モンペリエで神韻のチラシ配布をサポートした体験を分かち合った。学習者との協力の中で、自分の中にある「疑い」「評価する心」「心の狭さ」を見つけたという。

　タオさんはこう語っている。「私は心の中で、他の人にいくつかの『基準』を設けていて、その条件を満たす人だけが私の輪の中に入る価値があり、時間と精力をかけるに値すると考えていました。これは無条件の慈悲でしょうか？　もちろん答えはノーです。私は、自分の心の容量を広げなければならないと気づきました。自分で設けていたその『基準』こそが、自分の心量を制限していたのです」

　タオさんは続けて語った。「修煉を続ける中で、私はますます実感しています。中国の伝統文化において、謙虚さが女性にとって最も重要な美徳の一つです。『海は川を容れ、広大は包容力にある』と言う諺があります。海は最も低い場所にあり、河を容れることができ、大小に関わらず謙虚に河をことができるからです」

　これは、海が低い位置にあるため、広大であるように人の心も謙虚であれば、善悪や美醜を問わず、慈悲の心で包み込むことができます。、謙虚の心は自我や倣慢に執着しません。これらの執着を放下したとき、より深く心を開き、生命は真に慈悲に満ち溢れることができるのです」

法会終了後、一部の学習者は記念写真を撮り、慈悲で偉大なる師父へ感謝と敬意を表した

　現地時間の午後4時、2025年フィンランド法会は円満に終了した。