　【明慧日本2025年12月15日】安徽省阜陽市の法輪功学習者（以下、学習者）・範文芳さん（女性）は、2022年7月に警官に身柄を拘束された後、不当に懲役5年の判決を受け、安徽省女子刑務所第11監区に不当に拘禁された。昨年10月、範さんは迫害により自力で直立歩行が不能となり、全ての歯を失い、流動食を摂ることでしか命を維持できない状態にあると伝えられた。さらに最近、刑務所側が範さんに不明な薬物を注射したため、彼女が精神錯乱を起こし、人の認識不可能にとなったと報じられた。詳細は調査中である。

　範さんは約70歳で、元は阜陽市潁州区文峰社区病院の産婦人科医だった。範さんは法輪大法を修煉し始めてからは、「真・善・忍」の基準に従って善人であろうと努め、心身ともに恩恵を受けた。1999年7月に中国共産党（以下、中共）が法輪功に対する迫害を開始すると、範さんは大法の修煉を堅持したとして、中共による残酷な迫害に遭った。彼女はこれまでに何度も留置場に不当に拘束され、2回洗脳班に連行され迫害を受け、3回不当な労働教養処分、そして3回不当な懲役刑（7年、5年、5年）の判決を受けた。刑務所では凄惨な拷問に遭い、九死に一生を得た経験を持つ。範さんが中共の邪悪な党によって不当に労働教養・判刑を受けた累計期間は、20年に及ぶ。

　2000年以降、範さんは3度不当に労動教養教処分を受け、安徽省女子労働教養所や宣城市南湖労働教養所などに連行され、その間に吊るし上げ、縛り上げ、残酷な灌食などの残忍な拷問を受けた。

　2000年3月、範さんは合肥女子労働教養所に連行された。彼女は断食で迫害に抗議したため、警官は6、7人の受刑者に指示し、彼女に対し何度も残酷な灌食を行った。悪質な受刑者らは、範さんの髪の毛を大量に引き抜き、耳や鼻を何度も引き裂いて出血させ、金属製のスプーンで唇、口腔内、舌、喉をこじ開けて傷つけた。範さんは痩せ衰え、瀕死の状態にまで傷つけられたため、労働教養所は2001年3月、ようやく彼女を帰宅させた。2001年3月、範さんの身体がまだ回復していないうちに、阜陽市「610弁公室」の警官により再び合肥女子労働教養所に連行された。範さんは再び断食で迫害に抗議し続け、再び瀕死の状態にまで追い込まれた。半年後、彼女は担架で家に運ばれて帰ったが、その際、夫は労働教養所から数千元もの医療費を恐喝された。

　2002年の旧正月初日、学法と煉功を堅持した後ようやく立てるようになった範さんは、再び阜陽市の警官に連行され、合肥女子労働教養所に拘禁された。この間も、範さんは断食を続け、労働に参加しなかった。刑務官は4人の受刑者を派遣して彼女を24時間監視させ、睡眠を許さず、煉功も許さなかった。彼女を頭から足まで縄や帯でベッドに縛り付け、24時間緩めず、点滴の管も鼻から抜かなかった。範さんは再び、息も絶え絶えになるまで拷問され、労働教養所は仕方なく彼女を担架に乗せて家に帰した。

　2002年9月のある日、警官は再び範さんを連行し、阜南留置場に拘留した。この間、彼女は灌食などの拷問による迫害を受け、骨と皮になり、低血糖、電解質異常を呈し……瀕死の状態になってようやく家に送り返された。しかし、わずか1日後、警官はまた彼女を連行し、潁上留置場で30日以上にわたり破壊的な迫害を加えた。この間、範さんは何度も灌食の拷問に遭い、ついに生命の危機に瀕したため、警官は仕方なく彼女を家に帰すこととなった。2003年5月25日、範さんは再び阜陽市公安局の警官に連行され、翌日、警官によって頭から布を被せられ目隠しをされ、秘密裏に臨泉県留置場に連行され、6カ月以上にわたって迫害された。範さんは断食で迫害に抗議したため、再び残忍な灌食に遭った。数人の受刑者が彼女を押さえつけ、約一尺（約33センチ）のステンレス製モンキーレンチを2本使って彼女の口をこじ開け、喉の奥まで無理に差し込んだ。範さんは激しい苦痛にのたうち回り、必死にもがいたため、彼女の髪の毛は大量に引き抜かれ、耳や鼻は引き裂かれて出血し、歯は次々に8本も折られ、残りの歯はすべてぐらぐらになり、物を噛むことができなくなった。唇、口角、口腔内、舌はレンチでこじ開けられて血肉が混じってただれ、血が滴り落ちる凄惨な状況となった。時には、拷問により失禁し、人事不省することもあった。さらに、悪党たちは彼女に唐辛子水や、不明な薬物が混ぜられた粉ミルクなどを灌食した。ある時には、警官は強制的に彼女の服を脱がせて残酷な灌食を強行し、悪人たちは彼女を拷問しながら侮辱した。範さんは生活が自力で送れないほどに破壊され、常に生命の危険にさらされた。

　2002年12月、範さんを含む十数人の学習者が、真相資料を制作したとして警官に身柄を拘束され、阜陽第一留置場に不当に拘禁された。1年後の2003年12月3日、阜陽市潁州区裁判所により不当に懲役3年から8年の判決を受け、範さんは懲役7年を不当に言い渡された。

　安徽省第3刑務所第9監区において、範さんは信仰を捨てることを拒否し、断食で迫害に抗議した。看守は彼女に強制的に灌食を行い、すべての歯を打ち砕き、吊り上げ手錠、拘束衣の着用、暴行などのあらゆる拷問を日常的に実施した。範さんは瀕死の状態にまで迫害され、刑務所内で数年間麻痺して寝たきりとなった。刑務所は外部に対して、範さんは既に死亡したと触れ回った。2010年6月、範さんは安徽省第三刑務所から自宅に戻ったが、法輪大法の修煉を通して、再び元気になった。

　2013年11月24日、範さんは自転車で阜陽市安居工程団地の西門近くの診療所を通りかかった際、110番パトロール中の警官に呼び止められ、バッグの中の真相資料を見つけられたことで、阜陽市潁州区国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）に身柄を拘束された。彼女は再び地元の裁判所により不当に懲役5年の判決を受け、再び安徽省女子刑務所に連行された。彼女はいわゆる「転向」を拒否したため、刑務所内で侮辱、虐待、拷問を徹底的に受けた。

　2022年7月のある日、範さんは路上で警官に身柄を拘束され、阜陽市女子留置場に拘禁された。今回も彼女は地元の裁判所により不当に懲役5年の判決を受け、安徽省女子刑務所の集中訓練隊に連行された。範さんは「転向」せず、中国共産党の体制を賛美する歌も歌わず、刑務所の規則も暗唱しなかったため、看守に指示された受刑者集団による集団暴行を受けた。受刑者らは範さんを地面に打ち倒し、拳と足で殴り蹴りつけ、床を拭くのに使った汚れた雑巾で彼女の口を塞いで叫べないようにした。また、範さんの上に乗っかって、平手打ちをしたり、髪の毛を掴んだりした。受刑者らはさらに、範さんの腕を抱え上げて地面を引きずり回したため、彼女の尻と踵がただれてしまった。範さんは、この迫害により自力で直立歩行が不能となり、歯は全てないため、流動食を摂ることで命を維持している。その後、範さんは第11監区に不当に拘禁された。

拷問の実演：不明薬物の注射

　最近、刑務所側が範さんに対する迫害をさらにエスカレートさせ、不明な薬物を注射したため、元々意識がはっきりしていた範さんは、表情がぼんやりとし、精神が錯乱し、人の認識ができない状態になっていることが分かった。主要な迫害者として、刑務所の職員、魏某が関与していると伝えられている。