【明慧日本2025年12月17日】国際人権デーに際し、ドイツのハンブルク、デュッセルドルフ、ミュンヘンなど複数の都市で、法輪功学者（以下、学習者）が集会やイベントを行った。法輪功の理念である「真・善・忍」に沿って修煉する学習者に対する中国共産党（以下、中共）の迫害の実態を訴えた。また、社会全体に関心と声援を呼びかけることで、協力して中共による迫害を終わらせること、そして中国の人々が一日も早く中共による支配と束縛から解放されることを願った。

12月10日、ドイツ南部ミュンヘンの中国総領事館前で集会を行い、中国共産党による法輪功迫害の停止を呼びかけた

ミュンヘンの中国総領事館前で、通行人が署名し、法輪功学習者の迫害反対を支持した。

12月10日、ドイツ西部デュッセルドルフの中国総領事館前でイベントを行った。写真は、学習者が中国共産党の迫害によって死亡した学習者や親族の写真を手にしている様子

12月10日、ドイツ北部ハンブルク市庁舎前で学習者が活動を行い、中国共産党による法輪功迫害の罪悪を告発した

　「このようなことが二度と起こらないことを願っています」

　12月10日、ドイツ南部最大の都市ミュンヘンにある中国総領事館前で学習者が静かに座禅をしていた。そこへドイツ人女性のアニタさんが自転車を押しながら近づいてきた。アニタさんは、これまでにも何度かここで学習者が活動しているのを見かけており、今日は一体何が起きているのかを知りたくて来たと話した。

　学習者がアニタさんに、中共による26年にわたる法輪功迫害の真相や、法輪功学習者に対する生体臓器摘出という犯罪について伝えると、彼女はすぐに迫害を止めるための署名に応じた。アニタさんは次のようにも語った「強制的な臓器摘出や法輪功への迫害など、このようなことが人に対して行われることを望みません。私はただ平和を願い、皆が互いに理解し合えることを願っています」

　中共が人々に「真・善・忍」に沿って修煉することを許していない、という事実を聞き、アニタさんは「それは良くありません。そのようなやり方に賛成する人はいないでしょう。この状況は終わらせなければなりません」と述べた。さらに彼女は、中国の人々に対して心から次のように願った。「すべてが順調に進み、幸せでありますように。誰もがこれからも普通に生活を続けられ、このような出来事が二度と起こらないことを願っています」

　「私は全ての命を大切に思い、中国の人々を助けたいと思っています」

　ミュンヘンの中国総領事館前で功法をする学習者のシルケさん（左端）

　ドイツ人学習者のシルケさんは次のように語った。「私は長年法輪功を修煉しており、よく中国総領事館前に来て抗議活動に参加しています。ここでは、中共による迫害に反対する立場を効果的に表明でき、より多くの人に私たちの存在を知ってもらうことができます。だからこそ、続けていくべきだと思います」

　では、なぜ中国で起きている迫害が、一人のドイツ人である彼女の心を強く打つのでしょうか。シルケさんはこう説明した。「私自身も法輪功の修煉者だからです。これらの出来事は、私にとって他人事ではありません。私はすべての命を大切に思い、皆に幸せに生きてほしいと願っています。特に中国の人々です。彼らは多くの点で中共に欺かれています。だから私は彼らを助けたいのです。もし私自身が迫害を受けていて、誰かが助けてくれるなら、とても感謝すると思います」

　中共が法輪功への迫害を始める前から、シルケさんはすでに修煉を始めていた。彼女は、法輪功が提唱する「真・善・忍」の理念こそが、自分が「一生探し求めてきた答え」だと考えています。彼女は次のように語った。「実際、私はずっと真理を求め、歩むべき道や信仰を探してきました。私は常に神の存在を信じており、私たちの肉眼では見ることのできない世界の向こうに、さらに多くのものが存在すると信じています」

　さらにシルケさんはこう付け加えた。「私は人間の善良さ、仁愛、そして慈悲を信じています。私たち西洋人にはキリスト教的な背景があり、仁愛はキリスト教の核心的な理念です。私はこの慈悲の道を歩み続けてきた結果、法輪大法に出会いました」

　現在もなお、多くの中国人が中共の撒く虚偽の宣伝を信じており、同党は海外においても法輪功への中傷をさらに強めています。法輪功学習者として、シルケさんは自分には中共の虚偽の宣伝を信じている中国人を助ける責任があると考え、真実の情報に触れる機会を持ってほしいと語った。「中国の人たちが皆、チラシや資料を手に取ったり、私たちの活動を目にしたりして、勇気を持って私たちと接してくれることを願っています」。彼女はまた、現在では法輪功について知ろうとする中国人がますます増えているとも述べた。

　シルケさんは旧東ドイツの例を挙げた。「かつて私たちも、ベルリンの壁は永遠に崩れないと思っていました。しかし今では、旧東ドイツの人々はとても明確に真実を認識しています。彼らは二度と自由を失いたくありません。なぜなら、共産党の統治を実際の経験として知っているからです」。シルケさんは、中国の人々も中共の悪行を理解していると考えている。特に文化大革命やさまざまな政治運動を経験した高齢者は、そのことをよく知っているはずだと考えている。「彼らは分かってはいますが、消極的な状態から一歩踏み出すためには、もう少し後押しが必要なのかもしれません」

　シルケさんは、中国の人々がいずれ必ず目覚め、中共の邪悪さを見抜くと信じている。そして、できるだけ早く同党の束縛から解放されてほしいと願っている。「自分たちの国の中でそのことに気づき、勇気を持って立ち上がり、共産主義の侵食から、本来彼らのものである伝統的な中国を取り戻してほしいのです」