文／遼寧省の大法弟子

　【明慧日本2025年12月18日】私は「70年代生まれ」で、1995年に大法を修煉し始めました。30年にわたる修煉の道のりで、数えきれないほど大法の奇跡と師父の偉大さを目の当たりにしてきました。今日は、修煉の中で得た学法への理解を同修の皆さんと分かち合いたいと思います。

　実は、どの同修もこれまで大小さまざまな関や難を乗り越えてきました。それぞれの生命の源、特徴、業力の大きさなどが異なるため、複雑に絡み合った修煉状況が生じているのです。ある同修は非常に困難な道を歩み、ある同修は歩むほどに安定し軽やかになりましたが、多くの同修が邪悪に命を奪われ、大きな損失をもたらしました。

　これらの関や難は、本当にそれほど巨大で越えがたいものなのでしょうか？　実はそうではありません。師父はすでに法の中で答えを示しておられます。「法理はあなたのすべての問題を解決することができます」（『スイス法会での説法』）、「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」（『精進要旨二』「妨害を排除せよ」）

　以上の講法から、答えは自明であると考えます。法は私たちのあらゆる問題を解決できるのです。言い換えれば、自ら法を学ぶことに問題が生じ、法を十分に学べず、学法の方法を知らず、法を得られなかったために、邪悪な生命に隙をつかれ、関や難が大きくなり、関や難を突破する難易度が上がったのです。

　一部の同修はこの見解に同意しないかもしれません。深刻な迫害を受けている同修の中には、法を学ぶことに非常に積極的で、毎日学び続け、学ぶ量も非常に多く、三つのことを怠らず、一見すると精進しているように見える者も多くいます。しかし、こうした同修と学法の問題について深く話し合うと、彼らは法の学習の量は少なくないものの、学法状態やその効果が良くないことがわかります。単に学法の形式を堅持しているだけで、学法する時に完全に法に溶け込まず、そのため法理が顕現することも少ないのです。

　何年も前、師父の各地での説法を学ぶ過程で、筆者は学法の重要性を認識しました。それ以来、私は学法の問題に注目し始めました。師父が法の中で述べられた学法に関する様々な教え、同修たちの交流記事に書かれた学法に関する心得・感想・体得などに、私は全て注目し、真剣に読み込んできました。長年の学法と交流を通じて、次第に学法の問題について私なりの認識と心得が生まれ、また同修たちが長く見過ごしてきた、学法の効果に深刻な影響を及ぼしている事柄にも気づきました。ここで同修たちと共有したいと思います。

　まず指摘したいのは、一部の同修が「学法の量」を「その日の学びの良し悪し」の基準としていることです。毎日の学法を任務のようにこなし、「今日はこれだけの量を終わらせねば」と考え、読む・書く写す・暗記する時間を急ぎ、学法時に「真に心に染み込んでいるか」、「法に溶け込めているか」を重視せず、学法を形式的な任務としているのです。このような心構えでは心を静めることができず、法に溶け込むことは不可能であり、その効果に深刻な影響を与えます。長年の観察から、この方法で法を学ぶ同修は、問題に直面した際に法に沿って行動を取ることができず、正念が弱く、自身の修煉状態も良くなく、人心が強いという印象を与えることが多いことがわかります。

　多くの学法グループも同様の方法で学法しています。私が参加したいくつかのグループでは、学法のスピードが速いため、終わってみると内容がぼんやりとしか理解できず、学んだ内容の多くを思い出せないことがありました。他の同修に尋ねると、同じような感想を持つ者がいました。

　初期の新しい学習者にとってこの学び方は問題ないのですが、次元が向上するにつれて修煉の基準も高まり、この方法では高次元の修煉要求を満たせなくなります。ただし、この方法で学法しても修煉状態に大きな問題が生じない同修もいます。彼らは一日に6～7時間、あるいはそれ以上も学法に費やし、学習方法の不足を補っています。これは実際には労力に見合った効果が得られない方法であり、学法の効率は低いと言えます。

　次に、私が考えるもう一つの問題点ですが、これも学法と得法に深刻な影響を与えるよくある問題です。多くの同修は性格が急で、何事にも焦りを見せます。この性格は法の学習にも表れ、非常に速いペースで学びます。この速さが直接もたらす影響は、心が完全に静まらず、法の内涵を真剣に理解する十分な時間が取れないことです。学法が表面的に流れてしまい、法の内涵を深く悟ることができません。結局、法に溶け込めず、その効果に深刻な影響を与えます。

　この現象について、私は何人かの同修と話し合ったことがありますが、長年形成された習慣のため、彼らはこの習慣を変えるのは難しいと感じています。実は「急ぐ」ことも一種の執着であり、これらの同修が法の学習で直面する問題は、いかにこの「急ぐ」という魔性を取り除き、速度を落とし、心を静めて学法するかにあります。かつてある年配の大法弟子に出会ったことがあります。彼は法を非常に流暢に暗誦していましたが、長期間にわたり深刻な病業に妨げられ、自身もどうしようもなかったのです。話し合いを通じて、彼が法を暗誦する速度が非常に速いこと、法を心に打ち込むことができず、尚且つ法を暗記するときに法の一文字、一文字が頭に浮かんでくるという状態に至らないことに気づきました。

　師父は説かれました。「人が佛の名前を念ずる時、心には何も雑念がなく、大脳のその他の部分が全部麻痺して、何もかも分からなくなるまで、一心不乱に念じなければならず、そうすれば一念が万念に代わるので、『阿弥陀佛』の一文字一文字が目の前に現われてきます。」（『転法輪』）

　一方、法を学ぶ速度が遅い同修たちは、静かに心を込めて法を学び、概して修煉状態が安定しており、深刻な迫害や妨害を受ける現象はほとんど見られません。私が知る同修の中には、交流を通じて法を学ぶ速度を落としたところ、すぐに自身の修煉状態の変化を感じ、正念が強まり、妨害が減り、顕著な効果を上げた者もいます。

　最後に一つ問題点を指摘し、特に魔難にある同修に注意を促したいと思います。求める心を持って法を学ぶべきではありません。魔難の中では苦痛が激しく、法を学ぶ際に「急いで学び、早く関難を突破し、苦痛から脱したい」という考えが生じやすく、無意識に「求め心」を抱いてしまい、基盤が正しくないため、その効果を妨げ、かえって魔難の除去や難関突破の時間を遅らせてしまいます。妨害から自らの修煉上の不足を自覚し、「これからは自らの修煉状態を改善する」という態度で法を学び、内に向けて探すべきです。

　前述した問題は、筆者が同修が法を学ぶ時に比較的大きな妨害を与えると考えているものです。もちろん、同修に影響を与える問題はこれだけではありません。他の問題については、多くの同修の交流記事でも頻繁に取り上げられているため、ここでは繰り返しません。

　以上は、私がここ数年で学法に関して得たいくつかの心得と浅見です。接触した同修が限られており、自身の次元も限られているため、不十分な点があれば、同修の皆様のご慈悲あるご叱正をお願いします。