　【明慧日本2025年12月18日】福建省福州市に住む64歳の法輪功学習者・林閨臣さんは、2020年7月に世の人々に真相を伝えたことで不当に懲役4年の判決を受け、2024年7月に解放された後、さらに経済的な迫害に遭っている。

　林閨臣さんは1961年3月生まれ、元福建省農科院作物研究所の職員で、2011年に退職した。林さんは本来、7,000元（約14万7千円）近くの年金を受け取る資格があったが、2024年7月の刑務所から解放されて以来、一銭も受け取っていない。福建省機関事業社会保険センターは、林さんに対し、彼女が不当に服役していた期間の年金18万元（約378万円）余りを返還するよう強要し、返還後に初めて最低社会保障額の2,100元（約4万2千円）を受け取れるようになると告げた。これは、判決確定後すぐに退職手当を取り消され、解放された後は最低基準で支給されることを意味する。

　これに対し、林さんは社会保険センター、人事社会保障局、および彼女の勤務先に書面で回答し、当局が彼女の年金を差し控えることの違法性を説明した。この問題が解決しない場合、彼女は行政不議を申請する意向だ。

　林閨臣さんが長年、中国共産党から受けた迫害の一部事実

　林さんは1996年、ある奇病にかかり、毎日腹痛、頭痛、胃痛に苦しみ、時には体中の多くの場所が痛み、眠れず、毎日睡眠薬を服用しなければ眠れなかった。さらに悪いことに、彼女は時折、恐怖や躁状態に陥り、毎日座ったり横になったりしても落ち着かず、常に人を殴りたいという衝動に駆られた。多くの医師に診てもらったが診断は確定せず、後に精神科医に診てもらったところ、憂鬱症と躁鬱病で、症状指数は一般の人の4倍を超えていると言われた。しかし、医師は依然として確定診断を下せなかった。2年以上にわたり、林さんは大量の薬を服用したが、症状はますます重くなり、精神的、肉体的な二重の苦痛は、家族にも多くの負担をかけた。

　1998年8月、林さんは幸運にも一冊の『轉法輪』を手に入れた。彼女は読めば読むほど夢中になり、2、3カ月読んだ後、不眠症は消え、体中の痛みもなくなった。大法を学び始めてから体が良くなっただけでなく、より重要なことに、彼女の考え方が変わり、すべてが明るく見えるようになった。他人や家族に対する怨恨のような偏った感情は一切なくなった。彼女は「真・善・忍」の法理の原則に従って修煉し、生活することで、真の心身の健康を手に入れた。

　林さんが素晴らしい人生を歩み始めた矢先の1999年「7.20」、中国共産党は法輪功に対する残酷な迫害を開始した。林さんも様々な迫害を受けることになった。

　2000年7月、林閨臣さんは集団での煉功に参加したため、警察に連行され、福州温泉派出所に連行され、不当に4日間拘束された。

　2001年、温泉派出所の警官と巡回警官、コミュニティの担当者が林さんの家に押し入り、記録を作成するためだと言って林さんの聴取を行い、今後も監視が必要だと言った。

　その後、派出所の警官は時々林さんの家に来て、指紋を押すことや「経文」の没収を要求したが、林さんは協力しなかった。事後、警官はさらに彼女の夫に対し、機会を見つけて林さんの指紋を押させるよう求めた。彼女の勤務先も、林さんの家の近くに人を雇って張り込みをさせ、監視させた。

　2020年7月12日の午前、林さんは福州温泉公園付近で世の人々に真相を伝えていたところ、福州茶園派出所の警官に連行された。警官はその日のうちに二度、林さんの家に押し入り、不当な家宅捜索を行い、大法書籍や『明慧週刊』、および一部の私物を押収した。家族が派出所の警官に身分証の提示を求めると、警官は「お前はテレビの見過ぎだ」と言い放った。