　【明慧日本2025年12月22日】（湖南省／明慧記者）湖南省常徳市在住の法輪功学習者・王暁群さん（76）は、2023年11月30日に常徳市の警官に連行され、白鶴山拘置所に拘禁された。今年11月12日、常徳市桃源県裁判所は王さんに懲役5年の実刑判決を宣告し、8,000元の罰金を科した。

　王さんは、1996年7月に法輪功を学び、真・善・忍の理念に従って良い人を目指し、身心ともに健康になった。中国共産党による法輪功への残酷な迫害の中で、王さんは何度も連行・拘禁され、2度の労働教養で計4年、3度の不当判決で計15年、累計19年に及んで拘禁され迫害に晒された。

　王暁群さんが受けた迫害の概要

　2000年10月、王さんは法輪功の無実を訴えるため上京請願し、地元へ連れ戻され2年の労働教養を科された。帰宅後に5,000元を罰金として徴収された。2002年、王さんは帰宅後わずか4カ月で、自宅から法輪功内容の歌詞1枚が押収されたことを口実に、再び2年の労働教養を科された。

　2度の労働教養中、王さんはスタンガンによる電気ショックを与えられ、小さな腰掛に長時間座らせる、炎天下で長時間に立たされる（両手を前後に上げ、30分間微動も不可）などの暴虐を受け、さらに数人の薬物犯に階段の踊り場から力任せに投げ落とされ、目がチカチカして、頭が裂けるような激痛に見舞われた。

拷問のイメージ図：数本のスタンガンによる電気ショック

　2005年12月29日、常徳市公安局は全市の学習者に対する一斉連行を実施した。王さんは南坪村の借家で、武陵支局副局長・王永康らにより連行され、両手を背後で手錠、口は粘着テープで封じられた。第二拘置所に拘禁され、2006年5月18日、武陵区裁判所により懲役7年6カ月を言い渡された。

　2006年6月、王さんは湖南省女子刑務所へ移送され、第6監区で「四書」を書くことを拒んだため、毎日20時間、時に22時間の立ったまま姿勢を強いられ、吊り手錠で2日間拘束されたこともあった。

　長時間立たされたため、王さんの両足は光るほど腫れ、皮膚が裂ける寸前まで膨らみ、立ったまま遠くまで倒れたこともあった。のちには終日しゃがみの姿勢を強いられ、食事の際も立つことを禁じられ、尻が床に触れると熱湯を浴びせられた。

拷問のイメージ図：熱湯を浴びせられる

　強制労働は極端に長く、豆の殻を剥く作業が1日15キロから30キロ超へと増やされ、早朝6時過ぎから深夜0時まで、ずっと豆の殻を剥く作業をしていた。冬は氷水から豆を掬い上げるため手が凍えて動かず困難だった。数年にわたり王さんの指は変形した。

　2013年9月23日、湖南省女子刑務所から帰宅して3カ月後の王さんは、常徳市三岔路で法輪功迫害の実態を伝えていた際、私服警官5〜6人に連行され、白合山拘留所に拘束された。

　2015年8月11日、王さんは武陵区公安支局の警官に自宅から連行され、白鶴山拘置所で約1年拘禁された。2016年7月20日、武陵区裁判所により懲役4年の実刑判決を宣告され、再び刑務所に拘禁された。

　2020年7月28日、王さんは武陵区裁判所により懲役3年6カ月を宣告され、2023年3月23日にようやく刑務所から帰宅した。

　4回目の不当判決、懲役5年

　2023年11月30日、常徳市は公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行期間）国安など大規模な警察官を動員し、学習者に対して一斉連行を実施した。早朝5時から7時過ぎにかけて多数の学習者が連行され、6人が拘留所、20数人が洗脳班へ連行された。今回の大規模連行は常徳市公安局と武陵区公安支局の合同行動であり、一部学習者は1年にわたり尾行されていたという。

　2023年12月26日、王さん、劉先菊さん、楊碧瓊さん、尹紅さん、姚洲さん、尤楚雲さん、董明芳さん、張春桃さんたちが拘置所に拘束された。2024年、尤楚雲さん、董明芳さん、張春桃さんは「保証人を立てて尋問を待つ」措置で釈放されたが、張春桃さんは帰宅後に亡くなった。

　王さん、李冬枝さん、李偉雲さん、尹紅さん、劉先菊さん、姚洲さん、楊碧瓊さんを含む10人は、今年11月12日に常徳市桃源県裁判所で不当な裁判にかけられた。王さんは懲役5年および罰金8,000元を言い渡され、これが4度目の不当判決である。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照