文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年12月22日】今年の夏のある日、隣町のあるA地域の友人から電話がありました。彼が同修に貸していた一軒の家が売れてしまい、買主が早く家を空けるよう要求しているとのことでした。その家の中には、同修が置いていた機材や消耗品がたくさんあり、家を借りていた技術の同修と協調人が連行されてしまったため、誰も管理できない状態でした。急を要する状況で、私たちにどこか物を置ける場所を探してほしいと助けを求めてきたのです。それを聞いて、私たちも困惑しました。物が多すぎると、適切な場所を探すのも難しく、さらに人目を避け、安全にも気をつけなければなりません。同修数人で相談し、協調人と技術の同修が連行された今、私たちは一つの全体、法に基づき助け合うべきだと考えました。そこで、私たちは家をよく空ける、ある家主が所有する大きな家を借りることにしました。場所が決まったので、A地域の友人に物を送るように連絡しました。

　翌日、その地域の同修は長さ20メートルの2両編成の大型トラックで、荷台いっぱいに物を積んで運んできました。真っ昼間に、何の覆いもなく、「堂々とした状態で」運ばれてきたのです。受け取りに来た同修は目を疑いました。まさかこんなに大量の物が、しかもむき出しのまま来るとは思ってもいませんでした。しかし、もうどうしようもなく、ただ正念を持ち、素早く荷下ろすしかありませんでした。同修と荷物卸しをする人たちは2時間以上かけて、すべての物を部屋の中に運び入れました。本当に師父のご加護で、普段は車がよく通る道なのに、その日は荷物を運んでいる間、1台の車も通らず、ただ数人の歩行者が通り過ぎただけでした。すべての荷物を下ろすと、三つの大きな部屋は物でいっぱいになり、まるで三つの小山のようでした。その後、私たちは家主に、数日間は戻らないように伝え、この部屋をしばらくの間使わせてもらうことにしました。

　翌日、私たち数人の同修は大きな家へ行き、目の前に山積みになった物品を見て頭を抱えました。どう処理すればいいのかと、本当に大きなプレッシャーを感じました。私たちはまず、すべての物を分類し始めました。分類する過程で、大法の資源がこれほどまでに無駄になっていたことを見て、本当に惜しく感じました。修理待ちのプリンターは大小合わせて40～50台ほどあり、期限切れのインクやトナーが何十箱もあり、使わない大小の光盤、レコーディングタワー、紙類、その他の用品などが大量にありました。数日かけて、ようやく大まかな分類が終わりました。そのあと、分解されてバラバラになったプリンターや、どうしても使えない物を一部選び、夜暗くなってから同修が車で運び出し、東西南北の離れた場所まで行って深い溝に投げ入れて処分しました。当時は安全のため、廃品回収所へ持っていくことはしませんでした。

　数日後、同修と一緒にA地域へ行き、現地の別の同修に会って事情を説明しました。物品はそちらの地区のものなので、現地の同修たちに見てもらい、どう処理するか決めてもらいたかったのです。私たちが借りている大きな部屋も、長く使い続けるわけにはいかないので、その同修は、空き部屋が見つからず、今のところ解決策がありません。この件を引き受けて手配するのも難しいので、私たちに処理してもらいたいと言いました。問題を私たちにまわそうとしていました。

　戻ってきた後、同修はメールでほかの地域の同修に助けを求め、消耗品の分担をお願いしました。大法弟子は本当に一つの全体であり、同修たちは無私の境地を持っています。私たちの状況を知ると、資源の浪費を減らすために、何組もの同修が次々と来て、使える物を選んで持ち帰り分担してくれました。技術の同修はプリンターを選別して修理し、古くて使えないものは捨て、修理する価値のあるものは持ち帰りました。ある同修は「こんなにたくさん期限切れのインクを捨てるなんて、もったいないです。これはすべて大法の資源です。私が持ち帰って同修に分けます。私たちの手で、人を救うために使うなら、期限切れでも使えます」と言いました。彼女は廃棄予定だった光盤もすべて持ち帰り、同修らに「法輪大法好」の飾りを作るために使えるようにしました。

　ほぼ1カ月の時間をかけて、外地の同修が大部分の問題を手伝って解決してくれました。見た目は良くて新品同様の物については、いくつかの場所に分けて配置し、残りもまだたくさんありましたが、どうしても使えないものはすべて処分しました。いくつかは人のいない空き地に運んで砕き、廃品として売りました。こうして「三つの小さな山」のように積み上がっていた物品は、ほぼ処理が終わり、私たちもようやく胸をなでおろしました。A地域の同修の話によると連行された同修が借りていた倉庫にも、プリンターや消耗品が大量に積み上がっていたそうです。

　この件を通して、いくつかの問題が見えてきました。地域の協調人はとても大変で、各資料点の同修が便利なようにと、大量の消耗品をまとめて購入し、資料点で不足が出ればすぐに提供していました。その結果、小資料点の同修が「待つ・頼る・求める」という状態になり、自分で問題を解決しようとせず、何か足りなくなると協調人に求めるようになり、同修への依存が生まれてしまっています。各資料点で故障したプリンターも、すべて技術の同修に任せて修理してもらう状態になっており、技術の同修は1日中忙しく休む暇もありません。故障プリンターが増えると修理が追いつかず、あるいはうまく修理できなかった場合でも、技術の同修は捨てることをためらい、どんどん溜め込んでしまい、結果として故障したプリンターが山のように積み上がってしまいました。さらに、一部の同修は人が見つからないと電話で連絡を取り、そのことで多くの安全上の隠れたリスクが生じていました。今回、協調人と技術の同修が連行された件でも、電話の監視が原因の一つになっており、警察に違法に持ち去られた現金もあり、さらに何人かの同修にも影響が及びました。

　これらの問題について私が言いたいのは、中国の環境では安全のためにも、各家庭の資料点ができる限り、自分で消耗品を調達できれば最も良いということです。プリンター用紙、インク、その他の消耗品は、県や市の電器店や文具店で販売されていますし、プリンターの修理店もあります。同修が便利な状況であれば、できるだけ自分でこれらのことを解決し、自分の道を歩み、協調人や技術の同修があちこち奔走しなければならない負担を減らし、彼らにもっと学法や発正念に集中できる時間を残してあげることができます。そうすれば、別空間の邪悪もこの方面の隙に付け入ることができません。皆が他人のことを思いやるのも、大法弟子の無私で他人のためにある境地ではないでしょうか？　もちろん、どうしても自分で解決できない場合は同修に助けを求めても構いません。私たちは一つの全体であり、すべては衆生を救うためなのです。

　大量に消耗品を購入したり大規模に調達したりすると、同修が提供した多くの資金を手元に保管しなければならなくなります。消耗品を多く買えば、保管のために部屋を借りる必要があり、安全面の問題もあるうえ、資源の浪費にもつながります。例えば、今回私たちが処理した光盤、光盤シール、プラスチックケースなどは、まったく新品の箱が十数箱もあり、さらに大量のインクが在庫として積み上がっていて使い切れず、期限切れになったり、機種が合わず使えなかったりしました。ほかにも、さまざまなバラの消耗品や箱単位の物品がたくさんあり、今は使えないものがすべて無駄になってしまい、購入時には多くのお金がかかっていました。そのため、どんな消耗品を購入する場合でも、必要量に応じて買いすぎないようにし、在庫を多く抱えないことを同修にお勧めします。迫害初期のあの数年間、多くの同修は経済的に厳しく、消耗品の資金は同修が生活費を切り詰めて捻出したものや、条件のある同修が提供してくれたもので、本当に大変で、皆とても大切に使っていました。今では経済状況も良くなり、同修たちは人を救うために皆お金を出しています。だからこそ、私たちはさらに合理的に、計画的に、大法の資源を正しく使うべきです。条件のある家庭資料点は、できるだけ近くで購入するのが最も良いと思います。難しいといっても、それもまた修煉ではありませんか？　個別に購入すると価格が少し高くなるかもしれませんが、皆負担できる範囲ですし、必要な分だけ買って、在庫を抱えないようにできます。

　正法の進程が急速に進むにつれ、大法弟子の1日の時間はますます緊迫しています。学法・煉功・発正念・人を救うこと・資料の印刷など、どれも時間が必要です。長年使ってきたプリンターは速度が遅いうえ、故障も多く、ひとたび問題が起きれば技術の同修が修理に出向くことになり、時間が消耗されてしまいます。現在、商店で売られているプリンターは次々と更新され、速度も速くなっています。我々地域の同修も認識を改め、新型プリンターを配置するようになりました。新型の印刷速度は旧式プリンターの数倍であり、そのおかげで同修たちは大量の時間を節約できています。

　師父は「多くの大法弟子のプロジェクトですが、大法弟子のプロジェクトの名を語っていますが、資金管理がずさんです。大部分のプロジェクトにこの問題があり、これは問題になっています。旧勢力は厄介なことを起こします。一部の人はすでに資金管理のことで問題を起こしましたが、まだ目覚めようとせず、重視していません。あなたはどのようにこの関を乗り越えるのですか？」（『各地での説法十三』「二〇一四年サンフランシスコ法会での説法」）と説かれています。

　ここで同修を責めるつもりはありません。私たちは皆、大法の資源を正しく大切に使い、最後の修煉の道を正しく歩んでいきたいと思っています。

　不適切な点があれば、どうかご包容のうえ、ご指摘ください。