　【明慧日本2025年12月23日】（前文に続く）

　8、李家彬さんが成都市双流県第一病院で内容不明な薬物を注射され死亡

李家彬さん

　李家彬さん（当時50代、男性）は、四川省成都市双流県彭鎮柑梓村在住だった。2004年6月14日、李家彬さんは双流県正興鎮の洗脳班に連行され拘禁された。8月18日には双流拘置所に移送され、引き続き拘禁された。4カ月にわたる残酷な迫害を受けた後、李家彬さんは双流県第一病院に入れられ、手足をベッドに手錠で固定され、毎日内容不明な薬物を注射された。わずか半月で、李家彬さんは意識不明となり、全身が紫色に腫れ上がり、皮膚から血と膿が滲み出るようになった。2005年2月9日、瀕死状態の李家彬さんは「治療のための保釈」で帰宅した。

　帰宅からわずか3カ月余りの2005年5月16日、李家彬さんはこの世を去った。李家彬さんの最期の言葉は「私は共産党に迫害されて死んでしまうのだ」であった。

　9、林鳳さんが成都龍泉驿女子労働教養所で内容不明な薬物を注射され死亡

林鳳さん

　林鳳さん（当時36歳、女性）は、四川省南充市順慶区舞鳳鎮四村九組在住だった。2002年2月11日、林鳳さんは南充市順慶区馬市鋪で法輪功を伝える資料を配布中に連行された。その後、南充市順慶区裁判所により3年間の労働教養を科された。2003年2月には成都龍泉驿女子労働教養所に送られ拘禁された。

　労働教養所で、林鳳さんは「転向」を拒否したため、残酷な迫害を加えられた。家族が面会に行った際、教養所の人員は「ここで、俺らはあらゆる刑罰を尽くしたが、林鳳は悔い改めなかった」と言った。林鳳さんは法輪功を放棄しなかったため、内容不明な薬物を注射され、全身が浮腫み、歩行困難となり、頻繁に意識不明に陥った。病院の医師により「腎不全」と診断された。

　2005年5月18日、林鳳さんは労働教養所の警官に南充へ連れ戻された。家族は林鳳さんを直接川北医学院付属病院の腎臓病科に入院させた。半月の入院の中、何度も危篤状態に陥った。2005年7月26日未明、林鳳さんはこの世を去った。

　10、李家唯さんが「赤十字会」病院で内容不明な薬物を注射され死亡

　李家唯さん（当時52歳、女性）は、四川省瀘州市叙永県の叙永県陶土会社の退職職員だった。2005年、李家唯さんが法輪功の素晴らしさを人々に伝えた際、再び拘置所に連行された。「赤十字会」病院で内容不明な薬物を注射された後、両足が爛れて治らなかった。2005年11月、李家唯さんは他界した。

　11、趙忠玲さんが成都市青羊区病院で迫害により死亡

趙忠玲さん

　趙忠玲さん（当時44歳、女性）は、四川省成都市錦江電機工場の従業員であった。1999年末、趙忠玲さんは法輪功の無実を訴えたため、2年間の労働教養を科された。資中楠木寺女子労働教養所で拷問、人格的侮辱、薬物迫害、強制洗脳を受けた。労働教養所を出た時、趙忠玲さんは迫害により腰が曲がり背中が丸くなり、極度に痩せ細っていた。

　2003年、趙忠玲さんは法輪功を伝えたとして、成都市金牛区裁判所により懲役3年の判決を言い渡され、再び四川資中楠木寺女子労働教養所に入れられた。教養所で拷問を受けた。帰宅後、趙忠玲さんは新津洗脳班に入れられ、迫害を受け、その後成都市青羊区病院に入れられ、迫害が続けられた。

　2006年11月15日、趙忠玲さんは成都市驷馬橋付近で法輪功の資料を配布中、驷馬橋派出所の警官・劉望言などの警官に連行され、成都市拘置所に拘禁された。2006年12月末、趙忠玲さんは迫害により生命が危険な状態となったため、いわゆる「保釈」で自宅に戻された。

　2007年3月23日、成都市金牛区検察庁の職員が繰り返し電話で趙忠玲さんを呼び出し、出頭を要求した。同日、趙忠玲さんが検察庁に行くと、成都市拘置所に送られ拘禁された。趙忠玲さんは断食して抗議したが、成都市青羊区病院に送られた。2007年4月2日、趙忠玲さんに不明な薬物を強制的に投与された。4月23日、驷馬橋派出所の梁暁兵と医師ら3人が趙忠玲さんの自宅を訪れ、「趙忠玲は依然として断食を続けており、非常に衰弱している。毎日多額の医療費がかかっているため、見舞いに来てもらいたい」と伝えた。5月4日、趙忠玲さんの妹が面会に行ったが、趙忠玲さんはすでに話すことができず、手で数回身振りをしただけだった。

　2007年5月5日未明、趙忠玲さんは成都市青羊区病院で迫害によりこの世を去った。

　12、黄敏さんは成都市青羊区病院で迫害され死亡

黄敏さん

　黄敏さん（当時53歳、女性）は、四川省成都市中小企業管理局の副局長だった。2007年3月3日、黄敏さんは成都市公安局の青羊区公安分局の警官らに連行され、成都拘置所に拘禁された。

　2007年6月上旬、成都市青羊区裁判所は家族に電話で「黄敏を逮捕した。成都市青羊区病院に収容されている。病院から危篤通知が出ている」と通知した。家族が面会を求めたところ、警官は「逮捕通知書」を提示し、署名しなければ面会を許可しないと強要した。黄敏さんの妹は署名せざるを得なかった。家族が黄敏さんに会った時、黄敏さんはドアが固く閉ざされた部屋に拘禁されており、部屋には三つのシングルベッドがあり、両側には黄敏さんを監視する女性受刑者がいた。部屋の外には電子監視装置と７、8人の看守が配置されていた。

　黄敏さんは両手両足を数十キロの鉄の枷でベッドに固定され、爪は長く伸び、身体は汚れていた（連行されてから一度も髪を洗わせず、入浴も爪切りも歯磨きも許されなかった）。下半身は裸で布団で覆われていたが、布団は悪臭を放ち、汚れが染みついていた。

　2007年6月中旬、家族は成都市青羊区裁判所から電話で通知を受けた。病院に拘束されていた黄敏さんが懲役6年の判決を宣告されたというものだった。裁判所は黄敏さんの犯罪事実を説明できず、家族への書面通知も一切なかった。

　2007年8月15日、家族は電話で「黄敏が同日午前7時30分に死亡した」という知らせを受けた。家族が遺体を確認した際、黄敏さんの表情は極度の苦痛で、両目はわずかに開いたまま、頭が右側に傾き、口は大きく開いて上の歯が完全に露出していた。下の歯列の中央付近に1本欠損があり、口腔内・歯・口角には不明な黄色いものが顔面まで広がり、強い薬品臭を放っていた。指は強く握りしめられており、両前腕には手形のような瘀血痕が数箇所見られた。遺体は同日に火葬された。

　13、周慧敏さんが成都市青羊区病院で迫害され死亡

　周慧敏さん（当時45歳、女性）は、四川省簡陽市石鐘鎮黄連石王村出身で、戸籍所在地は簡陽市正中街121号9号室。1999年12月5日から2003年7月8日にかけて、周慧敏さんは計6回連行され、3回は資中楠木寺女子労働教養所に、3回は病院（成都市青羊区病院、簡陽市中医院、都江堰市林業中心病院）に拘禁された。拘禁された856日間、殴打、電気ショック、手錠にかけられ吊り上げ、体罰「軍隊式姿勢」「龍抱柱」、残酷な灌食、強制的な点滴（点滴液に大量の睡眠薬を混入）などの残酷な迫害を受けた。

周慧敏さんが病院で受けた拷問の再現

　2007年9月26日夜、周慧敏さんは成都市公安局成華分局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官と聖灯派出所の警官らに自宅に押し入られ連行され、新津洗脳班及び成都市拘置所に次々と送られた。

　2008年2月1日、拘束され続けていた周慧敏さんは、拘禁に抗議するため、断食を開始した。同年2月5日、周慧敏さんは成都市青羊区病院に連行された際、正門前で「法輪大法は素晴らしい！」と力強く叫ぶ声が聞こえたという。3月10日、周慧敏さんの従兄が成都市公安局武侯分局の国保を訪ねたところ、関係責任者は「周慧敏はすでに危篤状態」と伝え、さらに「省国家安全局が釈放を認めず、『死んでも病院で死なせる』と言っている」と話した。

　2008年3月13日午前5時半、周慧敏さんは成都市青羊区病院で迫害され死亡した。

　14、劉国淑さんが万源市の警官にドアを破られて入室し、薬物を強制注射され死亡

　劉国淑さん（当時46歳、女性）は、四川省万源市旧院鎮の出身。2008年7月9日、万源市公安局の国保の警官・王強が5人の警官を率いて旧院鎮に行き、劉国淑さんの家のドアを叩いた。劉国淑さんの夫の馮正平さんが他の地方で出稼ぎ中であり、家には5歳の幼い娘しかいないので、劉国淑さんはドアを固く閉ざした。7月11日午後3時、旧院鎮の関係者によると、劉国淑さんは24時間体制で監視されていたという。7月11日夜、警官は劉国淑さんの家のドアを破って侵入し、4人の警官が劉国淑さんを地面に押し倒し、体を押さえつけた。劉国淑さんは不明な薬物を注射され、激しい苦痛と恐怖に襲われた。旧院派出所の警官は罪を隠蔽するため、夫の馮正平さんの兄弟に官渡鎮に住む劉国淑さんの妹・劉国菊に電話をかけさせ、「すぐにきて、姉を官渡に連れて行くように」と指示した。

拷問の再現：強制的に内容不明な薬物注射

　2008年7月14日夜、劉国菊さんは姉の劉国淑さんを官渡の自宅に連れ戻した。この時の劉国淑さんはすでに別人のようになっており、苦痛に歪んだ表情、極度の恐怖、精神錯乱の状態にあった。7月17日未明、すでに精神錯乱状態にあった劉国淑さんが隣家の屋根へよじ登ろうとした際、路上へ転落した。病院へ搬送される途中で、息を引き取った。

　15、全学銀さんが拷問と薬物迫害で虐殺された

　全学銀さん（当時39歳、男性）は、四川省遂寧市蓬渓県常楽鎮の第十一村出身。2000年4月、法輪功の無実を訴えるため北京へ赴いた全学銀さんは天安門広場で警官に連行され、蓬渓へ連れ戻されて、懲役1年の判決を宣告された。全学銀さんは迫害に抗議して数度にわたり断食を行ったが、警官に強制的に灌食され、暴行を受けた。2001年、全学銀さんは再び法輪功の無実を訴えるため北京へ向かったが、途中で警官に連行され蓬渓に連れ戻され、さらに2年の判決を受けた。拘禁されている間、残酷な拷問を受け、身体は極度に衰弱し、帰宅後は農作業ができず、少量の豆油や酢を売って生計を立てていた。

　2004年11月28日、全学銀さんは県「610弁公室」及び国保の警官に連行され家宅捜索された。その後、再び3年の判決を受け刑務所に送られた。取り調べ中、全身に傷だらけになるまで殴打された。全学銀さんは拘禁期間が終わった際に強制的に採血され、内容不明の毒薬を注射された。この薬物により肺組織が深刻な損傷を受け、最終的に肺が腐敗した。全学銀さんは2009年3月8日、苦しみの中でこの世を去った。

　（続く）