文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年12月26日】国内安全保衛部門（以下、国保）を離れる際、私は担当警察官に少し話をしたいと思いました。私が担当警察官に「監視カメラのない場所を探すように」と言うと、彼は「分かりました」と答えました。担当警察官は私に、現在明慧ネットを見ておりさらにGanjingワールドや神韻なども見ている、と教えてくれました。担当警察官の言葉を聞いて私はとても安堵しました。担当警察官はさらにいくつかの質問をし、私はすべて満足いくように答えました。また担当警察官は、私が彼を悪人リストに載せたのを見たと言いました。私は「あなたのためによかれと思ってしたのです」と答えました。私は担当警察官に、明慧ネットの悪人リストに載ったある警察官が、後に罪滅ぼしをして悪人リストから名前を取り下げられ、その結果福報を得た例を話しました。担当警察官は笑いました。

——本文より抜粋

　師父、こんにちは！

　同修の皆さん、こんにちは！

　2023年、私は年金受給の手続きという名目で複数の職場に真相の手紙を郵送しました。効果は悪くなく、物事も順調に進んでいると感じていたため、歓喜心や顕示心などの人心が生じました。私は、直ちに自らを省みることをせず、内に向けて探すこともせず、自分は大量に郵送しているが何事もない、と思っていました。油断や慢心から生まれた正しくない一念が邪悪要素に隙に乗じられました。

　連行された後に内に向けて探す

　ある日突然、宅配会社から電話があり「あなたが郵送した手紙が通報されました。公安局か派出所か分かりませんが、私のところに来ました。心の準備をしておくように伝えておきます」と言われました。私は宅配会社から電話が来た時「あれ、どうして私のところに来なかったのだろう？」と思いました。

　宅配会社からの電話を受けてから数日も経たないうちに、4人の国保の警察官が私の家に押し入り、私を公安局に連行しました。いわゆる取調室で、私は警察官たちに協力することを拒否し、殴打されました。警察官たちはいくつかの手紙を取り出して私に見せましたが、見るとすべて私が郵送したものでした。警察官が証拠として手紙を提示してきたので、私はそこで警察官たちに真相を伝え始め、14種類の邪教の中に法輪功は含まれていないこと、新聞出版署第50号令（訳注：出版に関する規則や指針などを定めた法令で、第99項と第100項によって1999年の法輪功書籍出版禁止令が廃止されている）のこと、また私がいかにして不当な判決を受けたかなどを話しました。

　突然、ある国保の警察官が「調書の作成を始めるぞ」と言いました。国保の副隊長は「これらの手紙はすべてあなたの名前であり、この録画にもあなたが映っているのに、どうして認めないのか？」と言いました。

　副隊長は調書に署名するよう私に求めました。私は「法輪功の問題において、あなたはすでに大きな業を造ってしまいました。私が署名しないのはあなたのためであり、あなたがこれ以上業を造らないためです」と言いました。副隊長は「ほう、私のために署名しないというのか」と言いました。取調べが一段落した後、副隊長たちは私を留置場へ送ろうとしました。

　私は副隊長たちに協力してはならないと考えました。私は「たとえどのような環境にあっても、邪悪の要求や命令、指図には従わないようにしてください。皆さんがみな、このようにすれば、環境はこのようなものではなくなります」（『精進要旨二』「大法弟子の正念は威力あるものである」）という師父の説法を思い出しました。

　私は警察の不当な要求や迫害には一切協力しないという一念を固く守り、大法弟子に対する迫害に協力しませんでした。副隊長たちが私の血圧を測ると、190でした（正常な血圧値は80～120、一般的な高血圧は90～140）。

　私は何も考えずに、ただ邪悪な迫害を認めないことだけを考えました。私は心の中で師父に「師父、私にどんな漏れや執着があろうとも、それが邪悪による迫害の口実になってはなりません。私は師父が按排された道を歩みます」と申し上げました。

　私は絶えず副隊長たちに真相を伝えました。最初は、その場にいた警察官のうち2人の若者は聞こうとしませんでしたが、担当者は聞いていました。私は警察官たちに善悪には報いがあるという話をしました。警察官たちは、地元で悪報を受けた人がいるか、と尋ねてきたので、私は地元の悪報の事例をいくつか挙げました。

　警察官たちは真剣に聞いており、真相を一通り聞き終えた後、どうするかを相談し、さらに上司に指示を仰ぎました。

　警察官たちが上司に指示を仰いでいる間、私は師父にお願いし「師父、私はどこへも行きません。私は必ず家に帰ります。師父、お救いください！」と声に出さずに強く師父に申し上げました。

　国保の警察官が保釈の書類を持ってきて、私に署名させようとしました。私は署名せず、保釈の書類を破り捨てました。30分以上経ってから、警察官たちは電話で私の夫を公安局に呼び出し、ドアの外で夫を脅して署名させ、私を家に帰しました。

　続いて国保の警察官は私の家に来て家宅捜索を行いましたが、この国保の担当者は私の家の階下まで来ると「私は上がりません。頭痛がひどいので」と言いました。他の2人の警察官は家に入り、形だけ見て帰っていきました。

　翌日、国保から電話があり、公安局に来て採血検査を受けるよう言われました。心は動揺しましたが、私は行きませんでした。私は多く学法し、長時間発正念を行い、内に向けて探して恐怖心を取り除こうとしました。

　連行された当日の夜、私はある声に驚いて目を覚ましました。「求める心」また続けて3回聞こえました。私はすぐに起き上がりました！

　翌日の真夜中、発正念をしている時に大きな「終」の字が見えました。「終」の字が見えたことは、私は師父からの啓示だと思いました。

　私は公安局の警察官のところへ行って真相を伝え、保釈を解除してもらおうと考えました。しかし、保釈を解除してもらうことはとても難しいことのように思え、手紙を書こうとしましたが、恐怖心やネガティブな思考が込み上げてきました。私は確固とした正念を保ち、法に則って行い、一歩一歩しっかり歩むよう自分を励ましました。恐怖心やネガティブな思考を乗り越えようとする過程全体が人心を取り除く過程でした。

　私は自分自身の内に向けて探し、修煉者としての向上よりも「成果を上げること」が目的になってしまっており、着実に修めていないことに気づきました。また、中国共産党（以下、中共）に押し付けられた党文化、強引さ、高慢さ、さらに闘争心、嫉妒心、顕示心、歓喜心、色欲心、利益心、怨恨心、他人の功績を自分の手柄にしたがる心もありました。最も深刻なのは、迫害されるという観念、恐怖心、人に言われるのを嫌う心、いら立ち、そして見返りを求める心でした。これほど多くの人心が見つかり、20年以上も修煉してきたのにあまりにも酷い状態であると自分が恥ずかしくなりました。私の生命の本質は真・善・忍で構成されており、これらの人心は真の私ではなく、すべて邪悪が私に押し付けたものでした。私は法を正す時期の大法弟子であり、それらを望まず、旧勢力のすべての按排を認めず、全盤的に否定しました。

　内に向けて探すにつれて、私は絶えず正念を強め、自分は他の人と比べて結構よくやっているという人心は2度と現れなくなりました。大量に学法し、発正念を行うにつれて、私の思考は次第に明晰になりました。私は心を静めて内に向けて探し始め、ここ数年、物事を行うことに忙殺され、学法があまりにも少なく、学法するにしても心に入っておらず、まるで任務を完了するかのように形式的に行っていたことに気づきました。

　私は強大な正念を発しました。たとえ私にしっかり修めていない部分があったとしても、私は大法に基づいて正しました。私はすべて李洪志師父にお任せしており、その他の按排は一切不要であり、認めませんでした。私は「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という念を、私への迫害に関与した警察官の生命の深層部に打ち込み、彼らの本性の一面が作用するようにし、彼らに善念を生じさせ、大法弟子を保護し、必ず自らのために良い未来を選択するようにしました。私は堂々とすべての試練に直面し、必ずこの件を悪い事から良い事に変え、迫害に関与した生命を救い済度しなければなりませんでした。

　公安局の責任者に手紙を届ける

　私は公安局に手紙を届けに行こうと準備しました。怖くても行かなければなりませんでした。私は絶えず「恐怖心よ、死ね」と念じ、師父にご加護を求め、知恵を授けてくださるようお願いしました。

　私はまず「保釈解除申請書」と迫害の真相を伝える手紙を一通書きました。しかし、公安局に入るのは難しく、入り口のロビーには2人の警察官が見張りをしており、各階のエレベーター用のカードも異なっていました。しかし師父の按排の下、私は国保の大隊長を見つけて手渡し、彼に30分ほど真相を伝えたところ、彼は聞き入れました。大隊長が真相を一通り聞き終えた後、彼は用事があるため、その場を離れました。

　またしばらく経ってから、私は法輪功迫害を管轄する公安副局長にも真相を伝えなければならないと思い、再び「保釈解除申請書」と手紙を用意しました。私は苦労して公安副局長のオフィスを見つけ、副局長はちょうど部屋にいました。副局長は私に「何をしに来たんだ？」と尋ねました。私が資料を見せに来たと言うと、副局長は非常に怒り「どうやって入ったんだ？！」と大声で叫びました。

　副局長は国保隊長を呼んで私を連れ出させ、2度と来るな、と言いました。

　私は、まだ多く学法し、多く発正念を行い、心性が副局長に真相を伝える基準に達してからに行おうと思いました。

　この期間、地元の同修たちは全力で協力し、絶え間なく高密度で発正念をしました。同修たちは絶えず私と切磋琢磨し、交流し、励まし、精神的な支えとなり、私の正念を強めてくれました。同修たちの全体的な協力により、私は、旧勢力が警察官や司法関係者らの無実の生命を利用して私を迫害すること、を許してはならず、私は衆生を救うために来たのであり、衆生を滅ぼすために来たのではないこと、邪悪が衆生を利用して大法弟子に対して罪を犯させ衆生を滅ぼすことを許してはならない、ということを認識しました。

　毎回、私は公安局へ行く道すがら法を暗唱し、発正念をしました。そして『ロサンゼルス市法会での説法』の中の師父の説法の一節を暗唱しました。「修煉者が重んじているのは、正念です。正念が強ければ、何でも食い止めることができ、何でも行うことができるのです。あなたは修煉者で、神の道を歩んでおり、常人の要素、低次元の法理に制御されていない人だからです」

　絶えず真相を伝えるにつれて、私は人々の変化を感じました。

　ある時、国保の担当隊長と副隊長に手紙を渡した際、彼は「また私に手紙を書いたのか」と言いました。私は「必ず真剣に読んでください。私が心を込めて書いたのですから」と言いました。担当隊長は「読むよ」と言いました。

　「保釈解除申請書」と手紙を局長へまだ渡せていなかったため、私は再び公安局へ行きました。

　警備室にはちょうど誰もいませんでした。警備室の机の上に鍵束があるのが見えたので、本来は警備員が行うべき「車の出入りのためにゲートを開ける」という業務を私が代行し、車を通しました。公安局員たちは私が公安局の職員だと思ったようでした。しばらくすると、体が不自由な様子で小刻みに体が震えている人が出勤してきました。私は「こんにちは、出勤ですか」と声をかけました。その人が返事をしたので、私は「局長への手紙が一通あるので、警備室に持って上がってください」と頼みました。その人は「分かった」と言いました。その人はまるで命令を受けたかのように、両手で手紙を捧げ持ち、嬉しそうに持って上がっていくのを私は見ました。

　1年近く経ってから、私は再び局長に手紙を書きました。今度は局長に電話をしようと思いました。苦労して局長の連絡先を見つけ電話をかけましたが、彼はこれから会議なので時間がないと言いました。私は局長のオフィスまで行かなければならないと思いました。

　公安局の1階には2人の警察官が見張りをしており、受付を担当していました。私は記名したくなかったので「ちょっと急用で、手紙を届けるだけですぐ降りてきます」と言いました。見張りの警察官の同意を待たずに、私は人波に紛れて2階へ上がりました。

　上がってみると廊下は人でいっぱいでした。会議に出席する人は皆、手に大きなバインダーを持っていました。私は公安局長が仕事を割り振っているのを見ました。私は公安局の2階の廊下に立っているとあまりにも邪魔だと思い、隣の部屋に入りました。部屋の中にいた人が、私に声を掛けてきたので、私は「某局長に少し話があって、ここで待たせてもらいます」と言いました。その人は「座って待っていてください」と言いました。私は発正念をしました。

　約30分後、外が静かになったので、私は局長のオフィスへ行きました。オフィスには誰もいませんでしたが、ドアは開いていたので、私は手紙を局長のパソコンデスクの引き出しに入れました。

　帰り道、以前私を陥れた国保の責任者にまた会いました。私は責任者に「今の体調はどうですか？」と尋ねました。責任者は「良くないよ」と言いました。責任者の顔色は非常に悪く、表情も苦痛に満ちているのを見て、私に慈悲心が湧き起こり、彼の手を握って「償いをしなければなりませんよ。三退しなければなりません！　『法輪大法は素晴らしい』と念じてこそ、命を守れます！」と言いました。責任者は「監視カメラがある」と言いました。私は「小声で話せば大丈夫です」と言いました。責任者は「分かった、脱退しよう」と言いました。責任者は私に「何をしに来たんだ？」と尋ねました。私は「局長に手紙を届けに来ました」と答えました。責任者は「会議中だから、1時間は待たなければならないよ」と言いました。私は「もう待ちません」と言いました。

　公安局を立ち去った後、私は電話で局長に手紙を置いた場所を伝えました。手紙を届け終えた後、私は迫害を恐れる心を完全に放下しました。観念を切り替え、自分を完全に師父に委ねると、恐怖心もそれに伴って消えました。

　師父は「あなたが思っている如何に大きな魔難にしても、苦痛にしても、いずれも良いことです。それはあなたが修煉したから現れたことです。魔難の中で業力を消すことができ、魔難の中で人心を取り除くことができ、魔難の中であなたを向上させることができます」（『各地での説法八』「二〇〇八年ニューヨーク法会での説法」）と説かれました。修煉の道のりで、私は転んだりつまずいたりしながら歩んできましたが、収穫は満ち溢れていました。

　警察官が真相を理解し保釈が解除される

　保釈期限の日になり、国保の担当者から電話があり、国保へ来るように、そして保釈を解除すると告げられました。

　私は、国保の警官たちにその他のいかなる要求もさせてはならないと発正念しました。私は師父に私の主となってくださるようお願いし、警察官が大法弟子に対してこれ以上犯罪を犯すことを許しませんでした。こうして私は無条件で保釈を解除されました。

　国保を離れる際、私は担当警察官に少し話をしたいと思いました。私が担当警察官に監視カメラのない場所を探すようにと言うと、彼は「分かりました」と答えました。

　担当警察官は私に、現在明慧ネットを見ておりさらにGanjingワールドや神韻なども見ている、と教えてくれました。担当警察官の言葉を聞いて私はとても安堵しました。担当警察官はさらにいくつかの質問をし、私はすべて満足いくように答えました。担当警察官はまた、私が彼を悪人リストに載せたのを見たと言いました。私は「あなたのためによかれと思ってしたのです」と答えました。私は担当警察官に、明慧ネットの悪人リストに載ったある警察官が、後に罪滅ぼしをして悪人リストから名前を取り下げられ、その結果福報を得た例を話しました。担当警察官は笑いました。

　私は担当警察官に「今後、決して2度と大法弟子を迫害してはなりません。報いがありますから」と戒めました。また、担当警察官たちが押収した大法書籍を決して破損しないようにと言い含めました。大法書籍を破損する罪は天よりも大きいからです。大法書籍をしっかり保護すれば、必ず大きな徳を積むことができます。

　師父のご加護に感謝申し上げます。担当者が真相を理解し、彼らの良知と善念が呼び覚まされ、正しい選択をしたことに感謝申し上げます。

　迫害の真相を伝える手紙を郵送して、連行されてから保釈が解除されて自由の身になるまでの間、私は、全過程が師父と法を信じる過程であり、観念を切り替え人心を取り除く過程であることを切実に体験しました。師父の全過程におけるご加護と啓示があり、すべては師父が行っておられるのであり、弟子を成就させてくださっているのです。また、同修たちの無私な手助けと、全体の協調がありました。今後、私は必ずしっかりと学法し、自分をしっかりと修め、法を実証する中でより多くの衆生を救い済度し、師父が按排してくださった修煉の道を、穏やかに着実に歩みます。

　師父のご加持と、ご加護に感謝申し上げます！

　同修のみなさんの支えに感謝いたします！