文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年12月29日】数日前、『洪吟六』を読んだ後、寝る前に経文にあった「現代観念は毒癌」（『洪吟六』「聖恩」）という一句を思い出し、「『毒癌』とは何だろう」と考えました。

　翌日『洪吟六』を読み返したとき、「現代観念は毒癌」という句がまた目に留りました。そのとき、私はこの「毒癌」が単なる比喩ではなく、別の次元では本当に毒癌そのものかもしれないと気づきました。

　しかも、『洪吟六』の中で、「現代観念」や「現代観念と行動」といった言葉が30回以上も繰り返し使われています。これほど頻繁に現れるというのは、「現代観念と行動」を必ず取り除かなければならないことの重要性を私たちに伝えていると思います。

　では、一体何が「現代観念と行動」なのでしょうか？

　私の現在の認識では、現代観念には以下のようなことが含まれていますが、これらに限らないと思います。たとえば、目先の利益を急いで求める心理、消費＝幸福という観念、極端な利己主義、科学技術への過度な依存といった変異した行動などがそれです。概括的に言えば、伝統からの乖離、金銭至上主義、物質的利益の最大化の考え方です。（金銭至上主義は現代観念というより、むしろ中共や共産主義の悪魔が中国人を手なづけようとして推し進めてきた党文化だと言えば適切だと思います）

　内に向けて自身の言動をみてみると、予想通り、多くの現代の変異した観念が見つかりました。

　例えば、子どもが言うことを聞かないと、私はつい「お前を育てて何の役に立つのか？！」と口にしてしまいます。これは無意識のうちに物質的な利益の有無ですべてを測ろうとしていることであり、結果として他人を傷つけています。

　何かを行う前に、私はよく自分の損得を先に予測し、出発点も目的も他人への奉仕ではありませんでした。

　時には、食べ物や服を買うのも、多くの場合は自分の食欲や虚栄心を満たすためでした。古人は「飲食には節度が要る」、「衣服は華やかさよりも清潔さを重んじるべし」と言っています。

　利己主義についてはここでは多く語りません。「私」の問題について、多くの同修は交流文章で分析しています。

　最後に、現代の科学技術の利用について触れてみます。誰もがスマートフォンを持っており、目は画面から離さず、どこへ行くにも携帯電話を持ち歩き、困ったことがあれば携帯に聞き、買い物もSNSもスマホで行い、携帯がないと心が落ち着かない感じです。スマホは果たして人と人とのコミュニケーションを便利にするためのものなのか、それとも交流を断絶させるためのものなのでしょうか？　人々をより賢くさせているのか、それともより自己中心的で自惚れて、道徳規範を守らないようにさせているのでしょうか？　コンピューターも同様で、これなしでは仕事ができない状況です。伝統的な観念で見てみると、すぐに識別できます。しかし、現代観念に流されている人々は、何も考えずに「良いことだ」と信じ込んでいます。現代社会の常人は皆そうですが、修煉者が常人と同じであれば、それは問題です。

　実際、現代観念と行動は至るところにあります。私たちはこの変異した社会の中で生活しており、どの観念が現代観念なのか、どの観念が法に符合しないかを見分けるためには、法を多く学ぶしかありません。常に法を用いて自らの言動を照らし合わせ、初めて一歩一歩と現代観念や無神論の支配から抜け出すことができます。