　【明慧日本2025年12月30日】神韻（シェンユン）芸術団は12月18日夜、フランス北東部アムネヴィルで2026年公演シーズンの初公演を開催した。会場のチケットは公演前にすでに完売していた。アムネヴィルはルクセンブルク、ドイツ、ベルギーに近い都市で、この日は周辺諸国からも多くの観客が訪れ、神韻の新シーズンの舞台をいち早く鑑賞した。

图1：二零二五年十二月十八日晚，神韵国际艺术团在法国阿姆内维尔大剧院（Galaxie Amnéville）的首场演出爆满。（大纪元）

2025年12月18日夜、フランス・アムネヴィル大劇場で行われた神韻国際芸術団の初公演は満席となった（大紀元）

　観客の中には、感動のあまり涙を流した高齢の来場者もいた。また、「公演には特別なエネルギーが感じられ、まるで別の世界に入ったようだった」と語る人もいた。アメリカ陸軍の現役将校は、「神韻の歌手の声には善意が満ちており、これほど慈愛に満ちた歌声を人生で初めて聴いた」と述べた。

　2026年の公演シーズンには、同規模の8つの神韻芸術団が、五大陸にまたがる21か国、170都市で巡回公演を行う予定で、延べ100万人以上の観客の来場が見込まれている。

　フランス10都市で完売　すでに2027年公演の事前予約も

　フランスの主催者によると、2026年シーズンの神韻公演は15都市で計99公演が予定され、チケット総数は約24万7千枚となる。11月6日時点で17万枚が販売され、12月15日までに10都市で全公演が完売した。多くのファンからの要望により、2027年には18都市、118公演、チケット総数30万枚のフランス公演が計画されており、すでに数十の団体が2027年シーズンのチケットを事前予約している。

　フランスでは神韻が広く認知されており、販売開始と同時にチケットが売り切れる都市も少なくない。中には「2年間待ち続けても、希望する座席が取れなかった」という観客もいる。

　2025年12月16日、神韻国際芸術団がフランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した際、フランスの神韻ファンが花束を贈り、温かい拍手で歓迎した。

图2：二零二五年十二月十六日，美国神韵国际艺术团抵达巴黎戴高乐机场，即将开启神韵二零二六演季全球巡回演出。（大纪元）

2025年12月16日、神韻国際芸術団がパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着。2026年世界巡回公演が始まる（大紀元）

　神韻アーティスト「希望を伝え、善意と信仰心を呼び覚ます」

　神韻のトロンボーン奏者、アリステア・クロフォードさんは次のように語った。「混乱や不安の多い現代社会では、未来が見えにくいと感じることがあります。しかし神韻を観ると、確かな希望を感じることができます」

　クロフォードさんはさらに、「神韻は伝統文化を復興させるだけでなく、人が善を選び、正しい道を歩めば、より良い未来に至るという普遍的な価値を示しています」と述べ、フランスの観客が心でこの公演を受け止め、精神的な高まりを感じてほしいと期待を示した。

图3：二零二五年十二月十六日，神韵长号演奏家阿利斯代尔‧克劳福德接受采访。（大纪元）

2025年12月16日、インタビューに応じるトロンボーン奏者アリステア・クロフォードさん（大紀元）

　神韻のリードダンサーであるジャレッド・レン（任乾勇）さんも、「神韻が伝えるのは希望と慈悲です」と語る。「世界情勢が厳しさを増す中でも、希望は失われていません。その希望は、人と人が分かち合う中にあるのだと思います」

　彼はまた、「神韻は高度な芸術性と深い文化的背景を備えた舞台であり、すべての物語、すべての動き、表情に意味が込められています」と説明した。

　レンさんは、「神韻が示しているのは、共産主義以前の中国の伝統文化です。それは、抑圧される前の、知恵と善良さ、そして精神性に満ちた中国の姿であり、これこそが中国共産党が世界に見せたくない現実です」と述べた。

2025年12月16日、リードダンサーのジャレッド・レンさんへのインタビュー（大紀元）

　同じくリードダンサーのジャッキー・パン（潘承学）さんは、「神韻の美しさは技術的な完成度にとどまらず、誠実さと深い意味を内包しています。フランスの観客もその価値を十分に理解してくれると感じています」と語った。

2025年12月16日、リードダンサーのジャッキー・パンさんへのインタビュー（大紀元）

　二胡ソリストのリンダ・ワン（王真）さんは、「信念を貫くことの大切さ」を強調する。「神韻の団員は皆、法輪大法を修煉し、『真・善・忍』の原則に基づいて生きています。困難に直面しても、それを乗り越える力があります」彼女は、「伝統的価値観の美しさを伝え、人々の心にある善意や神への敬意を呼び覚ましたい」と語った。

2025年12月16日、二胡奏者のリンダ・ワンさんへのインタビュー（大紀元）

　創立20周年数々の妨害を乗り越えて発展

　神韻芸術団は2006年、米国ニューヨーク州ハドソン・バレーで設立された。創設当初は少数のボランティアから始まり、その多くは中国共産党による迫害を逃れて米国に渡った人々だった。現在、神韻は8つの同規模の芸術団へと成長し、20年にわたる国際的な実績を築いてきた。

　その道のりは平坦ではなかった。創設者と出演者は皆、法輪大法（ファールンダーファー）の修煉者であり、迫害によって命を落とす人々が今も存在するという強い危機感が、彼らを突き動かしてきた。彼らは中国古代文明の輝きを伝えるだけでなく、マスコミで報道されない現代中国における信仰者の現実と勇気を舞台上で表現することを選んだ。

　この姿勢は中国共産党の強い反発を招き、神韻は外交圧力、脅迫、妨害工作などに直面してきた。米国内でも、公演バスのタイヤ切断、会場侵入、脅迫行為が発生し、中国にいる出演者の家族が嫌がらせや拘束を受ける事例もあった。

　それでも神韻は信念と使命感を支えに成長を続け、創立20周年を迎えた。神韻副総裁兼指揮者のチェン・イン（陳纓）さんは次のように述べている。「この20周年は、数百人の芸術家たちの献身の結晶です。彼らは世界水準の舞台を創り上げると同時に、守るべき文化と価値観を体現しています。この揺るぎない信念があってこそ、今日の神韻があります」

　欧米の政界から祝意相次ぐ

　米国テキサス州選出の連邦上院議員、ジョン・コーニン氏は、神韻芸術団の創立20周年に寄せて祝賀書簡を送った。同氏は「この重要な節目にあたり、心より祝意を表します」と述べ、さらに「これは皆さんとチーム全体が誇るべき成果です。20周年の節目は、中国古典舞踊や音楽、伝統文化を継承し、共有してきた皆さんの献身を示しています」と称賛した。また、今後も卓越性を追求し続けるよう、神韻芸術団を激励した。

2025年11月28日、コーニン上院議員より贈られた祝賀書簡

　2025年12月17日には、テキサス州上院議員のドナ・キャンベル氏が、州議会議事堂に掲揚された実績のあるテキサス州旗を神韻に贈呈し、その字自由擁護への取り組みを表彰した。

图8：二零二五年十二月十七日，德克萨斯州州参议员唐娜‧坎贝尔（Donna Campbell， M.D. ，右）向神韵致赠表彰证书（左上）、德州州旗（左下）。（明慧网合成）

表彰証書とテキサス州旗の贈呈

　「ローンスター・フラッグ（孤星旗）」は、テキサス州を象徴する旗である。赤・白・青の三色と五芒星のデザインはアメリカ国旗を直接の手本としており、1839年1月25日にヒューストンで正式に採用された。赤は勇気、白は純潔、青は忠誠を象徴している。

　テキサス州内の12都市が神韻芸術団に褒賞令を授与したのに続き、さらに8都市が神韻を表彰した。各市の市長は、神韻がこの20年間にわたりテキサス州各地で公演を行ってきた実績を高く評価した。

图9：（自上至下）左起：阿灵顿市长吉姆·罗斯（Jim Ross）、科珀斯克里斯蒂市长保莱特·M·瓜哈尔多（Paulette M. Guajardo ）、梨城市长凯文·科尔（Kevin Cole）、沃克西哈奇市长比莉·华莱士（Billie Wallace）、法默斯布兰奇市长特里· 林恩（Terry Lynne）、萨克斯市长杰夫·比柯斯塔夫（Jeff Bickerstaff）、拿骚湾市长菲尔·约翰逊（Phil Johnson）、泰勒莱克村市长乔恩·基尼（Jon Keeney）。（大纪元）

（上から順に）左より、アーリントン市長ジム・ロス（Jim Ross）、コーパスクリスティ市長ポーレット・M・グアハルド（Paulette M. Guajardo）、ピアランド市長ケビン・コール（Kevin Cole）、ワクサハチー市長ビリー・ウォレス（Billie Wallace）、ファーマーズブランチ市長テリー・リン（Terry Lynne）、サックス市長ジェフ・ビッカースタフ（Jeff Bickerstaff）、ナッソー・ベイ市長フィル・ジョンソン（Phil Johnson）、テイラーレイク・ビレッジ市長ジョン・キーニー（Jon Keeney）（大紀元）

　コーパスクリスティ市の市長は、2025年12月26日を同市の「神韻芸術団の日」と定めることを発表した。また、ピアランド市は中産階級の中国系住民が多く居住する地域であり、市長は市民に対し、神韻の美しさと普遍的な価値を称えるよう呼びかけた。

　米国アラバマ州の州都モンゴメリー市は、神韻芸術団に褒賞書簡を贈り、文化継承および芸術交流における顕著な貢献を称え、「神韻芸術団の日」を制定した。あわせて、市民全体に対し、この世界水準の公演と、そこに込められた美徳を共に祝うよう呼びかけた。

　スティーブン・L・リード市長は、表彰文の中で次のように記している。「神韻は、舞踊と音楽を通じて五千年にわたる中国の伝統文化を復興させ、真・善・美といった普遍的価値を伝えるとともに、異なる文化間の理解と共感を促進しています」。また同市長は、中国共産党政権による抑圧の下にあっても芸術的使命を貫く神韻の姿勢を高く評価し、人間の尊厳と芸術創作の自由を守り抜いている点を称賛した。

图10：美国阿拉巴马州首府蒙哥马利市（Montgomery）向神韵艺术团发来褒奖信，表彰其在文化传承与艺术交流方面的杰出贡献。（大纪元）

米国アラバマ州の州都モンゴメリー市から神韻芸術団に贈られた褒賞書簡。文化継承および芸術交流における顕著な貢献を称える内容（大紀元）

　神韻芸術団のポーランド訪問に感謝の意を表し、ウッチ県知事、ウッチ市長、トルン市長は、神韻公演に対して特別に「名誉後援（Honorary Patronage）」を授与した。ポーランドでは、この「名誉後援」の称号は、芸術性が極めて高く、運営体制が整い、社会的評価の高い重要な文化行事に与えられるものである。

图11：波兰罗兹省长授予神韵演出“荣誉赞助”。证书中写道：荣誉赞助，神韵2026：共产主义之前的中国。（罗兹省长提供）

ポーランドのウッチ県知事が、神韻公演に「名誉後援」を授与。証書には「名誉後援　神韻2026―共産主義以前の中国」と記されている（ウッチ県知事提供）

　クリスマスや新年の時期、神韻公演は欧米の家庭にとって重要な文化イベントの一つとなっている。2026年神韻世界巡回公演の詳細は、公式サイトまで（shenyun.org）。